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それからルゥドカ――カドゥルの恋愛相談という名の雑談は続き、二回目以降は決まって終業一時間前に訪れた。正体を知っているテノからすると、一日のほとんどはカドゥルと同じ時間を過ごしているというわけだ。
年中一定の気温であるレインバルク王国の夏は穏やかなものの、肌寒い地域に住んでいたがゆえに耐暑性のない肉体にはつらいものだった。あまりの暑さに霧状でいたいが、そうも言っていられない。
肉体の不便さにうんざりしながら、額やうなじを伝う汗をハンカチに吸わせてぬるくなったコーヒーを一口飲む。白衣を羽織るのをやめ、夏仕様に青の開襟シャツにしたが、それでも窓から流れ込む風は快適さを損なうばかりだ。
舐めるような視線を感じつつ、暑さに顔色一つ変えないカドゥルへ思わず尋ねた。
「ルゥドカくん、暑くないの?」
この時期の訓練場は意図的に気温を上げ、暑さに対しても耐えられる訓練をしており、どの騎士も大なり小なり汗を流していた。けれど、カドゥルだけ汗一つかかず涼しい顔をしていた。
「魔力操作ができてれば、このぐらいなんてこと……ないです」
自信満々に告げたカドゥルが軽く肩をすくめかけたところで、慌てて姿勢を正した。そして、わざとらしく空咳をすると、ごまかすようにカシカシと頭をかいた。
「ええっと、テノ先生は魔物だから魔力操作もお手の物じゃないんですか」
「そりゃそうだけど、いくら器用な僕でも肉体構築しながら一日中ずーっと体温調整するのはさすがに堪えるよ」
すっかり氷が溶け、水滴をまとうガラスカップを手に取ると、残っていたコーヒーを飲み干した。
「それで、同居人との関係は進展しそうかい?」
「わからない、です」
「そうか。ふぅむ」
前回の助言が聞いたのか、いきなり背後から抱きついてくる行為はなくなった。代わりにじっと見てくるのだ。
ここからどう導くべきか。助言を答えあぐねていると、おもむろにカドゥルが聞いてきた。
「参考にですけど、テノ先生ってほしいものあ……りますか」
「え、欲しいもの? 欲しいものかー……」
率直に言えば、ない。性的に見てこようと、カドゥルは尊大な態度に反してテノの予想を超えた奥手だとわかったからだ。腕を組んで少し思案した末、テノは返した。
「僕を参考にするってことは、相手は夢魔なんだよね? となると、やっぱり魔石かなあ」
「でも、前あげたらいらないって言われて」
当時を思い出したのか、カドゥルはシュンと肩を落とした。テノは苦笑すると「そうだなあ」と呟いた。
「無理にプレゼントする必要はないんじゃないかな。当たり前だけど、なにかしてもらったお礼を言うとか、困っていたら助けたりとか、そういうのでいいと思うよ」
「なるほど……」
我ながら無難な回答だと心の中で何度も頷きながら、真剣な顔で黙り込んだカドゥルへ微笑んだ。
「それじゃあ、今日のカウンセリングここまでにしようか」
「あ、はい。ありがとうござい、ました」
顔を上げたカドゥルはぺこっと頭を下げた。部屋から出る手前、ちらっとテノを一度見て目が合えば、慌てて出て行く。
思わずふっと笑うと、晴れやかな気持ちでテノも書類を片付け、戸締まりを終えると職場を出た。
宿舎からでたところで、テノは門の隙間から見覚えのある頭に気づいた。涼しい顔で腕を組んでいるカドゥルを小憎たらしく思いながら、手の甲で顎を伝う汗を拭うとノロノロと近づいた。
「あれ、カドゥルくんじゃん。誰かと待ち合わせ?」
「お前を待ってたんだよ」
「えぇ~、どういう風の吹き回し?」
カドゥルがテノを待つなど、同居してからはじめてだ。そもそもテノと同居している事実がバレないように、外では極力カドゥルから話しかけてこない。なんなら、目も合わせようとしないのだ。
それが今日に至っては、騎士にしか支給されない純白の外套のまま宿舎の門で待ち合わせと来た。
「僕が言うのもなんだけど、そんなことしたらまわりにバレちゃうよ。そんなの嫌でしょ?」
やれやれとため息交じりに肩をすくめる。すると、カドゥルが前を見据えたまま、きゅっと指先へ力を込めた。
