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101話
ガシムと契約した翌日――私達はガシムの街を出て精霊界に入るけど……入ったという感じが一切しない。
どうやらリドラ大陸には人界と精霊界の境界線があるみたいだけど、門とかはなく、範囲が広いからか看板も置かれていない。
「リドラ大陸は世界一広大な大陸とされています。大半が精霊界で、獣人、エルフが住んでいます」
「僕達エルフは獣人と比べて数が少ない……リドラの街ぐらいの広さの森にだけ暮らしている種族だ」
移動はレーリアによる人力車で……人力車に乗っているのは私で、ウォルはレーリアの横を併走している。
そんな中……数時間走って疲れていたガシムを、ウォルは背負いながら走っている。
「これが、料理スキルによる効力……僕も、更にアカネの料理を食べてみたい」
朝食を食べた時、ガシムはとてつもないほどに驚いていた。
私と契約したのだから、ガシムは私の料理を食べても問題ないはず。
1人増えても手間は料理スキルだから本当にかからず、食材の減りに気をつけていればなんの問題もない。
3日間レーリアが用意した家で休みながら移動して――私達はエルフの森と呼ばれる場所に到着する。
森の中に入ると全身が高揚感に包まれて、体内の魔力が増加しているみたいで驚いていると。
「こ、これって……」
森の中で人力車は使えないから、移動は歩きに変わり、私は溢れ出る魔力に驚いていると。
「エルフの森は膨大な魔力が流れていますからね……この森の中心部に、私達は住んでいます」
森の中心部って……とてつもなく広大な森で、このペースだと夕方か夜になりそうだ。
そう考えていると――ガシムの姿がどこにもないことに気づく。
「あれ……ガシムは?」
「ここ」
そう言って……いきなり現れたガシムはなぜか、鹿を狩っていた。
「うぉっ!? こんな魔力が溢れてる森の鹿って、凄く美味そうだな!」
「僕は仲間になった以上、2人に追いつく必要がある……昼食は、この鹿にして欲しい」
気配を完全に消し、風景に同化して鹿を狩る……正に狩人だ。
ウォルとガシムは食べる気満々だけど、そもそも私は鹿肉を食べたことがない。
「アカネ様……どうなされますか?」
そんな中、私の戸惑いを見て優しく声をかけてくれるレーリアは、パーティに居ないといけない存在だ。
「ウォルとガシムに期待されているし……無理かもしれないけど、やってみるわ」
そう言いながらも、私には鹿肉の知識は一切なくて……困惑は続いていた。
どうやらリドラ大陸には人界と精霊界の境界線があるみたいだけど、門とかはなく、範囲が広いからか看板も置かれていない。
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「僕達エルフは獣人と比べて数が少ない……リドラの街ぐらいの広さの森にだけ暮らしている種族だ」
移動はレーリアによる人力車で……人力車に乗っているのは私で、ウォルはレーリアの横を併走している。
そんな中……数時間走って疲れていたガシムを、ウォルは背負いながら走っている。
「これが、料理スキルによる効力……僕も、更にアカネの料理を食べてみたい」
朝食を食べた時、ガシムはとてつもないほどに驚いていた。
私と契約したのだから、ガシムは私の料理を食べても問題ないはず。
1人増えても手間は料理スキルだから本当にかからず、食材の減りに気をつけていればなんの問題もない。
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「こ、これって……」
森の中で人力車は使えないから、移動は歩きに変わり、私は溢れ出る魔力に驚いていると。
「エルフの森は膨大な魔力が流れていますからね……この森の中心部に、私達は住んでいます」
森の中心部って……とてつもなく広大な森で、このペースだと夕方か夜になりそうだ。
そう考えていると――ガシムの姿がどこにもないことに気づく。
「あれ……ガシムは?」
「ここ」
そう言って……いきなり現れたガシムはなぜか、鹿を狩っていた。
「うぉっ!? こんな魔力が溢れてる森の鹿って、凄く美味そうだな!」
「僕は仲間になった以上、2人に追いつく必要がある……昼食は、この鹿にして欲しい」
気配を完全に消し、風景に同化して鹿を狩る……正に狩人だ。
ウォルとガシムは食べる気満々だけど、そもそも私は鹿肉を食べたことがない。
「アカネ様……どうなされますか?」
そんな中、私の戸惑いを見て優しく声をかけてくれるレーリアは、パーティに居ないといけない存在だ。
「ウォルとガシムに期待されているし……無理かもしれないけど、やってみるわ」
そう言いながらも、私には鹿肉の知識は一切なくて……困惑は続いていた。
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