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10話
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馬車に乗りワイバーン群れを討伐するため移動しているけど、元婚約者ラルフは私を睨んでいた。
挨拶すらなくて、馬車の中でラルフはカムル王子に話したいことがあるようだ。
「まさかカムル殿下が、リリカと婚約するとは思いませんでしたよ」
「リリカ様はラルフ様の元婚約者だったか。どうしてそう思うのですか?」
同行している冒険者のギルドマスターのジェイクが、ラルフに尋ねる。
どうやらラルフこの場で、ジェイクとカムル王子に対して私の評判を下げたいようだ。
「リリカは水魔法しか使えない。8属性も魔法が扱えるカムル殿下とは天地の差がある」
「水魔法だけなのは事実でも、リリカ様は結果を出しています」
「リリカの水魔法は大したことがない。婚約者だからといって同行されても、足手纏いの邪魔になるというのに……カムル殿下が決めたことでなければ、一緒の馬車に乗りたくなかった」
結果を出しているとジェイクが言ったけど、大したことがないと言い張る。
ラルフは婚約破棄の際に、私の魔法で倒されたことを忘れているのだろうか?
聞き流すつもりが気になってしまうと、ラルフの話が続く。
「不意打ちで水を顔にかける嫌がらせはできますが、ワイバーン相手には無意味。ブレスによって蒸発されるだけです」
「なるほど、私の力を認めたくなかっただけですか」
「……なんだと? お前が水魔法しか使えないのは事実だろ!」
どうやら私の水魔法で苦しんだことを、ラルフは今までずっと気にしていたようだ。
不意打ちによる卑怯な手だからやられただけで、私自身は大したことがない。
そう思わないとラルフは自分自身が許せなくて、馬車の中で語り出したのでしょう。
ラルフの話を聞き、カムルは溜息を吐く。
「ラルフよ。リリカはもう俺の婚約者、さっきも言ったが無礼な口をきくな」
「ぐっっ……それは失礼しましたが、リリカが大したことないのは事実でしょう!」
「事実なら同行させていない。今日で考えが変わって欲しいものだ」
ギルドマスターのジェイクは私の力を知っているからこそ、ラルフの発言に呆れている。
何を言ってるんだコイツ?と思ってそうだけど、元婚約者だから話を聞くことにしたようだ。
それより今の私はワイバーンを早く見たくなっていると、急に馬車が止まる。
すぐに報告があって――群れとは別行動をしている1頭のワイバーンが近づいているから、私達に対処して欲しいようだ。
ワイバーンが別行動をとっているのは、人が多い場所が近くなっているからかもしれない。
私達が対処するのは、ギルドマスターのジェイクと、魔法士として優秀なカムル王子がいるからだ。
馬車から降りて、私はワイバーンを眺めながら水魔法を使う。
ワイバーンは翼竜と呼ばれているだけあって大きな翼が目立つ細い印象のドラゴンだけど、小さい場合はドラゴンではなくワイバーンになるらしい。
はじめてワイバーンを見て感激しながら、私は水の槍を作って攻撃する。
これは水魔法が使えるジェイクとカムル王子の功績にするようで、私も目立ちたくないから構わない。
ゴブリンの時と同じでいいと言われたから、水の槍を発生させてワイバーンに目がけて飛ばす。
直撃する前に空を舞い回避してきたけど、素早い動きで反射神経がいい。
「ゴブリンの時は複数の水の槍を出せていたから、連射すれば当たりそうだ」
「確かにワイバーンは体勢を崩していますから、連射すれば問題なく倒せますね……その前に、試したいことがあります」
カムルの助言通り行動する前に思いついたことがあり、私は水魔法の槍を1本作って飛ばす。
ワイバーンはさっきと同じように回避したけど、追尾するよう作ったから水の槍は追いかけるように迫る。
予想外の攻撃に硬直したワイバーンは水の槍が直撃したから、追撃として私は最初と同じ水の槍を発生させて飛ばした。
「水の槍がワイバーンと同じ動きをして当たるとは……リリカは何をしたんだ?」
「追尾するイメージで魔法を使ってみましたけど、上手くいったみたいです」
3人とも困惑していだけど、この世界には追尾する魔法攻撃は存在しないからだ。
私はゲームの知識から追尾する攻撃をイメージして水魔法を使い、今までは避けることができない敵だったからはじめて試している。
追慕するよう魔法を使うと速度と威力が落ちたから、攻撃を受けて硬直している時は普通に攻撃した方がいい。
ワイバーンの動きが鈍り回避できず2発目の攻撃が直撃して、仕留めることができたようで落下していく。
