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2章
76話
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魔法披露会の二日目も、一日目のように問題なく終えることができていた。
屋敷に戻って、部屋で私は一人になって――この二日間の出来事を思い返す。
楽しい二日間だったと確信していて、それは今まで不安だった出来事が終わっているからだ。
中間試験の婚約破棄は起こらず、前夜祭で国外追放を言い渡されていない。
レックス殿下の傍にまだいられることが嬉しいけど、遂に明日はロウデス教徒の決戦だ。
私に異変はないけど……本当に明日はゲームと同じように、邪神が復活するのだろうか?
「調べてみたけど、異変は一切確認できてない」
とにかく明日は邪神が目覚める最高のタイミングで、何も起きなければ諦めたと確信できる。
前夜祭を終えてから、ゲームと違うと吹っ切れつつあって、最高の二日間だった。
この二日間を思い返し、私は本心を呟く。
「――明日を、乗り越えたい」
魔法披露会の最終日、そこでロウデス教との決着がつく。
今まで魔法披露会という名前の学園祭は平和に過ぎていたけど、それはゲームでも同じだ。
「この二日が楽しかったのは、ゲーム通りでもあります」
全てが解決して幸せな二日間を送っていた主役カレンは、最終日にトラブルに巻き込まれる。
学園全体を巻き込んだ大惨事の犯人が自棄になった悪役令嬢リリアンだと判明して、邪神を復活させた。
主役カレンは恋人となった人と協力することで、不完全な邪神を倒すことに成功する。
今までゲーム通りだけど……ゲームとは違い、私はレックス殿下に婚約破棄を受けていない。
「破滅しなかったこともあって、ここ二日間は最高に幸せだった」
何も不安に思うことがなく、私はレックス殿下に躊躇う必要がない。
最高の二日間を思い返すと――明日が怖くなってしまう。
「ゲームも二日間は幸せに過ごしていたけど、最終日は激動だった……」
最終日の出来事を思い返すけど、恐らく規模はゲームの時より増すはずだ。
ゲームと違い、ロウデス教は残党を残さず全力で攻めてくる可能性が高い。
それでも乗り越えてみせると――私は、決意を強めていた。
◇◆◇
早朝――屋敷に来てくれたレックス殿下と一緒に、私は馬車に乗っている。
披露会の準備は万全で、私はあることを考えていた。
ロウデス教を倒すことができたなら――私は全力で、今までの集大成ともいえる魔法を披露する。
目立つことになるだろうけれど、もう見本となっていたゲームの出来事は存在していない。
「緊張していそうだが、リリアンなら何も問題ないだろう」
レックス殿下が声をかけて、私は頷く。
魔法披露のことだと思っていそうだけど、今まで私は魔法で失敗したことがない。
魔力切れにも最近なっていないし、失敗することはないと断言してくれる。
「そうですね……私は、今日を楽しむことにします」
魔法披露会を楽しんで、万全の状態でロウデス教との決戦に臨む。
レックス殿下が傍にいてくれて、今まで私に迫る危機は一緒に対処していた。
そのレックス殿下がいるのだから――今日も大丈夫に違いない。
そう確信していると、馬車はグリムラ魔法学園に到着しようとしていた。
◇◆◇
私達は待ち合わせ場所の広場に集合して、私、レックス殿下、ロイ、ルート、カレンが集まっている。
魔法披露は午後からで、一日目は一年生の一組以外のクラス代表が魔法を披露していた。
二日目は全学年の代表が行うけど、前半は普通のクラスだ。
そして最終日となる今日は、特待生クラスの番で……私とラギルは特別扱いをされて、最終日となっている。
「最終日ですし、今日は全員で魔法披露会を巡りませんか?」
カレンがそう提案するのは、今日の出来事を警戒しているからだ。
私を守る為の戦力は多い方がいいから、一昨日と昨日は二人きりにしてくれたに違いない。
そして今日は全員で行動したいと提案して、ロイが頷く。
「そうだね。来年について話し合っておくのも悪くないと思うよ」
ロイも賛同してくれて――最終日は私達五人で魔法披露会を楽しもうと決めていた。
私は出し物を楽しみながらも、時間が経つにつれて不安になっていく。
前夜祭から今まで、ロウデス教は何も仕掛けていなかった。
それでも……ゲームの知識から、水面下で動いているのはわかっている。
楽しみつつ怪しい場所をレックス殿下と調べたけど、怪しい点はなかった。
私達を警戒している可能性が高くて、仕掛けるなら今日で間違いない。
「……嫌な予感がします」
午前は楽しもうと決意していたのに、徐々に不安になっていく。
私の隣にレックス殿下がいたから、思わず呟いてしまう。
呟きは聞こえていたようで、レックス殿下は自信満々に返答してくれた。
「大丈夫だ。俺が必ず傍にいる」
「はい。レックス殿下が一緒なら、大丈夫だと想っております」
私はレックス殿下の手を、震えながら握りしめる。
そして――ロウデス教との最終決戦の時が、着実に迫っていた。
屋敷に戻って、部屋で私は一人になって――この二日間の出来事を思い返す。
楽しい二日間だったと確信していて、それは今まで不安だった出来事が終わっているからだ。
中間試験の婚約破棄は起こらず、前夜祭で国外追放を言い渡されていない。
レックス殿下の傍にまだいられることが嬉しいけど、遂に明日はロウデス教徒の決戦だ。
私に異変はないけど……本当に明日はゲームと同じように、邪神が復活するのだろうか?
