死配人ー勒死の狂ーCRIMSON CHAIN of DEATHー

不幸中の幸い

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判別遊戯 ― Game of Deliberation

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Scene1:「再定義された構造」
2026年1月1日(木) 午前10時26分。
南秋大学・文学部演習棟 前庭。
 
風の匂いが変わっていた。雪の気配は消え、
かわりにどこか焦げたような、煙たい空気が漂っている。
 
文学部前の石畳の広場には、報道陣と警察、
そして一部関係者らしき教職員たちがごった返していた。
カメラの三脚が何本も立ち並び、フラッシュが絶え間なく焚かれている。
 
「——マグカップの中に、血痕がって……マジで?」
「ええ。備品倉庫の中で首、ね。切断されてたって話だよ」
「それも、縦に。縦に割られてたらしい」
「うわ……正月早々勘弁してくれよ」
 
野瀬簾は、一定の距離を保った位置からその光景を観察していた。
まるで記録映像を眺めるかのように、視線に無駄がない。
瞳孔の揺らぎもほとんどなく、口元に表情の変化はなかった。
 
(……南雲拓、死亡。供物の数、また一名増加)
 
彼女は指の中でスマホを軽く転がした。操作はしない。
ただ、指の温度を確かめるかのような仕草だった。
 
構内の様子は通常時と大きく乖離していた。
年始の空間とは思えない、張り詰めた人間の密度と焦燥。
 
非常線が張られ、構内通行証を所持していない者は排除されている。
 
学生たちは立ち止まり、動けずにいた。
その中に、神谷千咲の姿を認めた。
 
(観測対象。接触可能距離)
 
黒のロングコート。重心を軸足に乗せた姿勢。目線は正面ではなく、
やや地面に落とされていた。
 
——神谷千咲。
 
野瀬は歩みを進め、距離を詰めた。
 
「あ……神谷さん……」
 
千咲が立ち止まり、ゆっくりと振り返った。
「……あら、野瀬さん。おはようございます」
 
「今、大丈夫ですか? 少しだけ、お話できますか」
 
「……はい、構いません」
 
頷き方は過不足なく、声量も抑制的。
 
そうして二人は、文学部演習棟から坂道を下った先の、
小さなカフェへと向かった。
 

 
店内は暖房が効き、木製のインテリアが柔らかな雰囲気を醸していた。
窓際のテーブル席に着いた二人。
店員が運んできた紅茶の湯気が、二人の間に緩やかな膜を張る。
 
「……また、殺人。しかも、南雲拓。文学部助手」
 
野瀬の声は乾いていた。抑揚はなく、ただ報告書を読み上げるような口調。
 
「……信じられません。でも、これで7人目……でしょうか」
 
千咲の返答は丁寧で、わずかな間を置いていた。
 
(緊張の波形が一定。訓練された応答、または繰り返された自己抑制)
 
「正月なのに、帰省はしないんですか」
 
「……戻っても、何もないんです」
 
千咲はカップに指を添えたまま、静かに答えた。
 
「ご実家が……」
 
「母だけです。あとは、昔に……」
 
言葉はそれ以上続かなかった。
野瀬は、問いを深掘りしなかった。
 
「神谷さん、最近……変わりましたよね」
「えっ?」
 
「いえ、すみません。何でもないです」
 
「……はい」
 
短い返答。表情変化なし。無風状態。
 
(変化に対する認識は保留。だが、遮断されている印象)
 
「……事件、終わらないと思いますか」
 
「……終わってほしいとは思っています」
 
紅茶のカップがソーサーに触れ、乾いた音を立てた。
会話はそこでいったん途切れた。
 
野瀬は視線をカフェの外へ移す。
構内に向かう道路の先、警察車両の警光灯がちらちらと点滅していた。
 
(REVERB。痕跡、記録、構造の断面——大学内に、何かがある)
 
言語化できない段階の推論。
だが、その輪郭は静かに立ち上がり始めていた。
 野瀬簾はその違和の気配を、内側に封じたまま、観測を続けていた。
 
 
Scene2:「再起動された視線」
2026年1月3日(土) 午後1時12分。
南秋市郊外・古書カフェ「珈琲と記録」前
 
——宇田川梓は、高校時代の後輩・松本沙雪をここで待っていた。
 
沙雪は現在、東雲大学の文学部新聞学科に所属し、将来は記者志望。
地元では「爆乳メガネっ娘」として密かに有名で、
無邪気な性格と堂々たるバストで知られている。
性格は明るく、人懐っこいが、学業成績は優秀で、
卒業後の新聞社内定も視野に入っている才女だ。
その沙雪が、時間ぴったりに小走りで現れた。
 
