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15 神の言葉であんこが出ました
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「豆の聖女の豆魔法ですが。召喚できる豆は一種類か二種類程度のようです」
サイラスが本をテーブルに広げ、ページをめくっていく。
『開け豆』の一言で何故か出てくる豆だが、召喚と言うと若干格好良く聞こえるのだから、言葉の力は偉大だ。
「でも、結構色んな豆が出たけど」
何度も豆を出してみたが、少なくとも二種類以上の豆はあったはずだ。
「では、アズキ様は豆魔法に恵まれているのでしょう。この本によれば、『豆の聖女は神より豆を賜り、神の言葉で奇跡を起こす』と書かれています」
「え? 豆を出すのが豆魔法じゃないの?」
今まであずきが使った魔法らしきものは、すべて豆を出すものだったのだが。
「それも、豆魔法です。豆魔法は豆召喚と、その豆と神の言葉で起こす奇跡。この二段階があるようです」
「それってつまり、豆を材料にして呪文を唱えろってこと?」
「材料というよりは、媒体や供物というべきでしょうが。概ねそういうことだと思います」
うなずくサイラスを見る限り、嘘をついているとは思えない。
「〈開け豆〉」
手を差し出すと、ぽとりと小豆が一粒零れ落ちた。
食べるにしても蒔くにしても量が足りないと思っていたが、これは食用や種ではなくて魔法を使うための物だったのか。
じっと手のひらの上の豆を見つめてみるが、普通の小豆にしか見えない。
「それで、神の言葉って何? 何を言えばいいの?」
「小豆でしたら、神の言葉が残されています。『アズキ・オファリング』です」
「……〈小豆のお供え〉?」
そう口にした途端、手の上の小豆が淡く光り、そして消える。
それと同時に、あずきの手にどっしりとした黒茶色の塊が現れた。
「これ……あんこ?」
しっとりとした質感、所々に見える小豆の粒、それから匂い。
どう見てもあんこの塊にしか見えない。
試しに少し口に入れてみるが、甘さといい舌触りといい、間違いなくただの粒あんだった。
「……これが、奇跡?」
これでは、ただのあんこ製造だ。
もちろん、凄いと言えば凄いのだが……何というか、しっくりこない。
だが首を傾げるあずきとは対照的に、サイラスは目を輝かせている。
「素晴らしい。神の御業、豆の奇跡です」
ポリーが用意してくれた皿にあんこを乗せて、布巾で手を拭くと、あずきはため息をついた。
「豆の聖女って、あんこ職人なの? 確かに豆一粒で一気にあんこが出てくるから効率はいいかもしれないけど。でも、あんこを出してどうするの?」
和菓子屋でも開けばいいのかと思ったが、あんこ以外を作れないのでどうしようもない。
そこでふと、新たな疑問が湧いた。
「ねえ。この世界ではあんこは普通に食べるものなの?」
確か、豆を甘くして食べるのは日本くらいだと聞いたことがある。
異世界であるこの国の常識はわからないが、何となく西洋風なので馴染みがない気がした。
「食べないわけではありません。ですが普段食べるというよりは、神への供物という認識が強いかもしれませんね」
「神への供物? ……ああ、まあ小豆は魔除けとか言われるしね」
「あ、いえ。神のお姿から、遠慮することが多いというだけです」
クライヴの言う神とは、羊羹男のことだろう。
確かに頭部の練り羊羹の材料は小豆だし、要はあんこの塊だ。
ある意味で、あんこは神の化身とも呼べるかもしれない。
「サイラス。他の神の言葉はわかりますか?」
「いえ、殿下。この本に載っていたのはこれだけです」
何となく二人のやりとりに気安さが見て取れるが、王子と神官というのは立場が近いのだろうか。
あるいは、個人的に友人か。
何にしても金髪の美少年という点は同じだ。
「どうしました? アズキ」
「ううん。何となく二人が似ているというか、仲良さげに見えたというか」
まさか金髪美少年の区別がついていないみたいですとは言えず、愛想笑いを浮かべる。
「ああ、サイラスは俺の弟ですよ。今は神殿で神官として学んでいます」
「そうなんだ」
クライヴの弟ということは、サイラスは神官であると同時に王子ということになる。
道理で神の庭で豆を蒔く時にもいて、こうしてクライヴの要請でやって来るわけだ。
ちらりと視線を移せば、サイラスが紺色の瞳を細めている。
「豆魔法の資質といい、美しい黒髪に小豆色の瞳といい……。殿下がアズキ様を選んだのも、よくわかります」
「クライヴが、選んだ?」
どういう意味かわからず、知らず眉根を寄せるあずきを見て、サイラスはゆっくりとうなずいた。
「豆の聖女を授けてほしいと神に祈りを捧げて、殿下は異世界に渡りました。そこで聖女を見つけて神に契約の機会をいただく……文献には、そうあります」
「そう言えば、クライヴは最初、猫の姿だったわよね? あれってどういうこと? クライヴって本当は猫なの?」
色々なことがあってすっかりと忘れていたが、よく考えると不思議な話だ。
「まさか。違いますよ」
苦笑するクライヴを見たサイラスが、テーブルの上の本をパラパラとめくる。
手が止まったページに描いてあったのは、猫と人の絵だった。
「猫と豆は、共に神の使いです。この世界の者が異世界に渡ると猫の姿になり、逆にこの世界の猫は異世界の渡り人だと言われています。神もお休みなる際には猫の姿になると言われていますし、猫と豆は我が国ではとても大切な存在なのですよ」
「へえ」
豆が大好きな豆王国だとばかり思っていたが、豆と猫の王国だったのか。