「調べてみたけど、異変は一切確認できてない」
とにかく明日は邪神が目覚める最高のタイミングで、何も起きなければ諦めたと確信できる。
前夜祭を終えてから、ゲームと違うと吹っ切れつつあって、最高の二日間だった。
この二日間を思い返し、私は本心を呟く。
「――明日を、乗り越えたい」
魔法披露会の最終日、そこでロウデス教との決着がつく。
今まで魔法披露会という名前の学園祭は平和に過ぎていたけど、それはゲームでも同じだ。
「この二日が楽しかったのは、ゲーム通りでもあります」
全てが解決して幸せな二日間を送っていた主役カレンは、最終日にトラブルに巻き込まれる。
学園全体を巻き込んだ大惨事の犯人が自棄になった悪役令嬢リリアンだと判明して、邪神を復活させた。
主役カレンは恋人となった人と協力することで、不完全な邪神を倒すことに成功する。
今までゲーム通りだけど……ゲームとは違い、私はレックス殿下に婚約破棄を受けていない。
「破滅しなかったこともあって、ここ二日間は最高に幸せだった」
何も不安に思うことがなく、私はレックス殿下に躊躇う必要がない。
最高の二日間を思い返すと――明日が怖くなってしまう。
「ゲームも二日間は幸せに過ごしていたけど、最終日は激動だった……」
最終日の出来事を思い返すけど、恐らく規模はゲームの時より増すはずだ。
ゲームと違い、ロウデス教は残党を残さず全力で攻めてくる可能性が高い。
それでも乗り越えてみせると――私は、決意を強めていた。
◇◆◇
早朝――屋敷に来てくれたレックス殿下と一緒に、私は馬車に乗っている。
披露会の準備は万全で、私はあることを考えていた。
ロウデス教を倒すことができたなら――私は全力で、今までの集大成ともいえる魔法を披露する。
目立つことになるだろうけれど、もう見本となっていたゲームの出来事は存在していない。
「緊張していそうだが、リリアンなら何も問題ないだろう」
レックス殿下が声をかけて、私は頷く。
魔法披露のことだと思っていそうだけど、今まで私は魔法で失敗したことがない。
魔力切れにも最近なっていないし、失敗することはないと断言してくれる。
「そうですね……私は、今日を楽しむことにします」
魔法披露会を楽しんで、万全の状態でロウデス教との決戦に臨む。
レックス殿下が傍にいてくれて、今まで私に迫る危機は一緒に対処していた。
そのレックス殿下がいるのだから――今日も大丈夫に違いない。
そう確信していると、馬車はグリムラ魔法学園に到着しようとしていた。
◇◆◇
私達は待ち合わせ場所の広場に集合して、私、レックス殿下、ロイ、ルート、カレンが集まっている。
魔法披露は午後からで、一日目は一年生の一組以外のクラス代表が魔法を披露していた。
二日目は全学年の代表が行うけど、前半は普通のクラスだ。
そして最終日となる今日は、特待生クラスの番で……私とラギルは特別扱いをされて、最終日となっている。
「最終日ですし、今日は全員で魔法披露会を巡りませんか?」
カレンがそう提案するのは、今日の出来事を警戒しているからだ。
私を守る為の戦力は多い方がいいから、一昨日と昨日は二人きりにしてくれたに違いない。
そして今日は全員で行動したいと提案して、ロイが頷く。
「そうだね。来年について話し合っておくのも悪くないと思うよ」
ロイも賛同してくれて――最終日は私達五人で魔法披露会を楽しもうと決めていた。
私は出し物を楽しみながらも、時間が経つにつれて不安になっていく。
前夜祭から今まで、ロウデス教は何も仕掛けていなかった。
それでも……ゲームの知識から、水面下で動いているのはわかっている。
楽しみつつ怪しい場所をレックス殿下と調べたけど、怪しい点はなかった。
私達を警戒している可能性が高くて、仕掛けるなら今日で間違いない。
「……嫌な予感がします」
午前は楽しもうと決意していたのに、徐々に不安になっていく。
私の隣にレックス殿下がいたから、思わず呟いてしまう。
呟きは聞こえていたようで、レックス殿下は自信満々に返答してくれた。
「大丈夫だ。俺が必ず傍にいる」
「はい。レックス殿下が一緒なら、大丈夫だと想っております」
私はレックス殿下の手を、震えながら握りしめる。
そして――ロウデス教との最終決戦の時が、着実に迫っていた。
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