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5話
私がこの世界に来て、スキルを使って初めて作ったコンソメスープは、私がいつも作っているスープよりも遙かに美味しかった。
間違いなく食材も変化している気がする……スーパーで買ったいつもの野菜だと、ここまでの味は出ない。
「こ、このスキル、想像していたより遥かに凄まじいわね……」
聖女と賢者と同格のスキルだとしても、これは無茶苦茶だ。
「このままいくと、明日に行われるらしいスキルを披露する時に、私は料理スキルを見せないといけない」
どうやらスキルが目覚めて初めて眠るとそのスキルを扱う夢をみるらしい。
そしてスキルを少し扱えるようになるから、明日は城に居る皆の前でスキルを披露するようだ。
私の場合はもうスキルの詳細がある程度解っているようなものだけど、どんな夢を見るのだろうか?
それは寝たら解るでしょう。
私は転移してから今までの扱い、そしてレーリアの発言を思い返して、明日の行動を決める。
「最初は料理が巧くなるということにしておいて……この城の人達が信用できるか見定めてから、本当のことを伝えよう」
聖女と賢者の女子高生2人が居るから、私が無能だと判明しても、同じ異世界人だからそこまで酷い目に合うこともないはず。
あの2人が巻き込んだ私に対して何も言わなかったのも気になるし、様子を見るのが一番でしょう。
× × ×
翌日――もう転移しちゃったから転移前にあった予定がどうでもよくなって、グッスリ眠ることができていた。
寝間着ぐらい用意して欲しいと思ってしまうけど、異世界だから仕方がないでしょう。
そう考えているとレーリアが朝食を持って来てくれたけど、私は事前に軽食をとっている。
どうやらパンは食器がなくても作れるようで、しかも小麦粉だけで作ることができていた。
本来なら水と塩がいるけど、それはスキルの力でなんとかなって、しかも時間がかかる発酵すら完璧にできているようだ。
そもそも私は自分でパンを作ったことがないのに、普通に作れていることに驚くしかない。
食事を終えた私は訓練場に案内されるらしくて、そこでスキルを披露するらしい。
料理スキルの何を見せればいいのか考えていると……城の外に円形の広場があって、そこにはマミカとミユキが居た。
兵士と、他には腰に杖を差している見るからに魔法使いという人達が数人居るけど、私とは誰も目を合わせようとしない。
私が気になったのはマミカとミユキの服装で……マミカはなんだかキラキラとしたローブを纏い、ミユキは白く神聖そうな法衣を着ている。
そして私は村人の服って……そこは料理スキルなんだから、スキルに合わせて料理人と同じ服装でいいんじゃないだろうか?
特に苛立ったのは、村人のような服を着た私の姿を見てマミカがハッと嘲笑するように笑ったことで、私に聞こえる声で隣のミユキと会話をしている。
「異世界だから食事は最悪だと思ったけど、あんなに豪華なフルコースが出るだなんて思わなかったわ!」
「そうだねマミカちゃん……そこそこ、美味しかったね」
そう小声でミユキが呟く辺り、歓迎されてはいるもあまり口には合わなかったみたいね。
広場にはやけに偉そうな髭をした白髪の青年が居て、マミカとミユキを見ながら。
「午後からはスキルを皆の前で披露する予定ですが、午前中おふたりには私達の指導を受け、魔力の扱い方を覚えてもらいます」
2人って、もう私はどうでもよさそうだ。
そう考えていると、広場に居たレーリアが、私の元にやって来る。
周囲の人達が蔑んだようにレーリアを見ているけど、周囲を見ても耳が尖っている人はレーリアだけだからかしら?
