エリンギとマツタケ

岩窟王子

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「タケルのエリンギ」

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川沿いにある広い市民グラウンド。
この市に住んでいる人間であれば、平日は誰でも使用できる公共の運動場であり、土日や祝日は予約制になっていて、児童のスポーツチームや町会のシニアチーム等、サッカーや野球の場として使用されている。

運動するのはタケルなのに、修造のほうがなんだか楽しそうに、いそいそとグラウンドの入り口へ歩いていく。

「はやく!はやく鵜家野君!」

子供のような笑顔でタケルを呼ぶ修造に、タケルはなんとも不思議な人だと思いながら、後に続いた。

修造は入口から入ってすぐのベンチに腰をかけると、タケルをじっと見つめた。
タケルは修造の隣に自分のバッグを置くと、軽いストレッチを始め、それから着ていたジャージを脱いだ。

「ラグビー選手というよりは・・・」

シャツとショートパンツの姿になったタケルの背中を見て、修造が言った。

「フィジーカーですね、まるで。」

体脂肪率の少ない、隆々とした背中。
腰から尻のラインはめりはりがあり、ごついというよりはしなやかという光景。
身体の厚みは確かにラガーマンのそれだが、タケルの肉体は、一言で言って「芸術品」だった。

「引退してからも、ずっと鍛えているのですか?」

「いや…働いてるジムでちょっとやらせてもらってるぐらいで、あとは走ってるくらいス。」

「へぇ…それで維持できてるのですか。」

「というより、体質もあるかもしれなくて。俺中学ん時くらいからこうなんス。」

日本人でも、骨格が日本人の規格をはずれている者はいるという。
身長2メートルを超す高身長の日本人もそれなりにいるが、タケルの肉体は少し特異なものに修造には見えた。

タケルはそれから走り出し、グラウンドに引かれた陸上競技用のトラックを軽く周回した。

ぴったりとしたシャツ、ラグビー選手がよく履いているショートタイプの、アディダスのパンツ。
ラフなスタイルでタケルは特にアンダーシャツも、スパッツやロングタイツなどを下に着てはいなかった。
身体のラインがしっかりと見えるタケルの走る姿は、まさに筋肉の躍動が遠くからでも見えるスタイルだ。

長く逞しい脚が地面を蹴り、ほんの少し空に浮いて、また地面を蹴る。
修造はかつて自分が顧問をしていた時に見た、タケルの走る姿を思い出し、目の前のタケルの姿に重ねた。

「いや、あの時よりも、ずっと・・・」

若かった時よりも、プロラグビー選手として活躍していた時の経験が積み重なってきたのか、タケルの身体は修造が記憶していた時よりもずっと、テレビで見ていた時の姿よりも、より躍動的だった。

「美しい…」

修造はそう呟くと、ごくりと喉を鳴らした。


「先生?」

修造がはっと顔をあげると、タケルが走り終えて戻ってきていた。
修造は少し慌てたように、タケルに微笑んで、「お疲れさまでした。」と声をかけた。

だが、修造の目はすっかりタケルにくぎ付けになっていた。

タケルは自分のバッグから飲料水を取り出して、喉を鳴らして水分を補給する。
汗ばんだシャツがぴったりと肌にくっついて、湿っているシャツの質感が目に見える。
胸や脇腹、腹筋のラインが、シャツごしにくっきりと見えて、てらりとした光を帯びて見え、修造は口を拭うタケルの姿を、またじっと見つめてしまった。
修造がその視線をタケルの腰に移した時、タケルはまたその場を離れてグラウンドに戻って行った。

「あ・・・」

「もう少し走ります。」



(画像は生成AIで作成。)

タケルはそれからグラウンドで軽いダッシュを何度か繰り返し、惰性的に筋トレを繰り返し、やっと戻ってきたときにはもう空は夕日がかかって周囲も少し暗くなり始めていた。

「すいません、動かし始めると、止まらなくなっちゃって。」

「いや、いいんですよ。久しぶりに綺麗なランニングフォームを見られましたし。」

申し訳なさそうなタケルに、修造は最初よりもいい笑顔でタケルに答えた。

「なんですか、それ。」

「言ったでしょう、私は君の大ファンなんです。それに、ほら。」

修造はタケルに周囲をそっと指さした。
タケルが見ると、周囲で数人のギャラリーが、スマホを片手にタケルを見てざわめいていた。

「さっき言った私の言葉、覚えていますか?」

「皆が俺を、見てるっていう?」

「そうです、あなたは今現実に、元プロリーガーの鵜家野タケルなんですよ。」

修造にはっきりと言われて、タケルは少し恥ずかしそうに頬を掻いた。

それからギャラリーに囲まれファンサービス的なやりとりをして、皆をようやく帰してから、タケルは疲れた様子でベンチに戻ってきた。修造がタケルのバッグからタオルをとりだすと、タケルは申し訳なさそうにそれを受け取り、乾ききっていない汗を拭いた。

