料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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41話

 この港町で大型船を眺めていたり、灯台を間近で眺めたくなるけれど、今は食材を買っておきたい。

 店に向かって……店は人が多くて賑わっているけど、港町だからか魚が多い気がする。

 見たこともない魚とか、見るからに凶暴そうな巨大タコが頭部を抉られて置かれていたりと、料理できるのか不安になってしまう。

 どうもレーリアが言うには、この港町には様々な大陸の食材が集まるらしい。

 それでもここの大陸は米を食べることはしていないから取引はしていないみたいで……ここで買えないのなら、何か問題があるとしてもお米が売っている大陸に行きたい。

 そう考えながらミルクや小麦粉を購入しつつ、野菜の売っている店に向かう。

「様々な大陸から仕入れているようなので、種類は豊富のようです……アカネ様?」

「……本当に豊富ね。その鞄の中身を売った後に来た方がよかったかも」

 どれも私の料理スキルで試してみたくなる食材ばかりで、買いすぎないか不安になるわね。

 トマト、とうもろこし、ブロッコリー、他にも色々と食材を購入したけど、鞄が一杯になっている。

 この世界は大陸ごとに魔力の流れで季節が違うみたいだから、こうして様々な野菜が入手できるらしい。

 そう考えながら――私はトマトを見て、急にピザが食べたくなってしまった。

 これは昨日、ベーコンを作ったことも関係してそうだ。
 ピザの作り方は一応知っているし、食材もあるから簡単なピザなら大丈夫のはず……宿に戻ったら試してみよう。

「明日ももう一度見に来るとして、今から冒険者ギルドに行くのよね?」

 卵とかは明日購入することにして、店を巡って満足しながら、私はレーリアに尋ねる。

 エルフ1人で行くとギルド内での取引額が減ってしまうみたいだから、私が出して買い取ってもらわないといけない。

 これからのことで少し緊張していると、レーリアが微笑みながら。

「アカネ様は私の傍で眺めてくだされば大丈夫です。それだけで取引額が適正の額になります」

「わ、わかったけど……まずは、私とレーリアの冒険者登録をしてからよね」

 二日前まではただ城に居ただけだったのに、これから冒険者だ。

 ここに来るまでの景色を見ていると、冒険者はかなり危険だと思うけれど……覚悟はできている。

「私が説明しますので安心してください。堂々と振る舞ってもらえればそれで構いません」
 
 そうレーリアが言ってくれるけど、堂々と振る舞うのが難しそうな気がする。

 そんなことを考えながらも、レーリアと私は冒険者ギルドに向かっていた。

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