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ローズ
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全員が謝る姿を見てどうしたものか…と悩んでいると『何事っ』と声がして来た。
廊下の向こう側からやってきた人は私と同じ栗色の髪を靡かせ、ピンク色のドレスを纏い、頭にはキラキラと光るティアラ、胸には赤いブローチ。
その姿はいかにもお姫様といった感じだった。
「ローズ様」
先程まで頭を下げていたメイドは、スッと頭を上げ、ゆっくりと歩いてくる人に近寄って行った。
「……なんですの、その汚らしい者は」
「こちらは……」
メイドは私の方を見て、ゴニョゴニョした口調で説明するが、どうやら聞こえてないみたいで『しっかり話しなさい!』と一喝していた。
それを見た私は勘を働かし、この人はニコルの兄妹ではないか…と思った。
「まったく……。近頃は悪い事ばかり起こるからイライラしているっていうのに…さっさとハッキリ言いなさい!」
「その…ニコル様、の、奥様、だそうで」
「はぁ?!」
説明された私を目を見開きながら見たかと思ったら、近寄ったメイドを退かし、こちらへとやってきた。
私より背が小さかったため、上目遣いをしつつ睨みきかせ眼を飛ばしてきた。
「あなたが、ニコルの、ですって?……ぷっ、あははは!?こんな見窄らしい顔で、頭には汚い土、それにその痛そうな傷。
本当にあなたがニコルの妻なの?笑わさないで!?」
一触即発の雰囲気から一点、私を見ては盛大に笑い出し、説明をしたメイドの肩をバシバシと叩き、目には笑い過ぎたのか軽く涙が出ていた。
その光景にイラッとし、声を出そうとしたが、私より早く声を出してきた。
「ニコルの妻は私がなるの、世界一カッコいい兄の隣は私しか許されない。だからあんたなんかが妻だなんて絶対認めない!」
兄…やはり私の思った通りだった。
この人は妹で…だからメイド達もこんなに気を遣っているんだと。
「あなた達、早く屋敷から追い出しなさい。見たくもないわ、こんなネズミ」
どうやら私の呼び名は『ネズミ』がしっくりくるらしい。
風貌から分からなくもないが、それでも…。
「なにしてるの、早くしなさい!?」
怒りの声を上げるが、メイドは一切私に近寄らず俯き伏目がちだった。
多分、今私を追い出せばニコルからの制裁を恐れたからだろう。
誰一人動かない事に苛立ち、メイドの一人を壁へと押し付け『早くっ!?』と怒鳴りつけていた。
「や、やめたら?」
私は耐え切れず声を掛けた。
「なによ、ネズミ、喋れたの?チューチューしか言わないのかと思ったわ。私に何か用?」
「困ってる」
「困ってる?どこが?私はフィリス家の王女、あんたみたいな人間が私に口を聞いても良いと思ってるの?
それとも、自ら屋敷を出るって言うなら喜んで従うわ」
「出ないけど……」
「はぁっ!?」
私の言葉に怒り心頭になり対象をメイドから私へと変え、つかつかと詰め寄ってきた。
「ローズ様、おやめ下さい!?」
「黙りなさい!痛い目見ないと分からないみたいだから私が制裁する。ネズミはネズミらしく逃げ回り、そして出てけば良いのよ!?」
近づき右手を振り上げた瞬間、私はローズが纏うドレスからブローチを引きちぎった。
廊下の向こう側からやってきた人は私と同じ栗色の髪を靡かせ、ピンク色のドレスを纏い、頭にはキラキラと光るティアラ、胸には赤いブローチ。
その姿はいかにもお姫様といった感じだった。
「ローズ様」
先程まで頭を下げていたメイドは、スッと頭を上げ、ゆっくりと歩いてくる人に近寄って行った。
「……なんですの、その汚らしい者は」
「こちらは……」
メイドは私の方を見て、ゴニョゴニョした口調で説明するが、どうやら聞こえてないみたいで『しっかり話しなさい!』と一喝していた。
それを見た私は勘を働かし、この人はニコルの兄妹ではないか…と思った。
「まったく……。近頃は悪い事ばかり起こるからイライラしているっていうのに…さっさとハッキリ言いなさい!」
「その…ニコル様、の、奥様、だそうで」
「はぁ?!」
説明された私を目を見開きながら見たかと思ったら、近寄ったメイドを退かし、こちらへとやってきた。
私より背が小さかったため、上目遣いをしつつ睨みきかせ眼を飛ばしてきた。
「あなたが、ニコルの、ですって?……ぷっ、あははは!?こんな見窄らしい顔で、頭には汚い土、それにその痛そうな傷。
本当にあなたがニコルの妻なの?笑わさないで!?」
一触即発の雰囲気から一点、私を見ては盛大に笑い出し、説明をしたメイドの肩をバシバシと叩き、目には笑い過ぎたのか軽く涙が出ていた。
その光景にイラッとし、声を出そうとしたが、私より早く声を出してきた。
「ニコルの妻は私がなるの、世界一カッコいい兄の隣は私しか許されない。だからあんたなんかが妻だなんて絶対認めない!」
兄…やはり私の思った通りだった。
この人は妹で…だからメイド達もこんなに気を遣っているんだと。
「あなた達、早く屋敷から追い出しなさい。見たくもないわ、こんなネズミ」
どうやら私の呼び名は『ネズミ』がしっくりくるらしい。
風貌から分からなくもないが、それでも…。
「なにしてるの、早くしなさい!?」
怒りの声を上げるが、メイドは一切私に近寄らず俯き伏目がちだった。
多分、今私を追い出せばニコルからの制裁を恐れたからだろう。
誰一人動かない事に苛立ち、メイドの一人を壁へと押し付け『早くっ!?』と怒鳴りつけていた。
「や、やめたら?」
私は耐え切れず声を掛けた。
「なによ、ネズミ、喋れたの?チューチューしか言わないのかと思ったわ。私に何か用?」
「困ってる」
「困ってる?どこが?私はフィリス家の王女、あんたみたいな人間が私に口を聞いても良いと思ってるの?
それとも、自ら屋敷を出るって言うなら喜んで従うわ」
「出ないけど……」
「はぁっ!?」
私の言葉に怒り心頭になり対象をメイドから私へと変え、つかつかと詰め寄ってきた。
「ローズ様、おやめ下さい!?」
「黙りなさい!痛い目見ないと分からないみたいだから私が制裁する。ネズミはネズミらしく逃げ回り、そして出てけば良いのよ!?」
近づき右手を振り上げた瞬間、私はローズが纏うドレスからブローチを引きちぎった。
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