「お疲れさまでした。」

「うっス。」

修造は、乾ききれずに湿ったシャツを見つめていたが、タケルが着替える様子もないので、着替えはないのかと尋ねると、タケルは着替えを忘れてきたことを今思い出したと、修造に答えた。

「ふむ、そうでしたか…」

タケルはそのまま修造の隣に座ると、もうほとんど暗くなってしまったグラウンドの風景を眺めている。
修造はしばらく黙ってタケルを見ていたが、「だめだ。」と突然ため息をもらした。

「タケル君、突然、こんな事を言う私を、タケル君はどう思うか、かなり心配なんですが…」

さっきまでの先生らしい口調ではなく、どこか怯えたような、おどおどした修造の口調に、タケルは修造を横目で見ながら、修造の次の言葉を待ってみた。すると修造はそこから少し考えるようなそぶりを見せた後、タケルに言った。


「君の身体に、触ってもいいでしょうか。」







「・・・え?」

突然何を言うのかと、タケルは目を丸くして修造を見つめた。

「あ、いやその!…変な意味ではなくて、君の肉体が、その、あまりに美しくて。」

懺悔でもするような修造の口調に、タケルは呆気に取られた様子で、しかし返答に困った。
少し考えた後、タケルはベンチに跨る様に座り直して、修造に両手を広げてみせた。

「これで、いいスか?」

手を大きく広げて、少し胸を張って見せるタケルに、修造は目をぱちぱちとさせた。

「いいの、ですか?」

「そんな丁寧に頼まれたら、俺断れないス。」

タケルはそう言うと、許容されてなお戸惑っている修造の手を取って、自分の胸に触れさせた。

「ファンサービス。」

タケルが見せたさわやかな微笑みは、よくテレビのインタビューで見せていたものだと、修造は見た。
こんなサービス、あり得ない。嫌か応かといわれたら、嫌に決まっている。
昔の恩師だからという理由だろうか、理由はいろいろ考えたが、それでもどうでもよかった。
修造はタケルが触れさせてくれた胸板の厚みを、その手で確かめた。

「おぉ…」

適度な張りと弾力、無駄のない筋肉の繊維が、感触で理解できそうな筋肉の塊。

「もっと、触ってもいいですか?」

修造が尋ねると、タケルはそっと周囲を見渡してから、うなずいた。

修造はタケルの胸板をしばらく両手で押さえるように、時に手のひらでそのボリュームを確かめるように、触って、撫でてみた。それから鎖骨、大きな塊のような肩、上腕を感心しながら確かめた。

「素晴らしいですね、とても走ってるだけ、なんて言葉では想像できない。」

「何度か言われた事あるっス。」

「それに、この腹筋・・・」

修造はタケルのくっきり割れた腹筋に手を移動させて、撫でまわした。

「すいません、ちょっと、後ろ向けますか?」

「え?ウス・・・」

修造に求められてタケルが背中を向けると、修造はシャツの上からタケルの背中の筋肉を、また感嘆しながらなでまわした。それから手は背骨を伝うように、タケルの腰に触れてくびれたあたりをやんわりと撫でた。

