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崖の下は、炎に包まれていた。今自分がいる場所から、街の下に空いた穴というのがよく見える。ドラゴンと思われる空飛ぶものが落下しながら、地面に向かって炎を吐いているのだ。そしてそれは穴の中にも入り込み、跳ね返った炎がドラゴンを焼いている。
遠くで繰り広げられている地獄のような映像。赤い色が見えている間、ドラゴンの咆哮は鳴り止まないし地鳴りのようなけたたましい鳴き声も響き続けている。俺は耳を塞ぐことも忘れて、その光景を見た。
あそこに、本当にセラがいるのか?
「あら、可哀想に。もう立てないの?」
気づいたら足から力が抜けており、地面に座り込んでいた。人形の使い魔など見えないのに、魔女の声が耳を掠める。俺が何一つ答えないのを見てくすくす笑っていた。
「あなたって人は、どうして自分の言った言葉も忘れてしまうのかしら」
笑うのは勝手だが、煩い。
俺は、俺たちが生み出してしまったドラゴンをどうにかするためにまた薬を作ったんだ。それを使えば元通りになると願って作ったんだ。決して一人の命を亡くすために作ったわけじゃない。俺があいつを、
「ほうら、思い出して? 最初あの飛竜を止める時、どうするつもりだったの?」
……最初、止める時?
「続きを書くことは難しいか」
「……紙全部やられちゃってるよ。インクがのらない、書けない……」
はっとして、本を開く。
最後のページ、「End」という文字に、手帳に挟んでいたペンで斜線を入れた。
「一体なんだったんだ、今のは」
「さっき何か飛んでこなかったか? 大きな鳥みたいな」
「おかあさん、耳が痛い!」
街は騒然としている。先程空に大きな影が横切ったと思ったら、崖の下からの怪音、絶叫、加えてさっきから繰り返し発生している地震だ。何が起こっているかわからず、神の裁きだと言い始める者も出てきて、ただただ混乱の嵐だった。しかし時間も経てば音は止み、細かな揺れも感じなくなってきた。それと同時に、崖の下を覗きに行った住民が大声を上げてこちらへ戻ってくる。
「おい、崖の下で火事が起こってるぞ‼︎」
火事だと? 怪我人の救護にあたっていた俺と同僚も、横たわる怪我人に一声かけてから街の塀があるところまで走っていった。人のいない隙間を縫って崖を見下ろすと、なんということだ本当に燃えているじゃないか。崖に沿って、近くの森が燃えている。
「とんでもないな……」
気づけばリーダーも来ていた。崖の下を覗き込んで、心底恐ろしいと言うように見ている。
「なんで火事なんて起こってるんスかね、火種になるようなものなんてないはずなのに」
「……わからんぞ、さっき空を飛んでいた大きな鳥、俺には神話に出てくるドラゴンに見えたからな」
普段バカがつくほど真面目なリーダーがそんな夢のような話をするなんて珍しい。同僚も苦笑いしていた。
「ま、まさか。ドラゴンが火を吹いたって言うんですか? なんのために?」
「さてな。とりあえず火事の原因を調べたくても、この炎じゃ近寄れんな……」
リーダーがそう言った途端。
ざぁっと、大粒の雨が降ってきた。皆一様に驚きの声をあげ、空を見上げ、そしてまた驚く。空には雲なんて一切ないのだ。どこから降ってきている雨だ?と疑問に思うが、その雨のおかげで崖下の炎は鎮火されていく。大粒だったためか、だいぶ広がっていた火の手は抑制され、少々黒ずんだ森が露わになった。……そして、まさにこの街の真下に位置するその場所に、本来は白かったであろう煤に塗れた何かが、うずくまっているのが見えた。
「なんだあれ」
「……わからん。しかし都合がいい、今のうちに降りて調べにいくぞ」
俺と同僚が返事をしようかというときに、誰かが俺の腕に飛びついてきた。今の今まで走ってきたのだろうかというその男は、本を抱えて肩で息をしている。誰だと思ったが、それは……。
「……ジェイドか? どうしたんだ、そんな息切らして、」
顔を上げたジェイドは鬼のような剣幕で俺の胸ぐらを掴んできた。しかしそれはただ俺の服を掴んでいるだけと思えるほど弱い力で、若干手が震えていた。本当に遠くから走ってきたようだ。
「今、降りて調べるって言ってたよな⁉︎ 頼む、俺も連れて行ってくれ、下に用があるんだ、頼むよ‼︎」
