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一章
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しおりを挟む「うっ……、うぅ」
「そんなに泣くな」
騎士様が私の流れる涙を指ですくう。
「騎士、さま」
涙で歪む視界に同じ顔が二つ。
騎士様は心配そうに。王様は楽しそうに笑っている。
「へぇ? 潤んだオッドアイは綺麗だな」
そう言いながらズボンと下履きを脚から脱がした。
「やめっ……」
「よく見ると可愛い顔をしている。泣き顔は嗜虐心をくすぐる」
「ヒッ……」
「バージル、潤滑油をくれ」
王様が " じゅんかつゆ " というものを騎士様にくれと言った。
「初めてなんだから、ほどほどにな」
騎士様はベッドのサイドテーブルから小瓶を掴んで、ポイッと王様に投げた。
「バージル。お前は後でいいだろう? 初めてならばお前のそのデカさじゃ、壊れてしまう」
王様は、小瓶の蓋を外して私の股間に垂らした。
「う、ぁああ」
とろみのある液体が尻までつたう。
「こちらにも集中しろ」
下半身に気を取られていたら、騎士様が親指と人差し指で顎を掴んで唇を塞いだ。
舌を巧みに動かして私を蕩かせていく。
と、同時に胸の突起を指でフニフニと触る。
「んくっ、ん、んん」
こんな、胸の役に立たない突起で何でこんなに気持ち良くなるのだろう?
人に自分さえ触ったことのない男の乳首。
どうして。
騎士様の指が擦るたびに、気持ちが良くなっていく。
ガバリと脚が観音開きにされた。
「な、何を!?」
少し頭を上げて王様を見ると、私の脚の間にいて大事な所をジっとみていた。
「まだ使われていない、綺麗な穴」
綺麗な穴!?
「やめて下さい! 汚いです!」
ギョっとして、王様に言ってしまう。
「うるさい」
王様は私の言うことは聞かず、後孔の周りを指で触り始めた。
「いや、です! やめ、て」
クニクニとシワを伸ばすかのように触る。
「あ……、うぅ。や……ん」
口内を騎士様に犯されて、後孔は王様に触られている。
ツプリ――。指が後孔の中に入った。
「あ……、あ……」
「当たり前だが、狭いな。このまま突っ込むのもいいが、使い物にならなくなるだろな」
指先をつぷつぷと、出し入れしている。
「っつ、んん!」
唇を塞がれながら、後孔には指が入れられている。違物感がする。
「ひぁっ!」
また変な声を出してしまった。騎士様が私の乳首を甘噛したからだ。
チロチロと舌先で乳首を転がしている。
「んっ!」
「感じているか?」
舌で乳首を舐めながら、私を見た。
感じる? 乳首を舐められて感じるなんて。
「んぁっ!」
また甘噛されて声が出た。嫌だ。こんな、こんな。
ギュッと片方の乳首を摘まれてゾクゾクとしびれるような、くすぐったいような感覚がした。
咄嗟に口を手の甲で塞ぐ。声が漏れないように僅かな抵抗。
「声を聞かせろ」
「あ」
騎士様が私の手を掴み、指先を舐めた。
「……くぅ」
ペロペロと、指先から指と指の間をねっとりと舐め回していく。
「やぁ……。やめ、て。ん、んぁ……」
右手の指を全部舐められて、もう頭がおかしくなりそうだ。
私の脚の間には王様がいて、後孔に指を抜き差ししている。指はいつの間にか二本、いや三本に増えていてたまに拡げるようにバラバラに動いている。
そちらに気がつくと、グチャ! グチャ! と抜き差しする卑猥な粘着質の水音が耳に聞こえてきた。
「あっ!?」
ある一点を指の腹で触られたとき、全身にビリビリと快感が走った。
「ああああぁ――!」
ドピュッ! っと白濁を自分の腹に出してしまった。
はぁはぁ……と荒い息が室内に響く。
「盛大にイッたな」
騎士様が腹の上に出した白濁を見ながら言った。
二人に見られて私は、恥ずかしくて涙を流した。
「ふっ……! 恥ずかしさに震えているぞ」
王様は愉快そうに唇を歪めて笑った。
「これからだ」
「うわっ!」
王様は私の両脚を持ち、仰向けからうつ伏せに体勢を変えた。
「四つん這いになれ」
底から冷えるような冷たい声で命令した。
「……はい」
私は膝をつき、両手で体を支えて四つん這いになった。
「どうだ? 入れられそうか?」
騎士様が王様に話しかける。
「一応、解したが。まあゆっくり犯すよ。壊したくないからな、我らの花嫁だから」
王様の言葉に引っかかった。
『我らの花嫁』?