宇田川梓は、歩道の向こうから駆けてくる乳塊を、真正面から見ていた。
 
(——巨大な乳が、迫ってくる幻覚を見ているのか。わたしは…)
 
布の下で跳ね上がるたび、何か神聖ですらある質量が空間を撓ませていた。
 
(爆乳……いや、“乳の暴力”かもしれない)
 
「おい……何その揺れ方。アンタ相変わらず爆乳だな。
こっちに走ってくる時、乳が左右上下に振動してたぞ。
マグネチュード10だな(笑)」
 
「えへへ~、胸だけは日々成長してまーす、先輩♪」
 
「……今、何カップあるんよ?」
 
「え? それ聞いちゃいますぅ?」
 
「聞く。今すぐ聞く」
 
(小声)「……Hカップ、ですぅ」
 
「げっ!? まさかとは思うがAVや風俗に
 スカウトされたんじゃないだろうな」
 
「バレましたぁ?メガネっ娘巨乳、需要あるんですよ~
 ……うそです、嘘! エヘヘ」
 
「バカ(笑)」
 
店内に入ると、香ばしい焙煎の香りと乾いた紙の匂いが混ざり合っていた。
珈琲豆の瓶が並ぶ棚の奥、古書が積まれたスペースの一角に空席を見つけ、二人は腰を下ろした。
 
沙雪はマフラーを外しながら、「久しぶりですね、先輩」と笑った。
 
「元気そうで何より。東雲大学周辺は寒くないか?」

「ありがとうございます。はい。寒いですけど、
 でもやっぱり地元の寒さは独特ですね。風の感度が違うっていうか」
 
梓は、カップを口に運びながら沙雪の横顔を見た。
 
——変わっていない。
あいかわらず巨乳で、あいかわらず無駄に明るい。
けれど、だからこそ聞いてみたかった。
 
「なあ、松本。神谷千咲のこと、覚えてるか?」
 
「え? ああ……南秋大にいかれた方ですよね。
 先輩と同じゼミって言ってましたよね?」
 
「そう。……あいつな、東雲大にも通る成績だった。
 模試の判定もAばっかりだったのに、なぜか南秋大に来てんだ」
 
「え、そうなんですか? へぇ……それは……珍しい選択、かも」
 
「しかも、自分から“都市伝説研究”を立ち上げてる。入学してすぐにな」
 
沙雪は、カップを持つ手を止めた。
 
「それって……南秋大で前に話題になった
 “紅紐事件”と関係あったりします?」
 
「知ってたのか」
 
「高校の時、ちょっと噂になってましたよ。
 ……“笑いながら首を吊った学生がいた”って」
 
「自殺未遂も含めて、数人出てたらしい。
 全員が同じ紅い紐で。事件としてはほとんど報道されてない」
 
「南秋大も優秀ですけど、そんな事件あると、
 むしろ入学は避けますよね。事件とかに興味があったんですかね」
 
梓は頷いた。
 
「そうかもしれない。後、南秋大と実家の距離。
 電車で一駅だぞ。なのに、入学してから直ぐに女子寮に入寮している。
 それと、家族はお母さんだけらしいが、家族のことについては一度も
 話たことがない。大抵は一度や二度親の愚痴や思い出を言うもんだろ?」
 
「家庭に何か……?」
 
「ネットで記事検索してようやく出てきた情報だ。
 神谷千咲の父親と姉は6年前に亡くなっている。
 父親は轢死、姉は自殺だ。
 しかも、姉は当時南秋大の文学部に通っていて、
 紅紐事件の渦中にいたらしい」
 
沙雪は目を伏せた。
 
「神谷さんのご家族と紅紐事件の関連を調べるために、
 南秋大に入学したんですかね」
 
「わからない事が多すぎるんだ。神谷千咲には。
 でも、“何か”を見てるのは間違いない。
 あいつの周囲には異常が集まりすぎてる」
 
「被害者にはMessage from UnknownというMessageがLINEに届いていたの
   は確かだ。このMessageが届いた対象は悉く死んでる。
  で神谷千咲にもMessageが届いていた。
 ただ、私が一瞬みたのは、被害者に届いていたメッセージとは少し異なる
 ようにも感じた」
 