なんと素晴らしい肉体なのだろう、触れる場所すべてがまるで山や谷、渓谷を辿っているかのようだ。

修造はタケルをベンチから立たせて、タケルの大腿部やふくらはぎ、尻と手を滑らせて、汗でまだ濡れているタケルの全身の感触を確かめるように、夢中で撫でまわした。

そうして再び修造がタケルの背後からタケルの胸に触れた時、タケルが思いつめたように、「先生!」と声をあげた。

「ぁ…」

タケルの大声に我に返り、修造はタケルから手を離した。

「すいません、つい夢中になってしまって…、あまりにも素晴らしすぎて…」

修造は苦笑を浮かべてタケルの顔を覗きこんだが、タケルの表情が、暗がりでもわかるぐらいに紅潮していた。

「申し訳ない、嫌な思いをさせてしまった!」

慌てて修造がタケルの正面に回り込んで、頭を下げて謝罪する。
だが、その瞬間、修造は見てしまった。

タケルのショートパンツが、隆起した彼のモノでぱんぱんにテントを張っていたのを。

「…鵜家野…君?」

タケルは修造の視線に気づいて、はっと両手で前を隠し、後ろを向いた。
若干フィット気味になっていたラグショーツの、ぱんぱんにふくらんだ股間の隆起。

修造の頭の中は、タケルの勃起したラグショーツの中身を妄想して、パンパンに膨らみつつあった。

「すまない…もしかして、感じてしまった…のですか?」

修造が尋ねると、タケルは肩をふるわせながら、小さく何度もうなずいた。

「俺、その…感じやすい体質で。」

「私はその…、一応、男性がそういった反応を示す場所はすべて避けていたはずなんですが。」

「駄目なんス、俺感覚がよすぎて、昔から結構困ってて…」

タケルはそう言って、何度も深呼吸をし始めた。
少しでも勃起をおさめようとしている様子だったが、どうにも難しい様子も見て取れた。

「試合とか、トレーニングとかの時は?今の様子だと、すごく困るのでは?」

「そういう時はアドレナリンの方が勝ってて大丈夫なんスけど、通常時は本当にダメなんスよ。」

実際それで結構困ったことが今までに何度もあったのだと、タケルは修造に話した。

タケルはそれから、修造に向き直ってなぜか謝り、ベンチに腰を下ろして「はあ」、とため息をついた。

「すいません、俺、治まるまでちょっとここで座ってます。よければ先帰ってください。」

「それはかまいませんが…」

座ってからも、ずっと深呼吸を繰り返しているタケルの様子に、修造は「ふむ」、とうなずいた。

「鵜家野君、すまないがもうついでだ、中身を見せてください。」


「・・・は?」

「もうせっかくですから、見てみたいです。」

「何言ってんスか?」

修造の言葉に、困惑するタケルに、修造はいたって真面目に答えた。

「ただの希望です。私の嗜好的な。」

「嗜好・・・、って?え!?」

「すいません、もうなんというか、私も我慢がどうにもできなくなってしまいました。」

修造はタケルをじっと見つめて、先ほどよりも真面目に、タケルに告げた。

「私はゲイです。そういう目でも、君の事をずっと見てきました。」

修造のきっぱりとしたカミングアウトに、タケルは口を半開きにして、言葉に詰まった。

「いやいやいや、俺別に恰好よくもないし、こんなごつい…先生みたいな…え!?いや…」

「私は君のような、男臭くごつくて精悍な、ある程度年齢のいった男性が好きなんです。」

面と向かって、真面目に告白してくる修造に、タケルはますます顔を紅くして困った。

タケルから見て、修造の第一印象は、英国人がかったハーフのような、小柄で綺麗な紳士だった。
知識の香りのする顔立ちは涼やかで綺麗に整っており、はっきり言って自分とは違う世界の人種に思えた。

まるで異世界の存在から、突然の告白、しかも性的嗜好までカミングアウトされてしまった。

恐る恐る、少し逸らしてしまっていた目線を、タケルは再び修造に戻した。

「鵜家野君、君のその膨張しきったショーツの中が見たいです!」

修造も、自分が何を口走っているのかと、心の中で葛藤はしていた。
しかしどうしたものか、今このタイミングを逃せば、自分はもう二度とタケルに会えない気までしていた。

「先生・・・?本気・・・で言ってる・・・スか?」

タケルに問われて、修造はうなずいた。

「君の合意の元に、君の全てを見てみたい。」

再びはっきりと言い切られて、タケルは「えぇ…」と両手で股間を隠したまま、うつむいた。

「無理やりは嫌いなんです。ダメならダメでいい。もう軽蔑していただいてもかまいません。」

タケルの身体に触れて、その感触を知ってしまった。
修造はもう、ひっこみがつかないでいた。

そんな修造をしばらく見つめて、タケルはあれこれと考えていた。
だが、少しの間をおいて、タケルははあ、とまた大きく息をついて、立ち上がった。

タケルはまだ顔を赤らめたままではあったが、周囲を見回すと、修造の手を取って歩き出した。

「ここだと誰かに見られるかもなんで。」

タケルは見回して見つけた先、グラウンドを出て少し行ったところにある公共トイレへと向かった。
彼はその中を確かめて、掃除の行き届いた個室を確認し、修造を連れ込んでその中に入り、鍵を閉めた。