「な、に……? 犯すって。私は……あうっ!」
話の途中で後孔に痛みが走った。
ズブリ……と後孔に何かが入ってきた。
「あ……、まさ、か」
痛みに顔を歪めながら後ろを振り向くと、王様がいつの間にかズボンの前を寛げていて、場所的に王様の剛直を私の尻につけているのが見えた。
入って、いる。
「う……うぅ……!」
私は犯されて、いる。つう……とまた涙が流れる。
騎士様が膝立ちになって涙をぬぐう。
「バージル、上の口で奉仕してもらえ」
グッと王様は私の奥に剛直をねじ込んだ。
「あう!!」
私の尻と王様の体が触れて、全部入ったことを知る。
「うぅぅ……」
「泣くとよけい、アデルバートの行為が激しくなる。堪えよ」
騎士様は涙でびちょびちょの頬を撫でた。
「騎士様……」
「早く、口でやってもらえ!」
王様の強い言葉で騎士様は動いた。ストンとズボンを下履きまで脱いで、膝立ちのまま私の側に近づいた。
ちょうど騎士様の剛直が目の前に見えた。
「ひっ!」
私のと比べ物にならないくらい、太く大きかった。
お腹について反り返っていた。先からはタラタラと先走りを流して、袋はパンパンに張っていた。
私の手首くらいの太さがあるような……。
「舐めろ」
騎士様はさらに私に近づき、剛直を顔につけた。
舐めろ……。
奉仕とはこういうことか。
「……はい」
私は恥ずかしさやプライドなどを捨てた。後孔には王様の剛直が奥まで入っている。それを捨てなければ私は壊れてしまう。
ペロ……。 初めて男の剛直を舐めた。
独特の匂いと味。
――しかし、なぜか不快では無かった。おかしい。
「もっと舐めて、口の中に入れろ」
ぐっと、後頭部を引き寄せられて剛直を口の中に入れられた。
「ぐっ……!」
ギリギリ、喉まで届かない位置まで剛直が入った。
「よし。動くぞ」
王様の声で、二人同時に動き出した。
「ん" ん" ん"――!」
後ろから口から、串刺し状態で犯され始めた。
ぐっちょん! ぐっちょん! と後孔から、ズボズボと口から音が聞こえて頭が混乱する。
「ああ……いいぞ。きさまの穴は気持ちが良い」
王様は恍惚とした声で激しく腰を動かしている。
「くっ……! 口も気持ちが良い」
騎士様は私の頭を両手で掴み、夢中で動かしている。
私の口からは、唾液か体液か分からないものが溢れて、ダラダラと流れていく。
グチュグチュと後孔に深く犯されているうちに、また一点に触れて気持ち良くなっていった。
「う"――! う"う"う"……? あ"せ"(なぜ)!」
場所を覚えたのか王様は気持ちの良い場所を攻める。
「うぐっ! うぐっ! ひっ、ぐっ!あ"あ"あ"あ"あ"あ"――!」
上の口と下の口が同時に締まると、二人は白濁を私の中に噴き出した。
「ぐぅ! ……う"ぅぅ……ゲホッゲホッ!」
熱い白濁した体液は長く長く私の奥にビチビチと叩きつけていた。
「テオドール! すぐに水を持ってくる!」
騎士様が口からズルリと剛直を抜いて、ベッドから降りていった。
「ゲホッ、ゲホッ!」
私はまだ王様の剛直が入ったまま、腰だけ上げたまま額を枕に乗せた。げぇっ……と、口の中の白濁をシーツに吐いた。
パタリと力を抜いて汚れてない方のシーツに顔をつけた。
「バージルの順番はまだだぞ」
後ろから王様の声が聞こえた。そうだ、順番で次は騎士様だ。あの私の手首くらいの太さが、私の後孔に入るのか……?