「でも、通知……メッセージ、届いてるのに、
 神谷さんは生きてるんですよね」
 
「そう。“被害回避のルール”を言ってたけど、それだけじゃ説明できない」
 
沙雪は、指を組んだまま言った。
 
「先輩……調べてみませんか? 
 私、新聞学科だし。
 ちょうど“記者の視点”ってテーマでゼミ論文作成中で」
 
梓はゆっくりと微笑んだ。
 
「ほんとうか!?松本が協力してくれるなら有難い。
 そうしても、これ以上被害者を見たくない。
 当然千咲が被害者になるのもな……千咲を守りたいんだ」
 
午後の光が古書の背表紙に反射していた。
記録と記憶のはざまを、ふたりの視線がゆっくりと進み始めた。
 
 
Scene3:「記録と距離の標本」
2026年1月10日(月) 午後3時14分。
東雲大学・附属図書館
 
——図書館の閲覧席は、平日の午後にしては人が少なかった。
 
宇田川梓は、松本沙雪に誘われるかたちで、
初めて東雲大学の敷地に足を踏み入れていた。
構内の雰囲気は、南秋大よりも静かで硬質だ。
 
学生証を提示して入館し、沙雪に案内されたのは、2階の資料フロア。
記者志望の学生が使うと噂される「新聞アーカイブ席」のひとつだった。
 
「わたしの大学の雰囲気はどうですか?」
 
沙雪が小声で訊いた。
 
「静かすぎて落ち着かねぇ。知ってる人間がいない場所って、逆に疲れる」
 
「そっか……」
 
2人は並んで座り、前に置かれたモニターに目をやる。
 
沙雪が検索していたのは、地方紙の過去記事。
南秋大学の過去十年分の事故・事件に関する断片的な報道を探っている。
 
「記録って、消えてるようで、どこかに残ってたりするんですよね。
 表に出ない部分こそ、資料になるから」
 
「そんなもん、あんたの感覚だけが頼りだな」
 
梓はモニターを見つめたまま応じた。
 
 
「姉の事件。家族の崩壊。紅紐で首を吊った女たち。
 それが南秋大の中で起きてて、でも正式な記録としては
 どれも存在してない」
 
「だから、裏から探すしかない」
 
その時、沙雪のスマートフォンが軽く振動した。
 
「先輩、例の人、来ました。東雲日報の高田さん。
 わたし、学生時代にインターンでお世話になってて……」
 
梓は席を立ち、沙雪に続いて階下のカフェテリアへと向かった。
 
午後3時43分。東雲大学・構内カフェテリア。
 
高田実(たかだ・みのる)は、スーツ姿のままスマートフォンを見ていた。
 
30代前半、無精髭に無表情。
どこか新聞記者というよりも“現場の記録者”という雰囲気を持っていた。
 
「宇田川さん、ですよね。初めまして。
 松本が大学の後輩で、宇田川さんは松本の高校時代の先輩なんですね。
 
「初めまして。はい。そうなんです。こちらこそ。急に申し訳ありません」
 
高田は頷き、コーヒーに口をつけた。
 
「で、“記録の死角”について調べたいと。
 神谷千咲……名前には聞き覚えがあります。事件の関係者かと」
 
「彼女の家族に何があったのか、はっきり記録に残っていないんです。
 ですが姉の名前と、6年前の紅紐自殺事件の時期が重なっている」
 
「公的記録にはまず出ません。南秋大学は記録閉鎖が早い。
 ……ただし、元記者が集めた“観察ログ”なら、
 民間に残ってるかもしれません」
 
「観察ログ?」
「俗称です。記者や元学生が事件前後に書き残した、
 半非公式の証言記録。メモだったり、音声だったり」
 
沙雪が前のめりになる。
 
「それ、見る方法ありますか?」
 
「一部は日報社の資料室に保管されていますが
 ……閲覧には内部許可がいります。正直、今すぐというのは難しい」
 
梓は思案するように口を閉じた。
 
「でも、高田さん。あたしたち……急がないと、誰かがまた」
 
「“見えてる人間”が危ない。……そう思ってるんですね」
 
梓は頷いた。
 
「被害者たちは、全員が“何か”を見た直後に死んでる。神谷千咲だけが、
 いまだに生き残っているんです。 
 その違いが分かれば助けられるかの知れない」
 
高田はメモ帳を開き、何かを書き込みながら呟いた。
 
「じゃあ、僕から日報の資料室に交渉してみます。
……ただし、それが本当に記録されているなら、ですが」
 
「お願いします」
 
3人の会話が途切れたそのときだった。
 
——ピロン。
 
沙雪のスマホが再び震えた。
 
《REVERB:通知ログに「Chisato.C」に関する更新が1件あります》
 
「……え?」
 
沙雪が確認しようとした瞬間、画面は真っ白になり、
通知だけが残っていた。
 
“既読”にはならない。
 
梓はその画面をじっと見つめたまま、
喉の奥に何かが引っかかるような感覚を覚えた。
 
(前にも同じような気配を感じたことがある。そう……中原あおいの時。何、嫌な予感しかしない)
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