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114話
私は、この状況を打破できるかもしれない方法が、1つだけ思いついている。
マミカはウォルを吹き飛ばし、覚醒で同調していた私にも激痛が走ったけど……この行動が全てを決める。
「アカネ様!?」
マミカが私に手の平を向けた瞬間、傍に居てくれたレーリアが盾になるように前に出ている。
この距離とタイミングなら――大丈夫。
私は身体からスキルカードを、賢者のカードを取り出して……賢者の力を得たいと決意する。
そして契約によって同調しているレーリアに触れることで、賢者となった私は、魔力で意志を送っていた。
× × ×
――何もない、真っ白な空間。
そこで私とレーリアは対面して……レーリアは困惑している様子で。
「こ、ここは……どこですか?」
「夢の中、とでも言えばいいのかしら……覚醒したウォルと同調した時は、お互いがお互いの記憶を眺めたりしてたけど、今回は私の意志で、レーリアを呼んだの。ここは意識の中だから、元に戻った時は1秒も経っていないわ」
「覚醒と同調……あれは、獣人だけの特権ではないのですか?」
説明しようと思っていたけど、レーリアは理解できている様子だ。
きっと私の記憶の中から、同調することで知ったのでしょう。
「さっき、賢者のマミカとエルフのリアークが覚醒同調したけど……私は、賢者のスキルカードを手に入れた時点で、賢者ならこうして賢人のエルフと覚醒同調できるかもしれないと考えていたのよ」
リアークの行動によって、それは確信となっていた。
私がレーリアに言わなかったのは、賢者のカードは使うと消えるから試せないという点と、もう一つ。
「アカネ様は……私の記憶を知ることが、不安だった……」
私の思考を同調したことで知ったレーリアが呟き、私は頷く。
ウォルの時は食べることばかりだったけど……レーリアは違う。
異性として好きだと思っていたのに……レーリアは、私をどう思っているのかが解らない。
それを知られること、レーリアの本心を知ることが怖くて……同調覚醒はしたくなかった。
今この思考も、私に意識が向いているレーリアには解ってしまう。
そして――私はレーリアがどう思っているのか知りたくなるだけで、レーリアの本心が解っていた。
「……レーリア」
私が知ることができたのは、レーリアの意志。
最初の出会いの時から、レーリアは私に惹かれていた。
マミカとミユキとの違いを知りながらも、自らのスキルを試していた。
その場面を見ている内に声をかけたくなって、ずっと意識するようになっていた。
そして私が城を出ないか誘ったことで……異性として好きなのだと、理解する。
それからの日々は生きていた中で一番幸せだったと……そこまで知って、私は顔が紅くなっているのを自覚する。
「アカネ様。そ、その……」
どうやらレーリアとしても、私の本心を理解したのか、同じような反応になってしまう。
これで悩みが消えた私は……これからこの世界を満喫するため、マミカを止めようと決意していた。
マミカはウォルを吹き飛ばし、覚醒で同調していた私にも激痛が走ったけど……この行動が全てを決める。
「アカネ様!?」
マミカが私に手の平を向けた瞬間、傍に居てくれたレーリアが盾になるように前に出ている。
この距離とタイミングなら――大丈夫。
私は身体からスキルカードを、賢者のカードを取り出して……賢者の力を得たいと決意する。
そして契約によって同調しているレーリアに触れることで、賢者となった私は、魔力で意志を送っていた。
× × ×
――何もない、真っ白な空間。
そこで私とレーリアは対面して……レーリアは困惑している様子で。
「こ、ここは……どこですか?」
「夢の中、とでも言えばいいのかしら……覚醒したウォルと同調した時は、お互いがお互いの記憶を眺めたりしてたけど、今回は私の意志で、レーリアを呼んだの。ここは意識の中だから、元に戻った時は1秒も経っていないわ」
「覚醒と同調……あれは、獣人だけの特権ではないのですか?」
説明しようと思っていたけど、レーリアは理解できている様子だ。
きっと私の記憶の中から、同調することで知ったのでしょう。
「さっき、賢者のマミカとエルフのリアークが覚醒同調したけど……私は、賢者のスキルカードを手に入れた時点で、賢者ならこうして賢人のエルフと覚醒同調できるかもしれないと考えていたのよ」
リアークの行動によって、それは確信となっていた。
私がレーリアに言わなかったのは、賢者のカードは使うと消えるから試せないという点と、もう一つ。
「アカネ様は……私の記憶を知ることが、不安だった……」
私の思考を同調したことで知ったレーリアが呟き、私は頷く。
ウォルの時は食べることばかりだったけど……レーリアは違う。
異性として好きだと思っていたのに……レーリアは、私をどう思っているのかが解らない。
それを知られること、レーリアの本心を知ることが怖くて……同調覚醒はしたくなかった。
今この思考も、私に意識が向いているレーリアには解ってしまう。
そして――私はレーリアがどう思っているのか知りたくなるだけで、レーリアの本心が解っていた。
「……レーリア」
私が知ることができたのは、レーリアの意志。
最初の出会いの時から、レーリアは私に惹かれていた。
マミカとミユキとの違いを知りながらも、自らのスキルを試していた。
その場面を見ている内に声をかけたくなって、ずっと意識するようになっていた。
そして私が城を出ないか誘ったことで……異性として好きなのだと、理解する。
それからの日々は生きていた中で一番幸せだったと……そこまで知って、私は顔が紅くなっているのを自覚する。
「アカネ様。そ、その……」
どうやらレーリアとしても、私の本心を理解したのか、同じような反応になってしまう。
これで悩みが消えた私は……これからこの世界を満喫するため、マミカを止めようと決意していた。
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