豆はともかく猫の方はあずきも好きなので、その点は共感できる。
どうせなら豆の聖女よりも猫の聖女の方が良かったが……何となく耳と尻尾が生えそうなので、やっぱりやめておこう。
サイラスが本をテーブルに広げ、ページをめくっていく。
『開け豆』の一言で何故か出てくる豆だが、召喚と言うと若干格好良く聞こえるのだから、言葉の力は偉大だ。
「でも、結構色んな豆が出たけど」
何度も豆を出してみたが、少なくとも二種類以上の豆はあったはずだ。
「では、アズキ様は豆魔法に恵まれているのでしょう。この本によれば、『豆の聖女は神より豆を賜り、神の言葉で奇跡を起こす』と書かれています」
「え? 豆を出すのが豆魔法じゃないの?」
今まであずきが使った魔法らしきものは、すべて豆を出すものだったのだが。
「それも、豆魔法です。豆魔法は豆召喚と、その豆と神の言葉で起こす奇跡。この二段階があるようです」
「それってつまり、豆を材料にして呪文を唱えろってこと?」
「材料というよりは、媒体や供物というべきでしょうが。概ねそういうことだと思います」
うなずくサイラスを見る限り、嘘をついているとは思えない。
「〈開け豆〉」
手を差し出すと、ぽとりと小豆が一粒零れ落ちた。
食べるにしても蒔くにしても量が足りないと思っていたが、これは食用や種ではなくて魔法を使うための物だったのか。
じっと手のひらの上の豆を見つめてみるが、普通の小豆にしか見えない。
「それで、神の言葉って何? 何を言えばいいの?」
「小豆でしたら、神の言葉が残されています。『アズキ・オファリング』です」
「……〈小豆のお供え〉?」
そう口にした途端、手の上の小豆が淡く光り、そして消える。
それと同時に、あずきの手にどっしりとした黒茶色の塊が現れた。
「これ……あんこ?」
しっとりとした質感、所々に見える小豆の粒、それから匂い。
どう見てもあんこの塊にしか見えない。
試しに少し口に入れてみるが、甘さといい舌触りといい、間違いなくただの粒あんだった。
「……これが、奇跡?」
これでは、ただのあんこ製造だ。
もちろん、凄いと言えば凄いのだが……何というか、しっくりこない。
だが首を傾げるあずきとは対照的に、サイラスは目を輝かせている。
「素晴らしい。神の御業、豆の奇跡です」
ポリーが用意してくれた皿にあんこを乗せて、布巾で手を拭くと、あずきはため息をついた。
「豆の聖女って、あんこ職人なの? 確かに豆一粒で一気にあんこが出てくるから効率はいいかもしれないけど。でも、あんこを出してどうするの?」
和菓子屋でも開けばいいのかと思ったが、あんこ以外を作れないのでどうしようもない。
そこでふと、新たな疑問が湧いた。
「ねえ。この世界ではあんこは普通に食べるものなの?」
確か、豆を甘くして食べるのは日本くらいだと聞いたことがある。
異世界であるこの国の常識はわからないが、何となく西洋風なので馴染みがない気がした。
「食べないわけではありません。ですが普段食べるというよりは、神への供物という認識が強いかもしれませんね」
「神への供物? ……ああ、まあ小豆は魔除けとか言われるしね」
「あ、いえ。神のお姿から、遠慮することが多いというだけです」
クライヴの言う神とは、羊羹男のことだろう。
確かに頭部の練り羊羹の材料は小豆だし、要はあんこの塊だ。
ある意味で、あんこは神の化身とも呼べるかもしれない。
「サイラス。他の神の言葉はわかりますか?」
「いえ、殿下。この本に載っていたのはこれだけです」
何となく二人のやりとりに気安さが見て取れるが、王子と神官というのは立場が近いのだろうか。
あるいは、個人的に友人か。
何にしても金髪の美少年という点は同じだ。
「どうしました? アズキ」
「ううん。何となく二人が似ているというか、仲良さげに見えたというか」
まさか金髪美少年の区別がついていないみたいですとは言えず、愛想笑いを浮かべる。
「ああ、サイラスは俺の弟ですよ。今は神殿で神官として学んでいます」
「そうなんだ」
クライヴの弟ということは、サイラスは神官であると同時に王子ということになる。
道理で神の庭で豆を蒔く時にもいて、こうしてクライヴの要請でやって来るわけだ。
ちらりと視線を移せば、サイラスが紺色の瞳を細めている。
「豆魔法の資質といい、美しい黒髪に小豆色の瞳といい……。殿下がアズキ様を選んだのも、よくわかります」
「クライヴが、選んだ?」
どういう意味かわからず、知らず眉根を寄せるあずきを見て、サイラスはゆっくりとうなずいた。
「豆の聖女を授けてほしいと神に祈りを捧げて、殿下は異世界に渡りました。そこで聖女を見つけて神に契約の機会をいただく……文献には、そうあります」
「そう言えば、クライヴは最初、猫の姿だったわよね? あれってどういうこと? クライヴって本当は猫なの?」
色々なことがあってすっかりと忘れていたが、よく考えると不思議な話だ。
「まさか。違いますよ」
苦笑するクライヴを見たサイラスが、テーブルの上の本をパラパラとめくる。
手が止まったページに描いてあったのは、猫と人の絵だった。
「猫と豆は、共に神の使いです。この世界の者が異世界に渡ると猫の姿になり、逆にこの世界の猫は異世界の渡り人だと言われています。神もお休みなる際には猫の姿になると言われていますし、猫と豆は我が国ではとても大切な存在なのですよ」
「へえ」
豆が大好きな豆王国だとばかり思っていたが、豆と猫の王国だったのか。
豆はともかく猫の方はあずきも好きなので、その点は共感できる。
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