タケルはそれから、振り向いて修造と向かい合って立ち、修造を見た。

「鵜家野君・・・?」

「ここなら、大丈夫ッスよね。」

そう言って、両手を頭上にあげ、頭に載せるタケル。

「見ていいのですか?」

一度うなずいて、それ以上は何も言わず、口を閉じて目を閉じるタケル。
修造は目線を落としたすぐ先に、先ほどよりも幾分さらに盛り上がったように思えるラグショーツがあった。

汗で張り付いたシャツに浮き出る腹筋が、少し荒い呼吸で動いているのも見える。

汗の匂い、タケルの呼吸の音、個室の外に聞こえる線路を走る電車の遠い機械的な音が、妙に現実的に聞こえる。

「先生・・・」

「ん?」

「もう、きつくて・・・」

タケルのその言葉に修造が見ると、ラグショーツの中にある彼のモノが窮屈そうに張りつめていた。

「すごいですね、こんなに・・・」

修造は思わずそれを、ラグショーツの布地ごしにそっと掴んだ。
タケルが小さな呻き声をあげたので、修造は慌てて手を離してしまったが、その手触りの存在感たるや。

修造が見上げると、タケルは目をぎゅっとつむって、自分の右手で左手の手首をつかんでいた。

「・・・気持ち、よかったんですか?」

タケルの呼吸が速度を増したような気がして、修造はもう一度、ラグショーツごしにタケルのモノに触れた。
今度は、そっと包み込むように、存在感に満ちた、重量感溢れるそれを、優しく柔らかに。

「ん・・・っ!」

全身を緊張させ、声を漏らすタケル。

これは、感じている。


嫌悪でも、嫌々という様子でもなく、この青年は自分の接触に、感じ入ったのだ。
修造はタケルの様子にそう確信して、今度はもう少しその中身の形を確かめてみた。

ラグショーツの紐を解き、そっと手を入れて、彼の最後の砦ともいうべきスパッツの上から。
張りつめて伸縮性のある布地を極限まで引っ張っているタケルのモノは、汗ばんで湿っていた。

「あぁ…っ」

声をまた漏らしたタケルの腰がびくりと動いて、深い吐息がタケルの口から漏れた。

密着した柔らかな布地をはがすように、ラグショーツをそっと両手で下ろす。
そしてその下に穿いていたショートスパッツをさらに脱がしてやる。

すると、今まで窮屈におしこめられていたタケルのモノが、ぼろん、と修造の前に飛び出してきた。

それを見た修造は、つい先日買い物で寄ったスーパーの野菜売り場をふと思い出した。

普段二~三本で一パックに小分けされ、売られているジャンボエリンギだ。
その中でも時々稀にある、その大きさ故にパックに一本しか入っていないような、極太のエリンギ。

一度男として男を嗜好する「想像をかきたてられる食材」として手にとることは誰かしらあるだろう。
修造は、窮屈な布地から解放され、目の前で活き活きと反り起つ極上食材のようなそれを見て、感嘆した。

「なんて立派な…」

「やめてください…っ」

恥ずかしそうに声を漏らすタケルだが、そのエリンギはさらに力を増した。
反り起っていたタケルのエリンギは、タケルの下腹部にびたん!と起ちあがってぶつかり、脈打つ。

みずみずしく濡れたエリンギのようなタケルのモノを、修造は深く感嘆して見つめた。
感じやすいだけでなく、羞恥でここまでなるのは、相当な「素質」を持っているのではないか。