「あぁっ!」
何度か奥にすりつけるように腰を動かしてから私の後孔から剛直を抜いた。
「ひゃっ! や……!」
王様は私の尻を舐めている。ザラザラした舌で下から上へ。開いた指を尻に食い込ませたり、抓ったり、叩いたりした。
「あぁ……。おやめ下さい……」
シーツを握りしめ、痛みやざわざわする気持ち良さに耐えていた。
「次は俺の順番だ。退けろ」
騎士様がコップに水を入れて持ってきてくれた。
「飲め」
王様が私の尻を離したので顔を上げて、騎士様に水を飲ませてもらった。
「もっと飲むか?」
コップの水を空にし、騎士様がおかわりを聞いてきた。
「いえ、大丈夫です」
はぁ……と息を吐いた。助かった。
ふと騎士様の方を見ると、一度出したはずの剛直が衰えもせずにさっき見たままの硬さを保っていた。
「早くやれよ」
王様は私が水を飲ませてもらっているうちにベッドから降りて、どこからかお酒を持ってきてグラスに注いで飲んでいた。
ベッドの近くに椅子に座って私と騎士様の行為を見物するつもりだ。
もう心を殺すしかない。
「腰を高く上げて」
騎士様が優しく命令する。言っていることは王様と同じ。
「はい」
後ろにまわった騎士様は私の尻を撫でる。
「あ、んっ!」
ハッと口を隠した。また甲高い声を出してしまった。
「いいぞ、犯せ」
ズボリ……。
「あぅ……!」
やはり大きい……。だが、先程の王様に入れられて柔くなって、最大限に拡がって騎士様を受け入れている。
「くっ!」
騎士様が苦しそうな声が漏れた。
「力を抜け……」
「あ、ああぁん!」
ぐぐっと後孔の中の壁を擦りながら奥に入っていく。
途中また気持ち良い場所をかすめて悶えた。
「くくっ! いい声だ」
王様はお酒を飲みながら、私と騎士様の行為を見て笑っている。
「あん! あぁ! あっ! あっ!」
騎士様の剛直が、さっきより奥に入ってさらに気持ち良い。
「ヨガれよ。テオドール」
王様が愉快そうに笑う。
「はぁっ……! ああんっ、あう!」
ズンズンと騎士様の太い剛直が奥を叩く。
「あぁ……、あ……。もっ、と……」
もっと奥に。
「テオドール」
騎士様の声がすぐ耳の後ろから聞こえる。
パンパンと騎士様の腰と私の尻が当たる音が響いている。
「なかなかの名器だ。なぁ? バージル」
王様の声は二人には聞こえない。
お互いをむさぶり味わうかの様に、気持ちよくなるように動いていた。
「もっと……騎士様」
私の口からとうとう、こぼれてしまった。
それに応えるかのように、激しく強く腰を打ちつけた。
「あぁ! あぁ、ぃい! 気持ち良い……です」
「テオドール!」
パチュン! 強く打ちつけ、奥の奥まで入って騎士様の白濁が私の奥に放たれた。
「あ……あ……あ……」
チカチカと目の前が光、あまりの気持ち良さに微笑んだ。
二人を受け入れて、信じられないが体が喜んでいる。ピクピクと脚を伸ばして過ぎる快感を逃す。
意識が遠のく感じがしたが、私の中の騎士様の剛直は大きさはそのままだった。
応援ありがとうございます!
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