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番外編
弟
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紫色の細かいキラキラとした寒天を白あんに纏わせた紫陽花。
それを茶菓子皿にのせ、父がまるで鑑定家のような目でじっと見つめていた。
皿を回し、角度を変え、父はその菓子を丁寧に扱う。
「腕をあげたな。帆希」
「いえ」
弟の帆希が頭を下げた。
父に褒められるなんてすごい。
帆希は父も認めるセンスがあった。
息子の成長が嬉しいのか、わかりにくいけど、父の口角がわずかにあがっている。
いそいそと私は帆希が作った紫陽花を店頭へと運んだ。
梅雨の季節にぴったりな紫陽花の練りきり菓子。
つややかな寒天は雨にぬれた紫陽花のようで本物の紫陽花みたいだった。
うっとりとそれを眺めていると、帆希が私の仕事を手伝うつもりなのか、他のどら焼きやきんつばを黙って並べていた。
「帆希、私一人で大丈夫!工場で仕事があるでしょ?」
「いえ」
短い返事。
昔から帆希は他人行儀な子どもだった。
父ともそうだった。
本当の父子なのに二人の間は師匠と弟子みたいな関係でちょっと気になっていた。
「姉さん。母さんがすみませんでした。三千万円も義兄さんに肩代わりしていただいたとか」
「あっ!それはいいのっ!冬悟さんは回収できた―――ううんっ!え、えーと。ちゃんと帳尻はあったって言ってたから」
こんな真面目な帆希に言えないよっー!
継母が矢郷組借りたお金は嶋倉が経営するホストクラブに全部貢いでいましたなんて!
だから、貢いだお金をぽんっとそのまま矢郷に戻しただけ。
「帳尻って?」
「いいからっ!気にしないで」
「気にするよ」
うっ……!
確かにそうだよね。
どう説明しようかと思っていると、店の自動ドアが開いた。
「羽花」
「冬悟さん!どうしたんですか?お仕事中じゃないですか?」
もしかして、愛妻(私)に会いたくて寂しくなっちゃった?
なんちゃって―――
「羽花の顔を見にきた」
「えっ!?う、うそ」
顔が赤くなったのを冬悟さんが笑いながら見て言った。
「そう言いたいところだが、違う」
一気にしゅんっとなった。
冬悟さんの手のひらでもてあそばれる存在。
それが私。
ふうっとため息をついた。
「結婚式の引き出物につける『柳屋』の菓子の相談だ」
「あ、そうでしたね。嶋倉の家でやる和装の結婚式のお菓子ですよね」
「そうだ」
「和装の結婚式?」
帆希が不思議そうな顔をしていた。
うん……そうなるよね。
私が新婚旅行先に南の島をチョイスした。
冬悟さんはもしや、私が結婚式は南の島で挙げたいのでは?と考えたらしい。
「えっとね、和装は嶋倉の関係者を集めた式で、それが終わったら二人で南の島のチャペルで式をすることになっているの」
「二度も?」
「わ、私は一度でいいって言ったけど、冬悟さんが……」
「両方みたいと思うのは当たり前だろう」
ちょっともめたけど、結局私は冬悟さんの熱意と説得に負けて、二種類の結婚式を挙げることになった。
「そうですか。おめでたいことですから、姉が幸せならそれでいいです」
帆希は静かな口調で言った。
「帆希君はまだ修行を続けるのか」
「はい。今年いっぱいは向こうで修行し、来年春には『柳屋』に戻りたいと思ってます」
継母のことがあり、五月の終わりから一週間だけお休みをもらって帰ってきた帆希。
父がいいと言ってるのに帆希は『柳屋』の親戚の家を回り、継母の借金を謝罪して歩いた。
親戚達から継母の分までしっかりやりなさいよとプレッシャーをかけられてしまった帆希。
母親の悪口や酷いことを言われ、傷ついているはずなのに帆希は表情を崩さず、わかりましたとだけ答えたそうだ。
しっかりした弟で―――もしかして、下にいくほど、しっかりするパターン!?
ハッとして、冬悟さんの前に出た。
「冬悟さんっ!結婚式のお菓子の注文を受けます!私がっ!取り仕切ってみせます!」
私がしっかりしているとこもアピールしておかねば!
