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11:メデューサの岩窟とペガサスと
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下半身にオスの性を、上半身には乳房の膨らみを持つガンマの神族と言えば。そして、フクロウとくれば。知恵と戦略の女神アテナしかいない。
(でも、なぜ、アテナを奉る神殿がこんな所に・・・)
だが、その疑念は突如として――
『あっ、誰かが戻ってきます!!』
と念を発したペガサスと。同時に、タンッと跳ね上がって、肩にのったケールの動きで中断される。
「ウゥウゥゥーーッ・・・」
ケールが全身の毛を逆立てながら低く唸った。
「えっ、ど、どうした?」
『まずいです。這うような音が・・・先ほどの声に反応したのかもしれません。それか、スフィンクスの侵入に気が付いたか・・・一体は左の洞窟に向かってますが、もう一体が・・・ものすごい勢いで・・・メデューサか、ステンノーか。一度、右の小路に隠れましょう。急いで、こちらへ』
「わ、わかった・・・」
メデューサであろうとステンノーであろうと。稀代の怪物に考えなく立ち向かえるはずがない。やり合うとしたら、不意を突かないと勝てないだろう。慌てて、ペガサスの後を追う。
『ここを強く手で押して下さい』
走り寄った壁面の。その上に刻まれた、オリーブの葉の紋様を示されて。言われた通りに両手で強く押す。途端に、ガッコンと。隠し扉のように向こう側へと開いた。
「ここは・・・」
『さ、早く、中に入って。閉めて下さい』
薄暗い空間の中には、ハデスの神殿と同様に。室内にもかかわらず、細長い楕円形の葉を付けた高木が所々に植えられている。赤黒い果実をたわわと実らせたオリーブの木だ。とその時――
ギャァア"ァア"ァァ"ァーーーー・・・・・・
とまたしても、凄まじい絶叫のような声が流れてきた。
「!!」
『また一体、あの御方が倒されました。おそらくは、ステンノーでしょう・・・近づいてきている音の大きさからすると、すぐそこまで来ているのは・・・・・・』
「シャァアアァァァーーーッ!!」
扉を閉めた矢先、先ほどまでいた神殿から、怒りに満ちた咆哮が聞こえてきた。
「おのれ、おのれぇ、おのれぇ~!! アルファ神族め~!! 誰だ? 誰が来たのだぁ~!!」
ズズズッ・・・ズズズッ・・・ズズッ・・・ズズズズッ・・・ズズズゥウゥゥーーッ・・・・・・
耳に迫ってくる、その床を這ってくるような無気味な音は。なんという大きさなのか。長さはまさしく大蛇に間違いない。ゴクリと嚥下する。
「ポセイドンかぁ? あの外道なのかぁ? それとも、あざ笑いにでもゼウスが来たか、もしくは回し者のヘルメスか、軍神アレスか・・・」
壁を擦り抜けて漂ってくる、あまりにも強い邪気と怨念めいた声音に。自然と全身に震えが走る。
ヒュゥンッ!! ドガァアンッ!! ドゴォオォンッ!! ドゴォオォンッ!!
怒りのままに、長い尾をくねらせては柱に激突させているのか。大きな円柱が崩れ落ち、ぶつかり合うような激しい音と振動が床を伝わって響いてくる。
「誰であろうとこの手で倒してやる、必ず、殺してやる!! 誰が負けるものか!!」
ヒュゥンッ!! ドガァアンッ!! ズォオォンッ!! ドゴォオォンッ!!
(あぁ・・・)
なんということか。あれほどまでに美しかった神殿が今、荒ぶる異形に心なく壊されているのだ。けれども――ボコッと。何かを取り出したような音とともに、ピタリと止まった。
「アテナさま、あぁ、アテナさま・・・どうか、どうか、お力を・・・私に・・・今こそ・・・積年の恨みを晴らす時が来ました。アテナさま・・・」
(でも、なぜ、アテナを奉る神殿がこんな所に・・・)
だが、その疑念は突如として――
『あっ、誰かが戻ってきます!!』
と念を発したペガサスと。同時に、タンッと跳ね上がって、肩にのったケールの動きで中断される。
「ウゥウゥゥーーッ・・・」
ケールが全身の毛を逆立てながら低く唸った。
「えっ、ど、どうした?」
『まずいです。這うような音が・・・先ほどの声に反応したのかもしれません。それか、スフィンクスの侵入に気が付いたか・・・一体は左の洞窟に向かってますが、もう一体が・・・ものすごい勢いで・・・メデューサか、ステンノーか。一度、右の小路に隠れましょう。急いで、こちらへ』
「わ、わかった・・・」
メデューサであろうとステンノーであろうと。稀代の怪物に考えなく立ち向かえるはずがない。やり合うとしたら、不意を突かないと勝てないだろう。慌てて、ペガサスの後を追う。
『ここを強く手で押して下さい』
走り寄った壁面の。その上に刻まれた、オリーブの葉の紋様を示されて。言われた通りに両手で強く押す。途端に、ガッコンと。隠し扉のように向こう側へと開いた。
「ここは・・・」
『さ、早く、中に入って。閉めて下さい』
薄暗い空間の中には、ハデスの神殿と同様に。室内にもかかわらず、細長い楕円形の葉を付けた高木が所々に植えられている。赤黒い果実をたわわと実らせたオリーブの木だ。とその時――
ギャァア"ァア"ァァ"ァーーーー・・・・・・
とまたしても、凄まじい絶叫のような声が流れてきた。
「!!」
『また一体、あの御方が倒されました。おそらくは、ステンノーでしょう・・・近づいてきている音の大きさからすると、すぐそこまで来ているのは・・・・・・』
「シャァアアァァァーーーッ!!」
扉を閉めた矢先、先ほどまでいた神殿から、怒りに満ちた咆哮が聞こえてきた。
「おのれ、おのれぇ、おのれぇ~!! アルファ神族め~!! 誰だ? 誰が来たのだぁ~!!」
ズズズッ・・・ズズズッ・・・ズズッ・・・ズズズズッ・・・ズズズゥウゥゥーーッ・・・・・・
耳に迫ってくる、その床を這ってくるような無気味な音は。なんという大きさなのか。長さはまさしく大蛇に間違いない。ゴクリと嚥下する。
「ポセイドンかぁ? あの外道なのかぁ? それとも、あざ笑いにでもゼウスが来たか、もしくは回し者のヘルメスか、軍神アレスか・・・」
壁を擦り抜けて漂ってくる、あまりにも強い邪気と怨念めいた声音に。自然と全身に震えが走る。
ヒュゥンッ!! ドガァアンッ!! ドゴォオォンッ!! ドゴォオォンッ!!
怒りのままに、長い尾をくねらせては柱に激突させているのか。大きな円柱が崩れ落ち、ぶつかり合うような激しい音と振動が床を伝わって響いてくる。
「誰であろうとこの手で倒してやる、必ず、殺してやる!! 誰が負けるものか!!」
ヒュゥンッ!! ドガァアンッ!! ズォオォンッ!! ドゴォオォンッ!!
(あぁ・・・)
なんということか。あれほどまでに美しかった神殿が今、荒ぶる異形に心なく壊されているのだ。けれども――ボコッと。何かを取り出したような音とともに、ピタリと止まった。
「アテナさま、あぁ、アテナさま・・・どうか、どうか、お力を・・・私に・・・今こそ・・・積年の恨みを晴らす時が来ました。アテナさま・・・」
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