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屋敷内部
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威圧するニコルの右手の指は馬のハミ環を通し、逃げないようキュッと握り込み問いかけに答えず、ただただ立つだけだ。
そんな風に立つニコルを私は上目で見つつ、ふと気付く。
ニコルってあまり背は大きくないのでは、と。
出逢った時から馬に乗っていたので気付かなかったが、いざ地上に降り立つとパッと見、私より少し大きいくらいに感じた。
「意外……」
私はポロッと口にしてしまい、それをニコルに聞かれた。
「意外とはなんだ、拒否するつもりならその体を赤く染めるぞ?」
と言い、左手は宝剣の柄を掴み、軽く上へと引き上げていく。
「……そうやって暴力で従わせてきたの?」
「そうだが?何が悪い?従わないなら体で覚えれば嫌でも思い出すだろう。それに、どちらが上かをハッキリと分からすには最適だと思ってる」
「最低っ」
「最低だろうがなんだろうがこれが俺だ。どうする?実際切られたら誰だって従う気持ちが生まれるはずだ」
鞘から出た刃は日に当たりキラリと光る。
その光が私の目に届き、眩しさから顔を左に向け、右目を軽く瞑った。
と、同時に私は能力を使っていた。
見た映像は私に近づき斬りつける…ではなく、近づき鞘に剣を納めたあと私に駆け寄る姿だった。
「リース、残念だ。従わない自分を恨めよ」
ガラガラと柄を上に上げ、剣を出そうとする時、私はズキっと激しい頭痛が襲ってきた。
「あっ……」
摩っていた右手は肩から右のこめかみ辺りに移り、はぁ、はぁ…と気持ち悪さも訴え始めた。
使い過ぎだった。
いくら短い先の未来だとしても短時間で何度も使った私の体は耐えれなくなり変調を起こし、薄れゆく意識の中、『おいっ』という声と近づくニコルの姿を見た後、地面へと倒れ込んだ。
※※※
「んっ……」
意識を取り戻した私は座らされた状態で真っ白な綿で出来た一枚のワンピース姿を纏っていた。
どういう事だ?と頭を巡らせつつも、目は部屋を見渡した。
窓は板で塞いでいるようだが、完全には塞がっておらず差し込む日を頼りに四方を雑多に物が置かれた部屋だと分かった。
背つきの椅子、脚が折れ三点で立っている机、割れた状態の花瓶。
ここは物置部屋なのだろうか、と思っていると、ギシっと音が鳴り体をびくつかせた。
「やっと起きたか、ドブネズミが」
この声はファーラスだった。
まさか人が居るなんて思わず、私は座った椅子を転げ落ち、声がする方を見ると先程までの私と同じ様に椅子に座っているファーラスの姿を目にした。
目が合うと持つステッキにグッと力を入れ立ち上がり、私の方へとやってくる。
そんな風に立つニコルを私は上目で見つつ、ふと気付く。
ニコルってあまり背は大きくないのでは、と。
出逢った時から馬に乗っていたので気付かなかったが、いざ地上に降り立つとパッと見、私より少し大きいくらいに感じた。
「意外……」
私はポロッと口にしてしまい、それをニコルに聞かれた。
「意外とはなんだ、拒否するつもりならその体を赤く染めるぞ?」
と言い、左手は宝剣の柄を掴み、軽く上へと引き上げていく。
「……そうやって暴力で従わせてきたの?」
「そうだが?何が悪い?従わないなら体で覚えれば嫌でも思い出すだろう。それに、どちらが上かをハッキリと分からすには最適だと思ってる」
「最低っ」
「最低だろうがなんだろうがこれが俺だ。どうする?実際切られたら誰だって従う気持ちが生まれるはずだ」
鞘から出た刃は日に当たりキラリと光る。
その光が私の目に届き、眩しさから顔を左に向け、右目を軽く瞑った。
と、同時に私は能力を使っていた。
見た映像は私に近づき斬りつける…ではなく、近づき鞘に剣を納めたあと私に駆け寄る姿だった。
「リース、残念だ。従わない自分を恨めよ」
ガラガラと柄を上に上げ、剣を出そうとする時、私はズキっと激しい頭痛が襲ってきた。
「あっ……」
摩っていた右手は肩から右のこめかみ辺りに移り、はぁ、はぁ…と気持ち悪さも訴え始めた。
使い過ぎだった。
いくら短い先の未来だとしても短時間で何度も使った私の体は耐えれなくなり変調を起こし、薄れゆく意識の中、『おいっ』という声と近づくニコルの姿を見た後、地面へと倒れ込んだ。
※※※
「んっ……」
意識を取り戻した私は座らされた状態で真っ白な綿で出来た一枚のワンピース姿を纏っていた。
どういう事だ?と頭を巡らせつつも、目は部屋を見渡した。
窓は板で塞いでいるようだが、完全には塞がっておらず差し込む日を頼りに四方を雑多に物が置かれた部屋だと分かった。
背つきの椅子、脚が折れ三点で立っている机、割れた状態の花瓶。
ここは物置部屋なのだろうか、と思っていると、ギシっと音が鳴り体をびくつかせた。
「やっと起きたか、ドブネズミが」
この声はファーラスだった。
まさか人が居るなんて思わず、私は座った椅子を転げ落ち、声がする方を見ると先程までの私と同じ様に椅子に座っているファーラスの姿を目にした。
目が合うと持つステッキにグッと力を入れ立ち上がり、私の方へとやってくる。
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