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7:続く謎の夢と情交後の避妊行為と
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「テセウス、無垢なお前の気持ちを考えてやれなかった。お前の嫌がることはもうしない。だから、許してくれ」
触れている部分から。いたわりの気が染み入るようにして流れてきて。それが心からの謝罪だと感じ取る。
(アトラス・・・)
瞳を閉じて受け入れながら。だけれども、そもそもがこうやって弱々しくなって。庇護される側になるのがいやなのだと。そう思う自分がいて。
弱さゆえに、守ってもらう必要があるなんて・・・そんな自分にはなりたくないと思う気持ちがあって。
そして――男に抱かれて悦ぶ身体なんだとは絶対に認めたくない気持ちもあって。
「もう・・・あんなことは・・・しないでくれ」
と懇願する。その声は考えもしないほどにひどくかすれていて。自分でも驚き、そして再び気が滅入る。それでもしっかりと。
「もう・・・しないでくれ・・・頼む」
と告げた。
あんなにも喘いでいたくせにと言われても。あんなにもよがっていて、どの口でそれを言うのかと責められても。いやなのだ。どうしても。
「わかった・・・しない。約束する」
誓うとばかりに。目尻に、こめかみに、頬に優しく口づけられて。ハァァ・・・と吐息を漏らした。
(アトラス・・・)
好きだと。その肩に自分から顔を寄せながら自覚する。好きなのだ。
心のどこかで、抱かれていやじゃなかったと思う自分もいるのだ。気持ちよかったと素直に認める自分も。
それでもやはり割り切れない。この感情は一体、何なのか。
「テセウス・・・オレの愛しいテセウス・・・お前の嫌がることはもうしない。ずっと大切にする」
こうやって愛の言葉を囁かれて。熱い唇で触れられて。身を任せながらも、思考の片隅で明確な線引きがある。それは失われた記憶に起因しているのか。
(なぜなんだ・・・)
自分の過去とは一体・・・そう我が身に立ち戻った時、今いる場所が獣車ではないことにハッと気が付いた。
「アトラス、ここは・・・どこだ?」
やはり喉が潰れてているとつらさを感じながら。アトラスの腕の中で身じろぎ、周囲を見渡した。
清潔感が溢れる白を基調とした室内には。動物の脚を模した椅子やテーブル、紋様が色鮮やかに描かれた壺に、翼を持った神獣の石像と。高価な調度品が品良く置かれている。
窓を隠す幕もまた、ツタ模様の鮮やかな金の刺繍が施されていて実に見事だ。
そこは美しい庭に面した離れのような趣きで。窓からは穏やかな風が入りこみ、吹かれて揺れる布の間から青々とした木々が時折姿を見せる。
「秘境にある温泉とその宿だ」
(秘境の・・・温泉・・・)
聞かされた言葉を胸の内で繰り返した。あれから、本当に探したのかという気持ちと、どのくらい移動したのかという疑問と。口にしようとしたその時―――
「身体を清めてやる」
とふわりと長衣で身体を覆われ、横抱きに抱えられた。
触れている部分から。いたわりの気が染み入るようにして流れてきて。それが心からの謝罪だと感じ取る。
(アトラス・・・)
瞳を閉じて受け入れながら。だけれども、そもそもがこうやって弱々しくなって。庇護される側になるのがいやなのだと。そう思う自分がいて。
弱さゆえに、守ってもらう必要があるなんて・・・そんな自分にはなりたくないと思う気持ちがあって。
そして――男に抱かれて悦ぶ身体なんだとは絶対に認めたくない気持ちもあって。
「もう・・・あんなことは・・・しないでくれ」
と懇願する。その声は考えもしないほどにひどくかすれていて。自分でも驚き、そして再び気が滅入る。それでもしっかりと。
「もう・・・しないでくれ・・・頼む」
と告げた。
あんなにも喘いでいたくせにと言われても。あんなにもよがっていて、どの口でそれを言うのかと責められても。いやなのだ。どうしても。
「わかった・・・しない。約束する」
誓うとばかりに。目尻に、こめかみに、頬に優しく口づけられて。ハァァ・・・と吐息を漏らした。
(アトラス・・・)
好きだと。その肩に自分から顔を寄せながら自覚する。好きなのだ。
心のどこかで、抱かれていやじゃなかったと思う自分もいるのだ。気持ちよかったと素直に認める自分も。
それでもやはり割り切れない。この感情は一体、何なのか。
「テセウス・・・オレの愛しいテセウス・・・お前の嫌がることはもうしない。ずっと大切にする」
こうやって愛の言葉を囁かれて。熱い唇で触れられて。身を任せながらも、思考の片隅で明確な線引きがある。それは失われた記憶に起因しているのか。
(なぜなんだ・・・)
自分の過去とは一体・・・そう我が身に立ち戻った時、今いる場所が獣車ではないことにハッと気が付いた。
「アトラス、ここは・・・どこだ?」
やはり喉が潰れてているとつらさを感じながら。アトラスの腕の中で身じろぎ、周囲を見渡した。
清潔感が溢れる白を基調とした室内には。動物の脚を模した椅子やテーブル、紋様が色鮮やかに描かれた壺に、翼を持った神獣の石像と。高価な調度品が品良く置かれている。
窓を隠す幕もまた、ツタ模様の鮮やかな金の刺繍が施されていて実に見事だ。
そこは美しい庭に面した離れのような趣きで。窓からは穏やかな風が入りこみ、吹かれて揺れる布の間から青々とした木々が時折姿を見せる。
「秘境にある温泉とその宿だ」
(秘境の・・・温泉・・・)
聞かされた言葉を胸の内で繰り返した。あれから、本当に探したのかという気持ちと、どのくらい移動したのかという疑問と。口にしようとしたその時―――
「身体を清めてやる」
とふわりと長衣で身体を覆われ、横抱きに抱えられた。
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