俺は心底驚いてしまった。ジェイドはくだらないことやどうでもいいことは省くタイプの人間だ。それに誰かに懇願してまで他人に期待なんてしない。そんな奴が、友人のような扱いの俺に勢いつけて頼みごとをするなんて。
「……リーダー、こいつ連れて行ってもいいッスすか? 多分あの下にいる白いやつのこと知ってるんだと思うんで」
リーダーも、名前は知らないだろうがこの街の薬屋だということは知っていたようだ。怪しい人物ではないとした上で、同行を許可してくれた。
俺たちの移動手段として、大鳥の背に乗って高低差のあるところを移動することがある。一人一羽ずつしか使役していないので、ジェイドは同僚の方に乗ってもらうことにした。さすがに男二人で乗れば鳥が可哀想だ。
街から離れたところで皆鳥の背に乗り、崖の下へ向かって降下した。地面に近寄るにつれて、火の元にあったのは白い何か以外に、また別の正体のわからない肉塊があった。そして生臭さも漂ってくる。そう、ミミズを巨大化させたような、そんな見るだけで不快に思えてくる何かだ。しかしそれは体が引きちぎられた上に燃えていたようなので、絶命していることは確かだ。
そして上からも目立っていた白いものはというと、リーダーの言う通り、神話に出てくるドラゴンと姿が似ていた。歴史書の挿絵でしか見たことがないが、それでもだいぶそっくりな造形だ。こいつが炎を吐いて森を焼いたと言われても、多分今なら信じられるだろう。こちらも絶命しているように見える。
「セラ、セラぁッ‼︎」
地面につくなり、ジェイドはそう叫んだ。そして探し物をするように、あちこちに声をかけ視線を移している。
「……セラって、聞いた名前ね。確か最近はやってる作家さんでしょ?」
同僚は言った。作家? ということは、最近ジェイドが作っていた薬を使った、あの物語を書いている作家がセラというのか。……なぜあいつはここでその人を探している?ここにいるのか?
どう言う理由かは全くわからないが、先程まで炎で溢れていたこの場所に人がいるならそれは間違いなく負傷者だ。俺と同僚も、その名を声を張り上げて探した。リーダーも名前こそ呼ばないが、あたりを探している。
ドラゴンの尾の付近を、足を、爪をと探し、考えたくもないが下敷きになっていないだろうかとそれらを寄せて、隅まで探してみた。しかしどこにも人の形らしきものがない。
「……ねえあれ、」
同僚がドラゴンの翼を指差す。右翼の先端付近、そこがなぜかぼうっと光を放っているようなのだ。
「ジェイド!」
声をかけその箇所を指差すと、ジェイドもそちらへ向かった。そして四人がかりで翼をどかすが、そこにあるのは瓦礫ばかりだ。近くの岩肌から落ちた石で埋まっている。だが、それでもその瓦礫の隙間から、淡い光が見えた。
「……まさか、」
ジェイドは何かに気づいたようにその瓦礫をどかし始めた。岩を素手で除去しているので、その爪は割れ段々と取り除く岩に血が付着するようになっていた。そんなところに何があるのか、と俺たちも瓦礫を撤去するのを手伝っていたら、なんとそこから人の腕が出てきた。
「ッ⁉︎」
同僚はびっくりして後ずさる。しかし腕が見えたと言うことでその付近の瓦礫を一斉に取り除けば、しっかりと人の形を保ったものが出てきた。光の元はその青年の胸元の服だった。何がと言うわけではない、その付近全体が淡く光っているのだ。魔法がかかっているかのように。
「セラ、おいセラ! 起きろバカ‼︎」
ジェイドは青年に必死に声をかけた。しかし、あれだけの瓦礫を浴びて、炎の中にいたんだ。既に……そう思っていたのだが、予想に反してその青年はゆっくりと目を覚ました。眠たげに瞼を持ち上げて、ジェイドを見ている。そして首を傾げていた。
だがすぐに口角を上げて、少しだけ笑う。
「……やあ、ごきげんよう」
掠れた声だったが、ひとまずは大丈夫だろうと安心できる声だった。
しかしジェイドは、
「いい加減にしろこの馬鹿野郎が‼︎」
彼を睨みつけて怒鳴っている。
そして顔を伏せて、黙り込んでしまった。
遠くで繰り広げられている地獄のような映像。赤い色が見えている間、ドラゴンの咆哮は鳴り止まないし地鳴りのようなけたたましい鳴き声も響き続けている。俺は耳を塞ぐことも忘れて、その光景を見た。
あそこに、本当にセラがいるのか?
