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屋敷へ
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「で、誰がいたんです?」
「誰だって良いでしょ。あなたには関係ない人なんですから」
そう、ラルフはジャックさんには関係ない。
エリスは関係あるが……。
私は質問責めから逃れるため話を切り上げ歩くが、その通り道を塞ぐように通せんぼして邪魔してくる。
「退いてください、通れません」
「いいえ、退きません。……あなたの事、少しは分かりますので。
嘘を言って逃げるとなるとなにか重大な事隠してるはず」
「……いいえ、そんな事ないです。気のせいでしゅ」
「でしゅ?ぷっ。動揺しすぎですよ、リースさん。……言ってください。誰がいたんです?」
「さぁ」
私は惚け続けた。
だけど、ジャックさんは確信をつくかのように『エリス?』と疑問系で聞いてきた。
バレたら面倒だ、と考え目をしっかり見て『違います』と答えた。
「そうですか、分かりました」
よし、乗り切ったと心は安堵するが態度に出したら水の泡だ。
気を抜かず目だけはしっかりと見つめ続けた。
「夜だったなんて……」
だが、ジャックさんはそんな私を避けるよう木々の方を見始めていた。
そして、急に私を差し置いて歩き出した。
「どこに行くんです?」
「……さぁ」
「私には質問して、自分は答えないんですか?それは卑怯ですよ」
その言葉に立ち止まるとこちらに戻ってきた。
「エリス、がいたんですね」
もうバレている。
そう目が訴えているので仕方なく私は頷いた。
「……やっぱり。そうか、昼じゃなく夜。ちゃんと時間は伝えたはずなのに」
思い違いをしているようだ。
エリスは来たが、ジャックさんに会いに来た訳じゃない。ローズの使いとしてここに来ただけ。
でもそれはジャックさんは知らない。
「なぜ引き止めてくれなかったんです?」
「なぜって、私はエリスの事……」
屋敷内での仕打ちを思い出した。
スパイのようにコソコソと暗躍するエリスを私は好きじゃない。むしろ、嫌いだ。
そんな人を引き止める事なんて出来ない。
「ここにいればもしかしたらエリスは……」
自分の都合の良いように捉え始めるジャックさんだが、多分来ない。
要件を済ませたらここには用はないのだから……。
「エリスはここには来ませんよ」
「なぜ言い切れるんです?」
「あなた程じゃないけどエリスの事、知ってるつもりですから」
「……あなたにエリスの何が」
エリスの件になると苛立ちを覚え、険しい顔をしてくる。
「とにかく、ここにはもう来ませんよ」
「じゃあ……屋敷に行きます」
「えっ」
「驚くのは変ですね、伝えたはずですよ。中に入る為に協力を、と」
「でも、いきなり……」
戸惑い、困惑する私を置いて街の方へと歩き出していった。
「誰だって良いでしょ。あなたには関係ない人なんですから」
そう、ラルフはジャックさんには関係ない。
エリスは関係あるが……。
私は質問責めから逃れるため話を切り上げ歩くが、その通り道を塞ぐように通せんぼして邪魔してくる。
「退いてください、通れません」
「いいえ、退きません。……あなたの事、少しは分かりますので。
嘘を言って逃げるとなるとなにか重大な事隠してるはず」
「……いいえ、そんな事ないです。気のせいでしゅ」
「でしゅ?ぷっ。動揺しすぎですよ、リースさん。……言ってください。誰がいたんです?」
「さぁ」
私は惚け続けた。
だけど、ジャックさんは確信をつくかのように『エリス?』と疑問系で聞いてきた。
バレたら面倒だ、と考え目をしっかり見て『違います』と答えた。
「そうですか、分かりました」
よし、乗り切ったと心は安堵するが態度に出したら水の泡だ。
気を抜かず目だけはしっかりと見つめ続けた。
「夜だったなんて……」
だが、ジャックさんはそんな私を避けるよう木々の方を見始めていた。
そして、急に私を差し置いて歩き出した。
「どこに行くんです?」
「……さぁ」
「私には質問して、自分は答えないんですか?それは卑怯ですよ」
その言葉に立ち止まるとこちらに戻ってきた。
「エリス、がいたんですね」
もうバレている。
そう目が訴えているので仕方なく私は頷いた。
「……やっぱり。そうか、昼じゃなく夜。ちゃんと時間は伝えたはずなのに」
思い違いをしているようだ。
エリスは来たが、ジャックさんに会いに来た訳じゃない。ローズの使いとしてここに来ただけ。
でもそれはジャックさんは知らない。
「なぜ引き止めてくれなかったんです?」
「なぜって、私はエリスの事……」
屋敷内での仕打ちを思い出した。
スパイのようにコソコソと暗躍するエリスを私は好きじゃない。むしろ、嫌いだ。
そんな人を引き止める事なんて出来ない。
「ここにいればもしかしたらエリスは……」
自分の都合の良いように捉え始めるジャックさんだが、多分来ない。
要件を済ませたらここには用はないのだから……。
「エリスはここには来ませんよ」
「なぜ言い切れるんです?」
「あなた程じゃないけどエリスの事、知ってるつもりですから」
「……あなたにエリスの何が」
エリスの件になると苛立ちを覚え、険しい顔をしてくる。
「とにかく、ここにはもう来ませんよ」
「じゃあ……屋敷に行きます」
「えっ」
「驚くのは変ですね、伝えたはずですよ。中に入る為に協力を、と」
「でも、いきなり……」
戸惑い、困惑する私を置いて街の方へと歩き出していった。
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