姉としてっ!
「いや、帆希君に頼もうと思っている」
えっ……と出鼻をおもいっきりくじかれ、悲しい顔をすると冬悟さんが私の頭をぽんぽんと叩いた。
「帆希君のいい経験になるだろう?」
「そ、そうですね」
さすが冬悟さん。
目の前の利益ではなく、将来的な利益を考えてのことですね。
「俺に任せていいんですか」
「もちろん」
嶋倉の関係者に配るお菓子。
なかには嶋倉建設の取引先の方もいる。
帆希のお菓子を気に入ってくれたら、息の長いお得意様になるだろう。
自分の浅はかさにまたシュンッとなった。
「俺、冬悟さんに恥をかかせることがないようがんばります」
「ああ。それと、俺のことはお義兄さん、もしくは義兄さんと呼んでくれるか」
「はい。冬悟義兄さん」
二人はウマが合うようで、穏やかな空気が流れていた。
一人っ子の冬悟さんは帆希の『義兄さん』呼びにかなりご満悦のようすだった。
「羽花姉さんが幸せそうで安心した」」
「もちろん、幸せだよ!」
「うん、よかった」
帆希はほっとしたように見えた。
「俺、てっきり姉さんが借金のカタに結婚させられたんだと思っていたから、ずっと気になっていたんだ」
す、鋭い。
というより、そう考えるのが当たり前?
「義兄さんは姉さんを大事にしてくれているし、安心して戻れるよ。あと、大切な結婚式の菓子を任せてくれてありがとう」
帆希がやわらかく笑った。
私の方こそ、安心したよって帆希に言いたいくらいだった。
もしかすると、帆希は『柳屋』を継ぎたくないんじゃないかって思っていたから。
私と帆希はにこっと笑いあった。
冬悟さんも私と帆希を見て微笑んでいた。
そんなほんわかした空気の中、ガッーと自動ドアが開いた。
「冬悟さーん!そろそろ、会社に戻らないと会議の時間に間に合いませんよって。ん?新しい職人さんっすか?」
竜江さんが帆希をじいっと見た。
「へぇー。遊びを知らなさそうな真面目そうなガキですね」
最近、なぜか竜江さんが『柳屋』に出入りしているらしい。
それでか、竜江さんは帆希に先輩のようにふるまってみせた。
「冬悟義兄さんの部下ですか?」
「そうだ」
「義兄さん!?えっ!?冬悟さん、義兄さんって呼ばれているんですか?」
「まあな」
竜江さんは真剣な顔をして帆希の肩をぽんっと叩いた。
「おい。俺のことも義兄さんって呼んでいいぞ」
「お断りします」
「どうしてだよ!?」
「竜江。なにを言ってるんだ?お前がどうして兄なんだ」
「ぐっ!そ、それは……」
「そうですよ。竜江さんはむしろ帆希より年下みたいじゃないですか」
「は!?俺のどこが年下だ!お前にだけは言われたくねーよっ!」
「竜江」
冬悟さんに名前を呼ばれて竜江さんは我に返った。
「お前はいいから、さっさと車の用意をしろ。社に戻る」
「わかりました……。けど、俺のことを絶対にお義兄さんって呼ばせてみせるからな!」
竜江さんはそんなわけのわからない宣戦布告をすると、店から出ていった。
「なんだ、あいつ?」
「冬悟さんがお義兄さんって呼ばれていたのが羨ましかっただけじゃないですか」
もー、竜江さんって子どもなとこあるから。
「そうかもな」
帆希も首をかしげていた。
「すまなかったな。躾のなってないうちの犬が失礼をした」
「いえ。平気です」
「羽花。今日の仕事が終わったら、迎えに来る」
「はいっ!」
「それから、その紫陽花をもらおうかな」
帆希が微笑んだ。
冬悟さんにはわかったようだった。
それが帆希が作ったものだということが。
「ありがとうございます」
帆希は嬉しそうに小さく笑った。
その微笑みは幼い時、父と初めて和菓子を作った時の帆希の表情と同じだった。
きっと帆希は父に負けない立派な和菓子職人になるだろう。
そんな予感がした―――
