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想い
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まだ、調子の戻らないエリックは葵の部屋で休ませた。
葵はスマホを取り出すと電話を掛けた。
「ああ、アレク?葵だけど。」
『アオイ?悪い連絡遅くなって。レインだが日本に出国してた。』
「そうみたいね。ありがとう調べてくれて。後、もう一つお願いがあるんだけど・・。」
『お願い?』
「エリックの交友関係を調べて、ソフィアって女の子を保護してほしいの。多分レインの部下が彼女を見張ってるから。」
『わかった。ソフィアだな?早急に調べて保護するよ。そっちは大丈夫なのか?』
「問題ないわ。忙しいのにごめんね?」
『何言ってる?アオイの為だ、協力は惜しまないよ。』
「ありがとう。」
電話を切ると一つため息をついた。
樹と電話をしていた司が戻ってきた。
「樹何だって?」
「ああ、調べてくれるってさ。」
「そっか。・・・。」
「葵?さっきのエリックとの話だけど。」
「?」
「嬉しかった。心が俺と一緒に居たいって言ってくれた事。」
「・・・。」
頬が内側から熱くなる。
咄嗟に視線を逸した。
「エリックを納得させる為よ・・。」
司は後ろから葵を抱きしめた。
首筋に顔を埋めた。甘い香りに目眩がしそうだった。
「っ・・・。」
「それだけ?俺を認めてくれたんじゃないの?」
(そんなの聞くなんてズルい・・。)
精一杯の強がりを言う。
「それだけだよ。」
抱きしめる腕に力を込めた。
「俺は葵を残して死んだりしない。一人ぼっちになんてさせない。葵の涙を拭うのは俺でありたいし、笑わせるのも俺でありたい。」
「司・・。」
「それは、きっとエリックも同じなんだろうな?ソフィアさんを幸せにしたいって気持ちが。だから、好き合ってるのに別れるなんて絶対駄目だ。どんな人間にだって平等に幸せになる権利はある。だから、どんな事をしても守らないとな?」
「うん。そうだね・・。」
腕の力を緩めると葵と向き合った。
葵の髪を梳くと一筋耳に掛けた。長い指が耳を掠めた。
「っ・・・。」
何故か今日の司からは色香を感じる。
「どんな事になっても私を信じて?必ずエリックとソフィアさんは守るから。」
「・・・。わかった。葵を信じるよ。」
「ありがとう。」
司はもう一度葵を抱きしめた。
葵はスマホを取り出すと電話を掛けた。
「ああ、アレク?葵だけど。」
『アオイ?悪い連絡遅くなって。レインだが日本に出国してた。』
「そうみたいね。ありがとう調べてくれて。後、もう一つお願いがあるんだけど・・。」
『お願い?』
「エリックの交友関係を調べて、ソフィアって女の子を保護してほしいの。多分レインの部下が彼女を見張ってるから。」
『わかった。ソフィアだな?早急に調べて保護するよ。そっちは大丈夫なのか?』
「問題ないわ。忙しいのにごめんね?」
『何言ってる?アオイの為だ、協力は惜しまないよ。』
「ありがとう。」
電話を切ると一つため息をついた。
樹と電話をしていた司が戻ってきた。
「樹何だって?」
「ああ、調べてくれるってさ。」
「そっか。・・・。」
「葵?さっきのエリックとの話だけど。」
「?」
「嬉しかった。心が俺と一緒に居たいって言ってくれた事。」
「・・・。」
頬が内側から熱くなる。
咄嗟に視線を逸した。
「エリックを納得させる為よ・・。」
司は後ろから葵を抱きしめた。
首筋に顔を埋めた。甘い香りに目眩がしそうだった。
「っ・・・。」
「それだけ?俺を認めてくれたんじゃないの?」
(そんなの聞くなんてズルい・・。)
精一杯の強がりを言う。
「それだけだよ。」
抱きしめる腕に力を込めた。
「俺は葵を残して死んだりしない。一人ぼっちになんてさせない。葵の涙を拭うのは俺でありたいし、笑わせるのも俺でありたい。」
「司・・。」
「それは、きっとエリックも同じなんだろうな?ソフィアさんを幸せにしたいって気持ちが。だから、好き合ってるのに別れるなんて絶対駄目だ。どんな人間にだって平等に幸せになる権利はある。だから、どんな事をしても守らないとな?」
「うん。そうだね・・。」
腕の力を緩めると葵と向き合った。
葵の髪を梳くと一筋耳に掛けた。長い指が耳を掠めた。
「っ・・・。」
何故か今日の司からは色香を感じる。
「どんな事になっても私を信じて?必ずエリックとソフィアさんは守るから。」
「・・・。わかった。葵を信じるよ。」
「ありがとう。」
司はもう一度葵を抱きしめた。
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