「お前はどうなんだよ」
「僕? 僕は全然気にしないよ。仮にキミといい感じになってる噂を流されても適当に流せばいいだけだし」
下手に焦りを見せれば、それは答え合わせのようなものだ。問題はテノが適当に流せても、カドゥルが焦ったり口ごもったりすれば、カドゥルがテノに片思いしているというのが周りにバレるというわけだが――。
黙り込んだカドゥルを見上げると、まだ青さを残す空から降り注ぐ光は凹凸のあるカドゥルの顔立ちを際立たせる。オレンジ帯びた桃色の髪を神々しく煌めかせ、ほんの少し陰りを帯びている青い瞳は深海からくみ上げたような色合いでなんとも神秘的な魅力を覚えた。
「キミ、黙っているとほんと絵になる男だねえ」
飽きることなく眺めていたせいか、率直な感想が自然と口から漏れ出た。世の中、絵になる男を探せばいくらでもいるだろうが、テノが好ましいと思えたのはカドゥルだけだ。
カドゥルは顔を赤くし、凜々しい眉を寄せながら唇を引き結んで「当たり前だろ」と素っ気なく返した。そうすれば、先ほどまで感じたどこか浮き世離れした空気が一転、生をまざまざと感じる。同時にカドゥルはやはりこうでなくてはと思ってしまう。
ふっと鼻で笑った後、空へ向けて腕を伸ばした。
「カドゥルくん、今日の夕飯なにがいい?」
「ニンニクがきいたバターをのせた分厚いステーキ」
「なら、買いに行こうか」
ゆっくり息を吐いて腕を下ろすといつもの店へと向かう。
すっかり顔なじみになった肉屋の主人がテノの隣にいるカドゥルへ気づくと、太い眉を片方上げてニヤリと笑った。
「やあ、テノさん。今日はずいぶんハンサムな恋人を連れてきたな」
「ま、まあ、こいつが認め」
「やだなあ、彼はただの同居人ですから」
肉屋の軽口にテノが笑いながら返せば、隣で腕を組んでまんざらでもない様子だったカドゥルはこれ見よがしにうなだれた。肉屋の主人も察したのか、空咳を一つして仕切り直すようにニカッと笑った。
「そうだ、昼頃仕入れたばかりのいい肉があるんだが、サービスで少し安くするけどどうだい?」
「ステーキに向いてますか?」
「もちろん、脂はもちろん肉質が柔らかくてジューシーだからシンプルに塩こしょうだけで食べてもおいしいぞ」
「じゃあ、その肉を一塊お願いします」
会計を済まして肉屋を後にすると、いい肉がお手頃で手に入って気分がいいテノとは裏腹に、テノから半歩遅れて歩くカドゥルは唇を少し尖らせ子供のように拗ねていた。顔のいい男がやれば母性をくすぐられるのか、通りすがりに女たちが肩越しに振り返っては小さな黄色い声をあげているのが目につく。
自分の容姿の良さに自覚があるわりには、無防備な様子に苦笑いがもれてしまう。足を止めてカドゥルの方を振り返り、からかい混じりに声をかけた。
「カドゥルくん、なに拗ねてんの~?」
「拗ねてねーし……」
「はい、うっそー。どう見ても拗ねてまーす」
隣に来たカドゥルの脇腹を指先で小突けば、カドゥルがぼそっと呟いた。
「俺が拗ねてもどうでもいいくせに」
それっきり黙り込んだカドゥルは歩き出した。
どうやらテノが考えているよりもカドゥルは自分にのめり込んでいるようだ。カドゥルに恋愛感情を持てない以上、こうして子供のように拗ねられても困るだけだ。やれやれと呆れながら、先を歩きながらもチラッとテノを肩越しに確認するカドゥルへ駆け寄った。
「カドゥルくーん、僕、腕疲れちゃったな~」
「だったら霧状になりゃいいだろ?」
目をしばたかせながら、隣に来たテノへ不思議そうに返してくる。
肝心なところで鈍いカドゥルに「そういうところだぞ」と言いかけた言葉をなんとか飲み込んで、テノはわざとらしく肉が入っている袋を持ち上げた。
「あー、腕疲れたなー。お肉重いなー」
片目をつぶってチラッともう一度カドゥルを見れば、カドゥルが「渡せ」と言いながらテノの手から袋をとった。そのままさりげなく歩調を緩め、テノへあわせるカドゥルに微笑ましさを覚えながらしんみりと言った。
「ほんと、助かるよ。僕もカドゥルくんが同居人でよかったなー」