修造はタケルの腿にそっと触れて、優しく撫でてみた。
修造が大腿部を撫でた手で優しくタケルのエリンギの周囲を愛撫すると、タケルはまたびくりと身体を震わせた。

修造は手をさらに内腿へと這わせた。
タケルは抵抗せず、ただじっとされるがまま、目をぎゅっとつむったままでいる。

修造はそのまま無言で何度か大腿部と内腿を優しくなでると、数分もせぬうち、タケルのエリンギの先から蜜がぷっくりと露玉を作って零れ落ち、エリンギの茎を伝った。

床に落ちた蜜が、タイルを跳ねる音が聞こえるような気がした。

ここまで濡れて、恐らく相当な刺激を感じているはずだが、タケルは無言で姿勢を崩さない。



これは、良いのだろうか。

今度は修造が、タケルの反応に緊張を感じ始めていた。

感情のあまり出ない人間でも、嫌悪や怒りはかならず顔に出る。
じっと目を閉じているタケルの表情に見えるのは、恥ずかしさと、恐らくそれ以外の何かなのか。

タケルの反り起ったエリンギが、しなびてゆく気配を全く見せない。

むしろタケルの呼吸は先ほどよりもかなり荒く、相当に張りつめている感じもある。

その緊張をひしひしと感じながら、修造は恐る恐る タケルに尋ねた。

「私が…鎮めてあげましょうか? 自分でしますか?」

「……うん…?」

タケルは答えるのも必死な様子で、修造を見下ろした。

「選んでください、君も帰れないでしょう、このままでは。」

自分が原因とは言え、修造は駆け引きめいた言葉をさらに タケルに投げかけていた。

タケルはしばらく黙っていたが、タケルのエリンギは、もう次々と垂れてくる蜜で濡れていた。

修造はもう自分からは何も言わず、タケルをじっと見上げていた。

そうして恐らく数分ほど経ってから、タケルは首にかけていたフェイスタオルを取った。
それから彼は突然、自分で自分の右手の手首をくくり、修造に背を向けた。

「縛ってください。」

手首を縛った右手と、そのフェイスタオルを手にした左手を、後ろ手に差し出すタケル。
意味不明なタケルの行動に、修造の緊張感が一気に高まった。

「なぜです?」

「駄目なんです、俺 どうしても必要で。」

「いやいや、私は無理やりは嫌いですよ、そこまでして私の嗜好に合わせる必要は…」

「そうじゃなくて、本当に、ただこれが必要ってだけで、その…なんていうか…」

タケルは後ろを向いたまま、修造にしてもらいたいと思っている事を告げた。
ただ、そのためにこれも必要なのだと、タケルは修造にフェイスタオルを握らせた。

修造は驚きながらも、タケルのくくった手首を取り、タオルでもう片手の手首を縛った。

「あの、ちゃんと縛ってください。」

「ああ、すみません。」

気を使って緩めていたタオルを、修造はタケルに言われるまま、もう一度強く縛った。
タケルが抵抗をできないようにするかのように。

そうすると、タケルの吐息が先ほどよりも熱く、荒くなるのを感じた。

「お願いしまス…」

タケルはそれだけ言うと、今度はしっかりと修造を見て、向き直って身体を見せた。


修造自身、正直今のこの状況が何なのかを理解できていなかった。

ただとっさの事で、タケルの身体に触れたいと言っただけのはずは、こんなことになるとは。

修造は目の前で脈動しているエリンギを、そっと手で手前に下ろした。
手をはなすとそれは、再びタケルの下腹部を打つように反り起った。

「本当に、すごいですね。」

若いころに友人とAVで見た外国人使用のモノを見たことがあるが、それに匹敵するエリンギだ。

「もし、嫌だと思ったらすぐにやめますからね。ちゃんと言ってください。」

タケルを見上げると、タケルはちゃんとうなずいて応えた。

修造はまず、タケルのエリンギの先から垂れている蜜を、そっと舌の先でぬぐった。

「・・・んっ!」

タケルの男らしい、羞恥に満ちた声が漏れた。
なんと格好のいい声なのだろうと、修造は思った。

もっと声を聴いてみたくなって、修造は勇気を振り絞って、タケルのエリンギを頬張った。

熱く脈打ち、湿っていて、少し汗の香りがするそのエリンギは、修造の中でさらにぐん、と力を増した。

エリンギに浮き上がる血管の感触が、修造の舌にぶりっと当たって、修造は思わずうなった。

だが放さず、舌でその血管を押し返しながら、口に溜めた唾液を潤滑剤にして念入りに濡らしてやる。