「あら、可哀想に。もう立てないの?」
気づいたら足から力が抜けており、地面に座り込んでいた。人形の使い魔など見えないのに、魔女の声が耳を掠める。俺が何一つ答えないのを見てくすくす笑っていた。
「あなたって人は、どうして自分の言った言葉も忘れてしまうのかしら」
笑うのは勝手だが、煩い。
俺は、俺たちが生み出してしまったドラゴンをどうにかするためにまた薬を作ったんだ。それを使えば元通りになると願って作ったんだ。決して一人の命を亡くすために作ったわけじゃない。俺があいつを、
「ほうら、思い出して? 最初あの飛竜を止める時、どうするつもりだったの?」
……最初、止める時?
「続きを書くことは難しいか」
「……紙全部やられちゃってるよ。インクがのらない、書けない……」
はっとして、本を開く。
最後のページ、「End」という文字に、手帳に挟んでいたペンで斜線を入れた。
「一体なんだったんだ、今のは」
「さっき何か飛んでこなかったか? 大きな鳥みたいな」
「おかあさん、耳が痛い!」
街は騒然としている。先程空に大きな影が横切ったと思ったら、崖の下からの怪音、絶叫、加えてさっきから繰り返し発生している地震だ。何が起こっているかわからず、神の裁きだと言い始める者も出てきて、ただただ混乱の嵐だった。しかし時間も経てば音は止み、細かな揺れも感じなくなってきた。それと同時に、崖の下を覗きに行った住民が大声を上げてこちらへ戻ってくる。
「おい、崖の下で火事が起こってるぞ‼︎」
火事だと? 怪我人の救護にあたっていた俺と同僚も、横たわる怪我人に一声かけてから街の塀があるところまで走っていった。人のいない隙間を縫って崖を見下ろすと、なんということだ本当に燃えているじゃないか。崖に沿って、近くの森が燃えている。
「とんでもないな……」
気づけばリーダーも来ていた。崖の下を覗き込んで、心底恐ろしいと言うように見ている。
「なんで火事なんて起こってるんスかね、火種になるようなものなんてないはずなのに」
「……わからんぞ、さっき空を飛んでいた大きな鳥、俺には神話に出てくるドラゴンに見えたからな」
普段バカがつくほど真面目なリーダーがそんな夢のような話をするなんて珍しい。同僚も苦笑いしていた。
「ま、まさか。ドラゴンが火を吹いたって言うんですか? なんのために?」
「さてな。とりあえず火事の原因を調べたくても、この炎じゃ近寄れんな……」
リーダーがそう言った途端。
ざぁっと、大粒の雨が降ってきた。皆一様に驚きの声をあげ、空を見上げ、そしてまた驚く。空には雲なんて一切ないのだ。どこから降ってきている雨だ?と疑問に思うが、その雨のおかげで崖下の炎は鎮火されていく。大粒だったためか、だいぶ広がっていた火の手は抑制され、少々黒ずんだ森が露わになった。……そして、まさにこの街の真下に位置するその場所に、本来は白かったであろう煤に塗れた何かが、うずくまっているのが見えた。
「なんだあれ」
「……わからん。しかし都合がいい、今のうちに降りて調べにいくぞ」
俺と同僚が返事をしようかというときに、誰かが俺の腕に飛びついてきた。今の今まで走ってきたのだろうかというその男は、本を抱えて肩で息をしている。誰だと思ったが、それは……。
「……ジェイドか? どうしたんだ、そんな息切らして、」
顔を上げたジェイドは鬼のような剣幕で俺の胸ぐらを掴んできた。しかしそれはただ俺の服を掴んでいるだけと思えるほど弱い力で、若干手が震えていた。本当に遠くから走ってきたようだ。
「今、降りて調べるって言ってたよな⁉︎ 頼む、俺も連れて行ってくれ、下に用があるんだ、頼むよ‼︎」
俺は心底驚いてしまった。ジェイドはくだらないことやどうでもいいことは省くタイプの人間だ。それに誰かに懇願してまで他人に期待なんてしない。そんな奴が、友人のような扱いの俺に勢いつけて頼みごとをするなんて。
