料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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67話

 私とレーリアは冒険者ギルドに到着する。

 ギルドの中に入ると、一部の冒険者達が私達を避けているのが気になって。

「私の見た目がリアークに似ているせいでしょう……弟だから、兄に協力すると思われても仕方ありません」

 そうレーリアが説明してくれるけど……これはリアークの建てた塔を壊さない限り、避けられそうね。

「あそこでロドリゴ様が待機しています……行きましょう」

 そう言ってレーリアは冒険者ギルドに併設している酒場、そのテーブル席を指差して、私と一緒に向かう。

 テーブル越しに水を飲みながら待機していたロドリゴと対面して、レーリアを見るやハッと笑い。

「レーリアとアカネか。お前等は活躍したら、オレの権限でBランクに上げてやるよ」

「善処します。ギルドマスターは部屋で待機するものだと思っていました」

 私を守ることが最優先だから、レーリアは善処するって曖昧なことを言っているようね。

 レーリアと私の前に、店の人が水の入ったコップを置いてくれるけど注文はしない。

 酒場は誰も食事をしていない……いつゴーレムがやって来ても、すぐ動けるように待機している。

「前の襲撃から1ヶ月だ。今日が可能性が高く、今日なければ確実に明日やって来る……それは、今までの防衛依頼から間違いねぇ」

「確認します。警報が鳴ったと同時に依頼を受けた冒険者達は東の門へ走り、外で待機している人達が足止めしたゴーレムを排除するだけですね」

 レーリアが防衛依頼を再確認していると、ロドリゴは苦笑いを浮かべて。

「簡単に言うが簡単じゃねぇ……ゴーレムは人型、獣型と多種存在し、相当強い癖に数も多いし厄介だ……レーリアの話を聞いて、侵攻してくるゴーレムを排除して翌日から再構築して揃う前に塔を潰す予定でいるが、負傷者次第だな」

「いかに被害なく魔力と体力の消耗を抑えることで、翌日の塔破壊を行うか決まるということですね」

「そうだ。頼りにしてるぜ!」

 豪快に笑うロドリゴを見て、レーリアは頷き。

「善処します」

 そう言ってからレーリアは水を飲んでお互いが沈黙して、質問に入ろうとしている。

「ロドリゴ様……ウォルという冒険者について、教えてもらえないでしょうか?」

 レーリアは本題の、ウォルが仲間に相応しい人かどうか質問することで把握するらしい。

 私としては仲間になって欲しいといっても、実際ウォルが仲間になってくれるか解らないけど……レーリアは仲間になると確信している様子だ。

「ウォルか……奴が何か問題を起こしたか?」

「いえ、宿で知り合いました……彼は、問題を起こすような人なのですか?」

 レーリアが追及すると、ロドリゴが「いや」と否定して。

「あいつが問題を起こしたことは一度もねぇよ。ただ、あいつはソロの獣人でリーダーだから受け取ることができる報酬が少ねぇ……1人でやるだけの実力はあるが、俺はあいつに「人間がリーダーのパーティに入れ」と何度も忠告した」

 レーリアが前に言っていたけど……人界の冒険者ギルドでは、人間がリーダーでないと報酬の額が下がるらしい。

 それを気にしたロドリゴがウォルと話し合っていたみたいで、パーティに入れて欲しいと、ウォルが私達に言ったのではないかと推測したみたいね。

「あいつは「うめぇメシが食えたらそれでいい」ってだけのいい奴だ。精霊界より人界の方が美味いもんにありつけるからやって来たんだと……単純だろ?」

「そ、そうですね……」

 私も似たような理由で冒険者になろうと決めたから、気持ちはわかる。

 美味しい料理が食べたくて精霊界から人界に来たほどなら……ウォルは、私達の仲間になってくれるかもしれない。

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