タケルのエリンギを口の中で何度も滑らせ、修造はタケルのエリンギを愛撫し、ねっとりと責めあげた。

タケルの男らしい声が漏れ、唸る獣のような、喉の奥からこぼれる声。
困ったような、心地よいような、なんとも言えない喘ぎ声が、修造の意識を加速させた。

修造は、タケルのエリンギの付け根にぶらさがる掴みがいのある巾着にも手を伸ばした。
そっと包み込んで優しく握り、揉んでやるとタケルは脚をぎゅっとこわばらせた。

「駄目ですよ、ちゃんと開いて。」

タケルの両脚を、修造は両手でぐっと開かせ、彼の腿を掴みながら、再びタケルのエリンギを咥えた。

両脚の抵抗力を失ったタケルは、修造の舌さばきで自分のモノを責め上げられ、呼吸をどんどん荒くしてゆく。


もはや、恥ずかしがるというような次元をすっかり越えて、タケルは修造の口の中で出来上がっていた。



しばらく口で味わったエリンギが、どんどん脈を速く打ち始めた頃合いで、修造は口を離した。

「もう、苦しくなってきたでしょう?」

立ち上がって、目を閉じているタケルに囁くと、修造のその声にタケルがまた身体を震わせた。

「我慢しなくていいです。そろそろ鎮めて帰りましょう。」

修造はタケルにそう言って、後ろ手に縛られて抵抗できないタケルの、今度は乳首に口を寄せた。

「ぐ・・・ぁっ‼」

タケルの身体が、強張って跳ねた。
動けない腕を、ぐっと力ませて耐えるタケルの胸にしゃぶりつきながら、修造はもう片方の胸を指でつまむ。

両胸を口と片手で転がすようにしながら、修造は蜜をたらし続けているエリンギを手で掴み、しごき上げた。


「う…っ…うう…っぁ…!…はぁ、は・・・ぁっ!」

必死に声を殺して、殺しても殺しきれず、だんだんと喉から声をもらして喘ぐタケル。
修造は耳をタケルの胸に当て、その心地よい声の響きを聞きながら、乳首とエリンギ、両方を一気に攻めた。

「あ・・・、ぁ…ダメ」

「ん?」


「く…イくっ!…いぐっ‼」


大きく身体をびくりと跳ねさせて、タケルはエリンギから、大量の粘液を飛び散らせた。

「ああ…はアっ!」

今まで喉の奥に押しとどめていた声と吐息を、一気に吐き出してタケルは何度も身体を震わせた。
そしてそのたびに、どくっ、どくっとタケルのエリンギは、内にため込んでいたものを吐き出した。

「すごい、量ですね・・・。しばらくしてませんでしたか?」

トイレットペーパーでそれを綺麗に掃除しながら、修造は尋ねた。

「自分では、ほとんどしないので…」

タケルはそう答えた。

「自分では?」

「その…、大学の時とか、プロ時代に何度か色々あったぐらいっス。」

「色々?」

「・・・あんまり聞かんでください、黒歴史みたいなもんで。」

「モテたんですね。」

「いや、ほんとそういうんじゃなくて、自分ではほとんどそういう気も起きなくて。」

タケルは後ろ手に縛られたまま、個室の壁にもたれかかって、息を整えながら言った。

修造は不思議そうに言いながら、個室を掃除し終えて、今度はタケルのエリンギを拭いた。

「ああ、俺自分でやるっス。」

「だめです、君は縛られててなさい。」

「えぇ…」

修造はタケルを綺麗にすると、再びパンツを履かせて、個室のドアをあけた。

「あ、俺のこれ、ほどいてほしい…」

「嫌です、ちょっとこっちに。」

修造はタケルを後ろ手に縛ったまま連れ出して、トイレの鏡の前に立たせた。

「ほら、見てください。」

タケルは困った表情で鏡の前に立った。

濡れたシャツをまくり上げられ、後ろ手に縛られたアスリートの姿が、鏡に映っていた。

「なんか恰好いいですよ、鵜家野君。」

修造がそう言うと、タケルは顔を真っ赤にして「やめてください!」と腕に力を入れた。
だが修造の縛り方が上手く、力が上手に入らないため、タケルはさらに困って修造を見た。

「冗談です、ほどきますから。」

修造は笑いながら、タケルを縛っていたフェイスタオルをほどいて、タケルに返した。

「美味しかったです。君の極太エリンギ」

「なんスかそれ・・・俺しばらくエリンギ食えないっすよ」

顔を真っ赤にしたまま抗議するタケルのショートパンツは、出すべきものを出したせいか、鎮まりはじめていた。



(つづく)

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