「……リーダー、こいつ連れて行ってもいいッスすか? 多分あの下にいる白いやつのこと知ってるんだと思うんで」
リーダーも、名前は知らないだろうがこの街の薬屋だということは知っていたようだ。怪しい人物ではないとした上で、同行を許可してくれた。
俺たちの移動手段として、大鳥の背に乗って高低差のあるところを移動することがある。一人一羽ずつしか使役していないので、ジェイドは同僚の方に乗ってもらうことにした。さすがに男二人で乗れば鳥が可哀想だ。
街から離れたところで皆鳥の背に乗り、崖の下へ向かって降下した。地面に近寄るにつれて、火の元にあったのは白い何か以外に、また別の正体のわからない肉塊があった。そして生臭さも漂ってくる。そう、ミミズを巨大化させたような、そんな見るだけで不快に思えてくる何かだ。しかしそれは体が引きちぎられた上に燃えていたようなので、絶命していることは確かだ。
そして上からも目立っていた白いものはというと、リーダーの言う通り、神話に出てくるドラゴンと姿が似ていた。歴史書の挿絵でしか見たことがないが、それでもだいぶそっくりな造形だ。こいつが炎を吐いて森を焼いたと言われても、多分今なら信じられるだろう。こちらも絶命しているように見える。
「セラ、セラぁッ‼︎」
地面につくなり、ジェイドはそう叫んだ。そして探し物をするように、あちこちに声をかけ視線を移している。
「……セラって、聞いた名前ね。確か最近はやってる作家さんでしょ?」
同僚は言った。作家? ということは、最近ジェイドが作っていた薬を使った、あの物語を書いている作家がセラというのか。……なぜあいつはここでその人を探している?ここにいるのか?
どう言う理由かは全くわからないが、先程まで炎で溢れていたこの場所に人がいるならそれは間違いなく負傷者だ。俺と同僚も、その名を声を張り上げて探した。リーダーも名前こそ呼ばないが、あたりを探している。
ドラゴンの尾の付近を、足を、爪をと探し、考えたくもないが下敷きになっていないだろうかとそれらを寄せて、隅まで探してみた。しかしどこにも人の形らしきものがない。
「……ねえあれ、」
同僚がドラゴンの翼を指差す。右翼の先端付近、そこがなぜかぼうっと光を放っているようなのだ。
「ジェイド!」
声をかけその箇所を指差すと、ジェイドもそちらへ向かった。そして四人がかりで翼をどかすが、そこにあるのは瓦礫ばかりだ。近くの岩肌から落ちた石で埋まっている。だが、それでもその瓦礫の隙間から、淡い光が見えた。
「……まさか、」
ジェイドは何かに気づいたようにその瓦礫をどかし始めた。岩を素手で除去しているので、その爪は割れ段々と取り除く岩に血が付着するようになっていた。そんなところに何があるのか、と俺たちも瓦礫を撤去するのを手伝っていたら、なんとそこから人の腕が出てきた。
「ッ⁉︎」
同僚はびっくりして後ずさる。しかし腕が見えたと言うことでその付近の瓦礫を一斉に取り除けば、しっかりと人の形を保ったものが出てきた。光の元はその青年の胸元の服だった。何がと言うわけではない、その付近全体が淡く光っているのだ。魔法がかかっているかのように。
「セラ、おいセラ! 起きろバカ‼︎」
ジェイドは青年に必死に声をかけた。しかし、あれだけの瓦礫を浴びて、炎の中にいたんだ。既に……そう思っていたのだが、予想に反してその青年はゆっくりと目を覚ました。眠たげに瞼を持ち上げて、ジェイドを見ている。そして首を傾げていた。
だがすぐに口角を上げて、少しだけ笑う。
「……やあ、ごきげんよう」
掠れた声だったが、ひとまずは大丈夫だろうと安心できる声だった。
しかしジェイドは、
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