そんな周囲を気にせず、レーリアが私の前にやって来て。
「私が魔力の扱い方を教えますから、安心してください」
そう言ってレーリアが微笑むけど、渦を巻いた眼鏡がまったく似合ってない。
魔力の扱い方を教えてくれるのは嬉しいけど……周囲の反応を見るとレーリアは私を助けようとしているから蔑まれていそうで、そこは不安になっている。
「はい……お願いします」
どうやら、この城で味方になってくれる人は、もうレーリアしか居ないようだ。
間違いなく食材も変化している気がする……スーパーで買ったいつもの野菜だと、ここまでの味は出ない。
「こ、このスキル、想像していたより遥かに凄まじいわね……」
聖女と賢者と同格のスキルだとしても、これは無茶苦茶だ。
「このままいくと、明日に行われるらしいスキルを披露する時に、私は料理スキルを見せないといけない」
どうやらスキルが目覚めて初めて眠るとそのスキルを扱う夢をみるらしい。
そしてスキルを少し扱えるようになるから、明日は城に居る皆の前でスキルを披露するようだ。
私の場合はもうスキルの詳細がある程度解っているようなものだけど、どんな夢を見るのだろうか?
それは寝たら解るでしょう。
私は転移してから今までの扱い、そしてレーリアの発言を思い返して、明日の行動を決める。
「最初は料理が巧くなるということにしておいて……この城の人達が信用できるか見定めてから、本当のことを伝えよう」
聖女と賢者の女子高生2人が居るから、私が無能だと判明しても、同じ異世界人だからそこまで酷い目に合うこともないはず。
あの2人が巻き込んだ私に対して何も言わなかったのも気になるし、様子を見るのが一番でしょう。
× × ×
翌日――もう転移しちゃったから転移前にあった予定がどうでもよくなって、グッスリ眠ることができていた。
寝間着ぐらい用意して欲しいと思ってしまうけど、異世界だから仕方がないでしょう。
そう考えているとレーリアが朝食を持って来てくれたけど、私は事前に軽食をとっている。
どうやらパンは食器がなくても作れるようで、しかも小麦粉だけで作ることができていた。
本来なら水と塩がいるけど、それはスキルの力でなんとかなって、しかも時間がかかる発酵すら完璧にできているようだ。
そもそも私は自分でパンを作ったことがないのに、普通に作れていることに驚くしかない。
食事を終えた私は訓練場に案内されるらしくて、そこでスキルを披露するらしい。
料理スキルの何を見せればいいのか考えていると……城の外に円形の広場があって、そこにはマミカとミユキが居た。
兵士と、他には腰に杖を差している見るからに魔法使いという人達が数人居るけど、私とは誰も目を合わせようとしない。
私が気になったのはマミカとミユキの服装で……マミカはなんだかキラキラとしたローブを纏い、ミユキは白く神聖そうな法衣を着ている。
そして私は村人の服って……そこは料理スキルなんだから、スキルに合わせて料理人と同じ服装でいいんじゃないだろうか?
特に苛立ったのは、村人のような服を着た私の姿を見てマミカがハッと嘲笑するように笑ったことで、私に聞こえる声で隣のミユキと会話をしている。
「異世界だから食事は最悪だと思ったけど、あんなに豪華なフルコースが出るだなんて思わなかったわ!」
「そうだねマミカちゃん……そこそこ、美味しかったね」
そう小声でミユキが呟く辺り、歓迎されてはいるもあまり口には合わなかったみたいね。
広場にはやけに偉そうな髭をした白髪の青年が居て、マミカとミユキを見ながら。
「午後からはスキルを皆の前で披露する予定ですが、午前中おふたりには私達の指導を受け、魔力の扱い方を覚えてもらいます」
2人って、もう私はどうでもよさそうだ。
そう考えていると、広場に居たレーリアが、私の元にやって来る。
周囲の人達が蔑んだようにレーリアを見ているけど、周囲を見ても耳が尖っている人はレーリアだけだからかしら?
そんな周囲を気にせず、レーリアが私の前にやって来て。
「私が魔力の扱い方を教えますから、安心してください」
そう言ってレーリアが微笑むけど、渦を巻いた眼鏡がまったく似合ってない。
魔力の扱い方を教えてくれるのは嬉しいけど……周囲の反応を見るとレーリアは私を助けようとしているから蔑まれていそうで、そこは不安になっている。
「はい……お願いします」
どうやら、この城で味方になってくれる人は、もうレーリアしか居ないようだ。
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