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確信
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入ってきたブライスを見上げる私はカップを口につけたままだった。
これから一緒にいる事を思うと緊張と不安が入り混じっていた。
「ちゃんと着てるみたいだな。なら…」
指定してきた格好でいる私を見るなりニヤっと笑うと座る私に近づいてくる。
カツカツ…と足音を鳴らしながらゆっくりと。
そんな様子を私はカップから口を離さず目だけをブライスに向けながら…。
「さぁ、始めるか。立て、リーネ」
「…あの、ブライス」
「なんだ?」
聞きたい事を口にしようとするが言った後になんて言われるか…と思うとなかなか言えずにいた。
「おい、何かあるなら早く言え。お前には雰囲気とかはないのか?」
でもこのまま押し黙る訳にもいかず、カップから口を離しテーブルに置き、立ち上がると意を決して言った。
「あなた、夜どこに行ってるの?
前はそんな事は一切なかったのに。
ユーリの家に行ってるだけ?それとも…」
私の言葉を何も言わず顔を横に向けて聞いている。
特に驚くとかマズいといった様子は無く、普通な感じに見えた。
「それがなんだ?
夜に出ることくらいあるだろう、それともなんだ?
俺が他に女でも作ってると思ってるのか?」
私の聞きたいのはまさにそこだった。
他におり、夜な夜な通っているのでは…と疑惑を抱いている。
それは先程のロータスさんの件でも思った事。
正直に私は首を縦に振りこの次に言われる言葉を待った。
「…そうか。お前は俺を疑ってるんだな?」
そう言いこっちを向いたかと思ったら私に近づき
抱きしめ始めた…。
「ちょ…」
「寂しいんだろ?早く始めるぞ」
「や、やめて。ブライス」
私の言葉なんて無視して、ズイズイと私を抱きしめたままベットへと押していく。
止まらせようにも体格が違いすぎてどうにもできず、そのまま強引に押し倒された。
「俺を気持ちよくさせるんだ、リーネ」
「で、できない」
首を勢いよく横に振りながら拒否する私だったが、そんな私をすごい剣幕した顔で睨むと体の上に覆い被ってきた。
そしてゆっくりと体を触り出してくる。
「やめて!触らないで!」
「お前は子供が欲しいといっただろうが!
なぜ拒む!?お前の方こそ他にいるんじゃないだろうな?」
「いる訳ないでしょ!この屋敷からほとんど出てないのに。
あなたの方が怪しい。あの紙だって本当は浮気相手からの…」
バシッ
ブライスが私の右頬をビンタしてきた。
それはまるでそれ以上何も言うな、と言われているように。
それに叩かれた事でより私の疑惑が確信めいていく感じがしてきた。
「黙れ。それ以上言うならお前をめちゃくちゃにするぞ」
「…あなたにとって私はただの欲求解消のための道具?それとも本当に私を愛しているの?」
「なんだその質問は、馬鹿らしい」
「ちゃんと答えて。それに叩くと言う事はやっぱりやましい気持ちがあるんでしょ?
だから手をあげて黙らせようとしてる。
どうなの!?」
私の問い詰める言葉に苛立ったのか、体を離しベットから降りると『興醒めだ』といい部屋を出て行こうとする。
「待って!ちゃんと言ってよ!?」
すぐに体を起こし話し合おうとするが、そんな事はせずそのまま部屋を後にしていった…。
これから一緒にいる事を思うと緊張と不安が入り混じっていた。
「ちゃんと着てるみたいだな。なら…」
指定してきた格好でいる私を見るなりニヤっと笑うと座る私に近づいてくる。
カツカツ…と足音を鳴らしながらゆっくりと。
そんな様子を私はカップから口を離さず目だけをブライスに向けながら…。
「さぁ、始めるか。立て、リーネ」
「…あの、ブライス」
「なんだ?」
聞きたい事を口にしようとするが言った後になんて言われるか…と思うとなかなか言えずにいた。
「おい、何かあるなら早く言え。お前には雰囲気とかはないのか?」
でもこのまま押し黙る訳にもいかず、カップから口を離しテーブルに置き、立ち上がると意を決して言った。
「あなた、夜どこに行ってるの?
前はそんな事は一切なかったのに。
ユーリの家に行ってるだけ?それとも…」
私の言葉を何も言わず顔を横に向けて聞いている。
特に驚くとかマズいといった様子は無く、普通な感じに見えた。
「それがなんだ?
夜に出ることくらいあるだろう、それともなんだ?
俺が他に女でも作ってると思ってるのか?」
私の聞きたいのはまさにそこだった。
他におり、夜な夜な通っているのでは…と疑惑を抱いている。
それは先程のロータスさんの件でも思った事。
正直に私は首を縦に振りこの次に言われる言葉を待った。
「…そうか。お前は俺を疑ってるんだな?」
そう言いこっちを向いたかと思ったら私に近づき
抱きしめ始めた…。
「ちょ…」
「寂しいんだろ?早く始めるぞ」
「や、やめて。ブライス」
私の言葉なんて無視して、ズイズイと私を抱きしめたままベットへと押していく。
止まらせようにも体格が違いすぎてどうにもできず、そのまま強引に押し倒された。
「俺を気持ちよくさせるんだ、リーネ」
「で、できない」
首を勢いよく横に振りながら拒否する私だったが、そんな私をすごい剣幕した顔で睨むと体の上に覆い被ってきた。
そしてゆっくりと体を触り出してくる。
「やめて!触らないで!」
「お前は子供が欲しいといっただろうが!
なぜ拒む!?お前の方こそ他にいるんじゃないだろうな?」
「いる訳ないでしょ!この屋敷からほとんど出てないのに。
あなたの方が怪しい。あの紙だって本当は浮気相手からの…」
バシッ
ブライスが私の右頬をビンタしてきた。
それはまるでそれ以上何も言うな、と言われているように。
それに叩かれた事でより私の疑惑が確信めいていく感じがしてきた。
「黙れ。それ以上言うならお前をめちゃくちゃにするぞ」
「…あなたにとって私はただの欲求解消のための道具?それとも本当に私を愛しているの?」
「なんだその質問は、馬鹿らしい」
「ちゃんと答えて。それに叩くと言う事はやっぱりやましい気持ちがあるんでしょ?
だから手をあげて黙らせようとしてる。
どうなの!?」
私の問い詰める言葉に苛立ったのか、体を離しベットから降りると『興醒めだ』といい部屋を出て行こうとする。
「待って!ちゃんと言ってよ!?」
すぐに体を起こし話し合おうとするが、そんな事はせずそのまま部屋を後にしていった…。
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