それを茶菓子皿にのせ、父がまるで鑑定家のような目でじっと見つめていた。
皿を回し、角度を変え、父はその菓子を丁寧に扱う。
「腕をあげたな。帆希」
「いえ」
弟の帆希が頭を下げた。
父に褒められるなんてすごい。
帆希は父も認めるセンスがあった。
息子の成長が嬉しいのか、わかりにくいけど、父の口角がわずかにあがっている。
いそいそと私は帆希が作った紫陽花を店頭へと運んだ。
梅雨の季節にぴったりな紫陽花の練りきり菓子。
つややかな寒天は雨にぬれた紫陽花のようで本物の紫陽花みたいだった。
うっとりとそれを眺めていると、帆希が私の仕事を手伝うつもりなのか、他のどら焼きやきんつばを黙って並べていた。
「帆希、私一人で大丈夫!工場で仕事があるでしょ?」
「いえ」
短い返事。
昔から帆希は他人行儀な子どもだった。
父ともそうだった。
本当の父子なのに二人の間は師匠と弟子みたいな関係でちょっと気になっていた。
「姉さん。母さんがすみませんでした。三千万円も義兄さんに肩代わりしていただいたとか」
「あっ!それはいいのっ!冬悟さんは回収できた―――ううんっ!え、えーと。ちゃんと帳尻はあったって言ってたから」
こんな真面目な帆希に言えないよっー!
継母が矢郷組借りたお金は嶋倉が経営するホストクラブに全部貢いでいましたなんて!
だから、貢いだお金をぽんっとそのまま矢郷に戻しただけ。
「帳尻って?」
「いいからっ!気にしないで」
「気にするよ」
うっ……!
確かにそうだよね。
どう説明しようかと思っていると、店の自動ドアが開いた。
「羽花」
「冬悟さん!どうしたんですか?お仕事中じゃないですか?」
もしかして、愛妻(私)に会いたくて寂しくなっちゃった?
なんちゃって―――
「羽花の顔を見にきた」
「えっ!?う、うそ」
顔が赤くなったのを冬悟さんが笑いながら見て言った。
「そう言いたいところだが、違う」
一気にしゅんっとなった。
冬悟さんの手のひらでもてあそばれる存在。
それが私。
ふうっとため息をついた。
「結婚式の引き出物につける『柳屋』の菓子の相談だ」
「あ、そうでしたね。嶋倉の家でやる和装の結婚式のお菓子ですよね」
「そうだ」
「和装の結婚式?」
帆希が不思議そうな顔をしていた。
うん……そうなるよね。
私が新婚旅行先に南の島をチョイスした。
冬悟さんはもしや、私が結婚式は南の島で挙げたいのでは?と考えたらしい。
「えっとね、和装は嶋倉の関係者を集めた式で、それが終わったら二人で南の島のチャペルで式をすることになっているの」
「二度も?」
「わ、私は一度でいいって言ったけど、冬悟さんが……」
「両方みたいと思うのは当たり前だろう」
ちょっともめたけど、結局私は冬悟さんの熱意と説得に負けて、二種類の結婚式を挙げることになった。
「そうですか。おめでたいことですから、姉が幸せならそれでいいです」
帆希は静かな口調で言った。
「帆希君はまだ修行を続けるのか」
「はい。今年いっぱいは向こうで修行し、来年春には『柳屋』に戻りたいと思ってます」
継母のことがあり、五月の終わりから一週間だけお休みをもらって帰ってきた帆希。
父がいいと言ってるのに帆希は『柳屋』の親戚の家を回り、継母の借金を謝罪して歩いた。
親戚達から継母の分までしっかりやりなさいよとプレッシャーをかけられてしまった帆希。
母親の悪口や酷いことを言われ、傷ついているはずなのに帆希は表情を崩さず、わかりましたとだけ答えたそうだ。
しっかりした弟で―――もしかして、下にいくほど、しっかりするパターン!?
ハッとして、冬悟さんの前に出た。
「冬悟さんっ!結婚式のお菓子の注文を受けます!私がっ!取り仕切ってみせます!」
私がしっかりしているとこもアピールしておかねば!