「っ……なら、さっさと帰るぞ」
ずんずんと歩く速度を上げ、進んでいく。そして、追い抜かしながらもちらりと振り返ったカドゥルと目があえば、早く来いと訴える青い瞳に呆れながらも足を速めたのだった。
年中一定の気温であるレインバルク王国の夏は穏やかなものの、肌寒い地域に住んでいたがゆえに耐暑性のない肉体にはつらいものだった。あまりの暑さに霧状でいたいが、そうも言っていられない。
肉体の不便さにうんざりしながら、額やうなじを伝う汗をハンカチに吸わせてぬるくなったコーヒーを一口飲む。白衣を羽織るのをやめ、夏仕様に青の開襟シャツにしたが、それでも窓から流れ込む風は快適さを損なうばかりだ。
舐めるような視線を感じつつ、暑さに顔色一つ変えないカドゥルへ思わず尋ねた。
「ルゥドカくん、暑くないの?」
この時期の訓練場は意図的に気温を上げ、暑さに対しても耐えられる訓練をしており、どの騎士も大なり小なり汗を流していた。けれど、カドゥルだけ汗一つかかず涼しい顔をしていた。
「魔力操作ができてれば、このぐらいなんてこと……ないです」
自信満々に告げたカドゥルが軽く肩をすくめかけたところで、慌てて姿勢を正した。そして、わざとらしく空咳をすると、ごまかすようにカシカシと頭をかいた。
「ええっと、テノ先生は魔物だから魔力操作もお手の物じゃないんですか」
「そりゃそうだけど、いくら器用な僕でも肉体構築しながら一日中ずーっと体温調整するのはさすがに堪えるよ」
すっかり氷が溶け、水滴をまとうガラスカップを手に取ると、残っていたコーヒーを飲み干した。
「それで、同居人との関係は進展しそうかい?」
「わからない、です」
「そうか。ふぅむ」
前回の助言が聞いたのか、いきなり背後から抱きついてくる行為はなくなった。代わりにじっと見てくるのだ。
ここからどう導くべきか。助言を答えあぐねていると、おもむろにカドゥルが聞いてきた。
「参考にですけど、テノ先生ってほしいものあ……りますか」
「え、欲しいもの? 欲しいものかー……」
率直に言えば、ない。性的に見てこようと、カドゥルは尊大な態度に反してテノの予想を超えた奥手だとわかったからだ。腕を組んで少し思案した末、テノは返した。
「僕を参考にするってことは、相手は夢魔なんだよね? となると、やっぱり魔石かなあ」
「でも、前あげたらいらないって言われて」
当時を思い出したのか、カドゥルはシュンと肩を落とした。テノは苦笑すると「そうだなあ」と呟いた。
「無理にプレゼントする必要はないんじゃないかな。当たり前だけど、なにかしてもらったお礼を言うとか、困っていたら助けたりとか、そういうのでいいと思うよ」
「なるほど……」
我ながら無難な回答だと心の中で何度も頷きながら、真剣な顔で黙り込んだカドゥルへ微笑んだ。
「それじゃあ、今日のカウンセリングここまでにしようか」
「あ、はい。ありがとうござい、ました」
顔を上げたカドゥルはぺこっと頭を下げた。部屋から出る手前、ちらっとテノを一度見て目が合えば、慌てて出て行く。
思わずふっと笑うと、晴れやかな気持ちでテノも書類を片付け、戸締まりを終えると職場を出た。
宿舎からでたところで、テノは門の隙間から見覚えのある頭に気づいた。涼しい顔で腕を組んでいるカドゥルを小憎たらしく思いながら、手の甲で顎を伝う汗を拭うとノロノロと近づいた。
「あれ、カドゥルくんじゃん。誰かと待ち合わせ?」
「お前を待ってたんだよ」
「えぇ~、どういう風の吹き回し?」
カドゥルがテノを待つなど、同居してからはじめてだ。そもそもテノと同居している事実がバレないように、外では極力カドゥルから話しかけてこない。なんなら、目も合わせようとしないのだ。
それが今日に至っては、騎士にしか支給されない純白の外套のまま宿舎の門で待ち合わせと来た。
「僕が言うのもなんだけど、そんなことしたらまわりにバレちゃうよ。そんなの嫌でしょ?」
やれやれとため息交じりに肩をすくめる。すると、カドゥルが前を見据えたまま、きゅっと指先へ力を込めた。
「お前はどうなんだよ」
「僕? 僕は全然気にしないよ。仮にキミといい感じになってる噂を流されても適当に流せばいいだけだし」
