料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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103話

 私達がエルフの森に到着して2日後の早朝――族長の家に戻っていたガシムが、私達の宿に駆けつけて。

「敵襲だ! 急いで外に出ろ!」

「アカネ様!」

 朝食を食べる前にガシムを呼ぼうとしたらやって来て、レーリアが叫ぶ。

 私、レーリア、ウォル、ガシムが宿から出ると……街のように様々な店や建物が並んでいるエルフの森が、異形の怪物によって破壊されていた。

「オーガ……でも、体が真っ黒ね」

「いや、においで解る……奴等は獣人だ」

 そう言いながら、街で暴れている真っ黒の形をした8人の巨人、その内の1人にウォルが突っ込んでいく。

 レーリアとガシムと共に、私達は一番近い黒の巨獣人を倒そうとするも、ガシムは慌てた様子で。

「あのウォルでも1人を相手に互角……このままだと、エルフの森が――」

「――滅びる。か?」

 いきなり私達の後ろで声が響き……振り返ると、1人の美青年が居た。

 左右に分けた長い金髪、凜とした紅い瞳に、風格がある。

「族長……」

 レーリアが思わず呟いたけど、この人がエルフの族長らしい。

「目覚める時はまだのはず……早く目覚めすぎると、起きていられる時間が激減して……」

「異常事態になると目覚めることになっている……万全でもない。これが、リアークの目的だったのだろう」

 族長の発言に私達は驚いていると、ガシムが悔しげに呟く。

「ぐっっ……奴等はなんなのですか!?」

「昔リアークに雇われていた獣人の盗賊団だ。詳しい説明は後にするが……アカネ殿、君だけがエルフの森を救える。協力してくれるかどうか決めるのは君だが……私の、エルフ達の力になって欲しい」

「なっっ……」

 ガシムが驚いているのは、エルフの族長というエルフでも一番偉い人が、私に深く頭を下げているからでしょう。

 私としても、レーリアの故郷を壊されたくはない。

 協力できることがあるのなら、レーリアの為にも協力すると決意していた。

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