姉としてっ!
「いや、帆希君に頼もうと思っている」
えっ……と出鼻をおもいっきりくじかれ、悲しい顔をすると冬悟さんが私の頭をぽんぽんと叩いた。
「帆希君のいい経験になるだろう?」
「そ、そうですね」
さすが冬悟さん。
目の前の利益ではなく、将来的な利益を考えてのことですね。
「俺に任せていいんですか」
「もちろん」
嶋倉の関係者に配るお菓子。
なかには嶋倉建設の取引先の方もいる。
帆希のお菓子を気に入ってくれたら、息の長いお得意様になるだろう。
自分の浅はかさにまたシュンッとなった。
「俺、冬悟さんに恥をかかせることがないようがんばります」
「ああ。それと、俺のことはお義兄さん、もしくは義兄さんと呼んでくれるか」
「はい。冬悟義兄さん」
二人はウマが合うようで、穏やかな空気が流れていた。
一人っ子の冬悟さんは帆希の『義兄さん』呼びにかなりご満悦のようすだった。
「羽花姉さんが幸せそうで安心した」」
「もちろん、幸せだよ!」
「うん、よかった」
帆希はほっとしたように見えた。
「俺、てっきり姉さんが借金のカタに結婚させられたんだと思っていたから、ずっと気になっていたんだ」
す、鋭い。
というより、そう考えるのが当たり前?
「義兄さんは姉さんを大事にしてくれているし、安心して戻れるよ。あと、大切な結婚式の菓子を任せてくれてありがとう」
帆希がやわらかく笑った。
私の方こそ、安心したよって帆希に言いたいくらいだった。
もしかすると、帆希は『柳屋』を継ぎたくないんじゃないかって思っていたから。
私と帆希はにこっと笑いあった。
冬悟さんも私と帆希を見て微笑んでいた。
そんなほんわかした空気の中、ガッーと自動ドアが開いた。
「冬悟さーん!そろそろ、会社に戻らないと会議の時間に間に合いませんよって。ん?新しい職人さんっすか?」
竜江さんが帆希をじいっと見た。
「へぇー。遊びを知らなさそうな真面目そうなガキですね」
最近、なぜか竜江さんが『柳屋』に出入りしているらしい。
それでか、竜江さんは帆希に先輩のようにふるまってみせた。
「冬悟義兄さんの部下ですか?」
「そうだ」
「義兄さん!?えっ!?冬悟さん、義兄さんって呼ばれているんですか?」
「まあな」
竜江さんは真剣な顔をして帆希の肩をぽんっと叩いた。
「おい。俺のことも義兄さんって呼んでいいぞ」
「お断りします」
「どうしてだよ!?」
「竜江。なにを言ってるんだ?お前がどうして兄なんだ」
「ぐっ!そ、それは……」
「そうですよ。竜江さんはむしろ帆希より年下みたいじゃないですか」
「は!?俺のどこが年下だ!お前にだけは言われたくねーよっ!」
「竜江」
冬悟さんに名前を呼ばれて竜江さんは我に返った。
「お前はいいから、さっさと車の用意をしろ。社に戻る」
「わかりました……。けど、俺のことを絶対にお義兄さんって呼ばせてみせるからな!」
竜江さんはそんなわけのわからない宣戦布告をすると、店から出ていった。
「なんだ、あいつ?」
「冬悟さんがお義兄さんって呼ばれていたのが羨ましかっただけじゃないですか」
もー、竜江さんって子どもなとこあるから。
「そうかもな」
帆希も首をかしげていた。
「すまなかったな。躾のなってないうちの犬が失礼をした」
「いえ。平気です」
「羽花。今日の仕事が終わったら、迎えに来る」
「はいっ!」
「それから、その紫陽花をもらおうかな」
帆希が微笑んだ。
冬悟さんにはわかったようだった。
それが帆希が作ったものだということが。
「ありがとうございます」
帆希は嬉しそうに小さく笑った。
その微笑みは幼い時、父と初めて和菓子を作った時の帆希の表情と同じだった。
きっと帆希は父に負けない立派な和菓子職人になるだろう。
そんな予感がした―――
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