下手に焦りを見せれば、それは答え合わせのようなものだ。問題はテノが適当に流せても、カドゥルが焦ったり口ごもったりすれば、カドゥルがテノに片思いしているというのが周りにバレるというわけだが――。
黙り込んだカドゥルを見上げると、まだ青さを残す空から降り注ぐ光は凹凸のあるカドゥルの顔立ちを際立たせる。オレンジ帯びた桃色の髪を神々しく煌めかせ、ほんの少し陰りを帯びている青い瞳は深海からくみ上げたような色合いでなんとも神秘的な魅力を覚えた。
「キミ、黙っているとほんと絵になる男だねえ」
飽きることなく眺めていたせいか、率直な感想が自然と口から漏れ出た。世の中、絵になる男を探せばいくらでもいるだろうが、テノが好ましいと思えたのはカドゥルだけだ。
カドゥルは顔を赤くし、凜々しい眉を寄せながら唇を引き結んで「当たり前だろ」と素っ気なく返した。そうすれば、先ほどまで感じたどこか浮き世離れした空気が一転、生をまざまざと感じる。同時にカドゥルはやはりこうでなくてはと思ってしまう。
ふっと鼻で笑った後、空へ向けて腕を伸ばした。
「カドゥルくん、今日の夕飯なにがいい?」
「ニンニクがきいたバターをのせた分厚いステーキ」
「なら、買いに行こうか」
ゆっくり息を吐いて腕を下ろすといつもの店へと向かう。
すっかり顔なじみになった肉屋の主人がテノの隣にいるカドゥルへ気づくと、太い眉を片方上げてニヤリと笑った。
「やあ、テノさん。今日はずいぶんハンサムな恋人を連れてきたな」
「ま、まあ、こいつが認め」
「やだなあ、彼はただの同居人ですから」
肉屋の軽口にテノが笑いながら返せば、隣で腕を組んでまんざらでもない様子だったカドゥルはこれ見よがしにうなだれた。肉屋の主人も察したのか、空咳を一つして仕切り直すようにニカッと笑った。
「そうだ、昼頃仕入れたばかりのいい肉があるんだが、サービスで少し安くするけどどうだい?」
「ステーキに向いてますか?」
「もちろん、脂はもちろん肉質が柔らかくてジューシーだからシンプルに塩こしょうだけで食べてもおいしいぞ」
「じゃあ、その肉を一塊お願いします」
会計を済まして肉屋を後にすると、いい肉がお手頃で手に入って気分がいいテノとは裏腹に、テノから半歩遅れて歩くカドゥルは唇を少し尖らせ子供のように拗ねていた。顔のいい男がやれば母性をくすぐられるのか、通りすがりに女たちが肩越しに振り返っては小さな黄色い声をあげているのが目につく。
自分の容姿の良さに自覚があるわりには、無防備な様子に苦笑いがもれてしまう。足を止めてカドゥルの方を振り返り、からかい混じりに声をかけた。
「カドゥルくん、なに拗ねてんの~?」
「拗ねてねーし……」
「はい、うっそー。どう見ても拗ねてまーす」
隣に来たカドゥルの脇腹を指先で小突けば、カドゥルがぼそっと呟いた。
「俺が拗ねてもどうでもいいくせに」
それっきり黙り込んだカドゥルは歩き出した。
どうやらテノが考えているよりもカドゥルは自分にのめり込んでいるようだ。カドゥルに恋愛感情を持てない以上、こうして子供のように拗ねられても困るだけだ。やれやれと呆れながら、先を歩きながらもチラッとテノを肩越しに確認するカドゥルへ駆け寄った。
「カドゥルくーん、僕、腕疲れちゃったな~」
「だったら霧状になりゃいいだろ?」
目をしばたかせながら、隣に来たテノへ不思議そうに返してくる。
肝心なところで鈍いカドゥルに「そういうところだぞ」と言いかけた言葉をなんとか飲み込んで、テノはわざとらしく肉が入っている袋を持ち上げた。
「あー、腕疲れたなー。お肉重いなー」
片目をつぶってチラッともう一度カドゥルを見れば、カドゥルが「渡せ」と言いながらテノの手から袋をとった。そのままさりげなく歩調を緩め、テノへあわせるカドゥルに微笑ましさを覚えながらしんみりと言った。
「ほんと、助かるよ。僕もカドゥルくんが同居人でよかったなー」
「っ……なら、さっさと帰るぞ」
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