料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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39話

 私はレーリアの作った人力車に再び乗って、港町へと向かっていた。

「夕方には港町に到着いたします」

 レーリアはそう言ってくれて、昼食まで休まず動く予定だ。

 人力車で酔うこともないし、異世界の景色を眺めているだけで時間はあっという間に過ぎていくから、そこは気にしていない。

 この世界は魔力を宿した生物モンスターが居るから、基本的に街や村の外に出ることはないらしい。

 人が集まっていると無意識に人々の意志と魔力によってモンスターを避ける結界が作られるみたいだから、どこも大勢で暮らしているとはレーリアから聞いていた。

 周囲を眺めると、モンスター同士による抗争や、冒険者らしき人達がモンスターと戦ったり逃げたりしている。

 いずれマミカやミユキもこんな風になるのかと考えてしまうと、追い出されたのは正解だったわね。

 ――そんなことを考えながら眺めていると、昼食の時間になっていた。

 昼食は猪肉が多いから焼いて食べることに決める。

 野生のイノシシで匂いがあったけど、料理スキルを使った瞬間に嫌な匂いはなくなっていた。

 イノシシの焼肉は柔らかくて美味しい……疲労回復効果もあるとは聞いていたけど、人力車に乗り続けていた疲れが完全になくなっていることに驚くしかない。

 タレは作れなかったけど、これも果汁とかが足りなかったからなのかもしれない……塩胡椒とかは調味料だからか魔力で作れて絶妙な味がして、これだけでもとてつもなく美味しかった。

「本当はバーベキューをやってみたかったけど、どう考えても料理スキルを使った方が美味しいのよね」

「料理スキルを使ってから、台に乗せるというのはどうでしょうか?」

「それはどうだろう……って、レーリア?」

 レーリアが魔法で作った木の椅子に座っていると、急に空から3匹の小さなタカが私達の食事を目当てに飛びかかってくる。

 タカはなぜか翼や肉体が所々石化しているようで、気味の悪さを感じていると。

「あれはロックホークというモンスターです。自身の身体を石化でき、頭部を石化して体当たりを仕掛けてきますが、問題ありません」

 その発言と同時にレーリアが稲妻を発生させて、3匹のタカを打ち落とすことに成功したから……私は3匹のロックホークを抱えて。

「狩った以上は食べたいけど……ロックホークって食べられるの?」

「食べられません。身体が石化していますし、石化していない部位にも毒があると言われています」

 そうレーリアが教えてくれるけど、私は焼け焦げているロックホークの身体を両手で抱えてから、料理スキルを使えるのか試してみる。

 結果として――このモンスターは食べられないみたいで、魔力を少し減らしただけで終わってしまう。

 焼鳥ぐらいにはなるかと思っていたけれど、どうも身体の半分ぐらい石化しているから、食べられないらしい。

 そんなことがありながらも――私とレーリアは、ようやく港町に到着していた。

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