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なんで…
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「どういう事…?ユーリとレイ事務長が私を見捨てたって…」
「なんだ、お前は本当に何も知らないんだな」
ブライスはそう言うとベットから離れ、扉を開けると誰かに声を掛けているようだった。
そして、入ってきたのはラークさんと…。
「ユーリ…!」
「リーネ、ごめん…」
ユーリは私を見るなりすぐに近づこうとしたが、ラークさんが体を掴んでいるようで、こちら側に来る事は出来なかった。
「ユーリ、私を見捨てたって…嘘だよね?
だって、ユーリは私をサポートしたいって言ってくれた。
その気持ちが本当に嬉しかった。でも、どうして!」
私はベットから起き、今度は私からユーリに近づこうとするが、ブライスが間に入り、それを阻止する。
「どいて、ブライス!」
「あまり俺に指図しない方がいいぞ?リーネ」
「どういう意味?見捨てたって意味が分からない!
ちゃんと教えて!?」
私の叫び声にブライスは鬱陶しさを感じたのだろう、頭を掻き舌打ちをしていた。
そんな時だった、ユーリがゆっくりと話しだす。
「リーネ、今まであなたを騙してた…。私は…」
か弱い声で話すと掴まれていたラークさんの手を解き、ブライスへと近づいていった。
「え…」
「私、ブライス様のこと、愛してるの」
「な、何いってるの?ユーリ、馬鹿なこと言わないで…」
私の言葉に首を振り否定するユーリを、ブライスはゆっくりとユーリの肩に手を回し自分の方へと引き寄せていった。
あれだけお互い罵り合っていた間柄からは想像出来ない事だった。
「リーネ、あなたがブライス様と婚姻してしばらくした後に私は…。
でも、言う事を止められていた」
「ふふふ」
「ブライス…あなた、どこまで…」
「悪いな、俺はお前だけでは満足出来なかった。
それはお前自身よくわかっている事だろう?
もう少し俺の事を気にかけていればこうはならなかったのにな」
さらにグイっとユーリの肩を引き寄せ自分の体の中へと埋めていき、私に勝ち誇った顔を見せてきた。
「お前が離縁したいと言った時は驚いたが、むしろ好都合だと思ったな、『あぁ、バレずに終われるな』と」
「…じゃあ、何故いま言うの」
「それはな…」
私とブライスが話し合ってる様子を静かに黙って聞いていたラークさんがいつの間にか私の側に寄ってきていた。
そして…
「良かったですね、リーネさん。ちゃんと知れて」
グッと後ろから首を右手で締めていき、私の事を落とそうとしてきた。
「あ…っ…ゆ、ユー…」
薄れいく視界の中でユーリが私の事を見ている。
その顔は今まで見た事ないくらい勝ち誇っている顔に見えた…。
「なんだ、お前は本当に何も知らないんだな」
ブライスはそう言うとベットから離れ、扉を開けると誰かに声を掛けているようだった。
そして、入ってきたのはラークさんと…。
「ユーリ…!」
「リーネ、ごめん…」
ユーリは私を見るなりすぐに近づこうとしたが、ラークさんが体を掴んでいるようで、こちら側に来る事は出来なかった。
「ユーリ、私を見捨てたって…嘘だよね?
だって、ユーリは私をサポートしたいって言ってくれた。
その気持ちが本当に嬉しかった。でも、どうして!」
私はベットから起き、今度は私からユーリに近づこうとするが、ブライスが間に入り、それを阻止する。
「どいて、ブライス!」
「あまり俺に指図しない方がいいぞ?リーネ」
「どういう意味?見捨てたって意味が分からない!
ちゃんと教えて!?」
私の叫び声にブライスは鬱陶しさを感じたのだろう、頭を掻き舌打ちをしていた。
そんな時だった、ユーリがゆっくりと話しだす。
「リーネ、今まであなたを騙してた…。私は…」
か弱い声で話すと掴まれていたラークさんの手を解き、ブライスへと近づいていった。
「え…」
「私、ブライス様のこと、愛してるの」
「な、何いってるの?ユーリ、馬鹿なこと言わないで…」
私の言葉に首を振り否定するユーリを、ブライスはゆっくりとユーリの肩に手を回し自分の方へと引き寄せていった。
あれだけお互い罵り合っていた間柄からは想像出来ない事だった。
「リーネ、あなたがブライス様と婚姻してしばらくした後に私は…。
でも、言う事を止められていた」
「ふふふ」
「ブライス…あなた、どこまで…」
「悪いな、俺はお前だけでは満足出来なかった。
それはお前自身よくわかっている事だろう?
もう少し俺の事を気にかけていればこうはならなかったのにな」
さらにグイっとユーリの肩を引き寄せ自分の体の中へと埋めていき、私に勝ち誇った顔を見せてきた。
「お前が離縁したいと言った時は驚いたが、むしろ好都合だと思ったな、『あぁ、バレずに終われるな』と」
「…じゃあ、何故いま言うの」
「それはな…」
私とブライスが話し合ってる様子を静かに黙って聞いていたラークさんがいつの間にか私の側に寄ってきていた。
そして…
「良かったですね、リーネさん。ちゃんと知れて」
グッと後ろから首を右手で締めていき、私の事を落とそうとしてきた。
「あ…っ…ゆ、ユー…」
薄れいく視界の中でユーリが私の事を見ている。
その顔は今まで見た事ないくらい勝ち誇っている顔に見えた…。
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