ブレスでは打ち消せないと悟ったから、回避行動に出たのでしょう。
予想外の戦闘が終わり、私の水魔法に驚いていたジェイクとカムルが話す。
「……リリカ様の力は知っていましたが、戦闘でワイバーンをここまで圧倒するとは思いませんでした」
「俺としては追尾?に驚いている。回避しても迫ってくるのは、敵からすれば脅威でしかないな」
ジェイクとラルフは私の魔法について話しているけど、ラルフは呆然としたままだ。
この馬車にいる人達なら私は問題なく力を発揮することができるから、何も気にせずラルフには後悔してもらおう。
「これはリリカの力ではない! ジェイクとカムル殿下を騙そうとしています!!」
後悔すると思っていたけど、ラルフは取り乱して叫ぶ。
目の前で私が水魔法で攻撃した姿を見たのに、元婚約者ラルフは私の力を未だに信じたくないようだ。
挨拶すらなくて、馬車の中でラルフはカムル王子に話したいことがあるようだ。
「まさかカムル殿下が、リリカと婚約するとは思いませんでしたよ」
「リリカ様はラルフ様の元婚約者だったか。どうしてそう思うのですか?」
同行している冒険者のギルドマスターのジェイクが、ラルフに尋ねる。
どうやらラルフこの場で、ジェイクとカムル王子に対して私の評判を下げたいようだ。
「リリカは水魔法しか使えない。8属性も魔法が扱えるカムル殿下とは天地の差がある」
「水魔法だけなのは事実でも、リリカ様は結果を出しています」
「リリカの水魔法は大したことがない。婚約者だからといって同行されても、足手纏いの邪魔になるというのに……カムル殿下が決めたことでなければ、一緒の馬車に乗りたくなかった」
結果を出しているとジェイクが言ったけど、大したことがないと言い張る。
ラルフは婚約破棄の際に、私の魔法で倒されたことを忘れているのだろうか?
聞き流すつもりが気になってしまうと、ラルフの話が続く。
「不意打ちで水を顔にかける嫌がらせはできますが、ワイバーン相手には無意味。ブレスによって蒸発されるだけです」
「なるほど、私の力を認めたくなかっただけですか」
「……なんだと? お前が水魔法しか使えないのは事実だろ!」
どうやら私の水魔法で苦しんだことを、ラルフは今までずっと気にしていたようだ。
不意打ちによる卑怯な手だからやられただけで、私自身は大したことがない。
そう思わないとラルフは自分自身が許せなくて、馬車の中で語り出したのでしょう。
ラルフの話を聞き、カムルは溜息を吐く。
「ラルフよ。リリカはもう俺の婚約者、さっきも言ったが無礼な口をきくな」
「ぐっっ……それは失礼しましたが、リリカが大したことないのは事実でしょう!」
「事実なら同行させていない。今日で考えが変わって欲しいものだ」
ギルドマスターのジェイクは私の力を知っているからこそ、ラルフの発言に呆れている。
何を言ってるんだコイツ?と思ってそうだけど、元婚約者だから話を聞くことにしたようだ。
それより今の私はワイバーンを早く見たくなっていると、急に馬車が止まる。
すぐに報告があって――群れとは別行動をしている1頭のワイバーンが近づいているから、私達に対処して欲しいようだ。
ワイバーンが別行動をとっているのは、人が多い場所が近くなっているからかもしれない。
私達が対処するのは、ギルドマスターのジェイクと、魔法士として優秀なカムル王子がいるからだ。
馬車から降りて、私はワイバーンを眺めながら水魔法を使う。
ワイバーンは翼竜と呼ばれているだけあって大きな翼が目立つ細い印象のドラゴンだけど、小さい場合はドラゴンではなくワイバーンになるらしい。
はじめてワイバーンを見て感激しながら、私は水の槍を作って攻撃する。
これは水魔法が使えるジェイクとカムル王子の功績にするようで、私も目立ちたくないから構わない。
ゴブリンの時と同じでいいと言われたから、水の槍を発生させてワイバーンに目がけて飛ばす。
直撃する前に空を舞い回避してきたけど、素早い動きで反射神経がいい。
「ゴブリンの時は複数の水の槍を出せていたから、連射すれば当たりそうだ」
「確かにワイバーンは体勢を崩していますから、連射すれば問題なく倒せますね……その前に、試したいことがあります」
カムルの助言通り行動する前に思いついたことがあり、私は水魔法の槍を1本作って飛ばす。
ワイバーンはさっきと同じように回避したけど、追尾するよう作ったから水の槍は追いかけるように迫る。
予想外の攻撃に硬直したワイバーンは水の槍が直撃したから、追撃として私は最初と同じ水の槍を発生させて飛ばした。
「水の槍がワイバーンと同じ動きをして当たるとは……リリカは何をしたんだ?」
「追尾するイメージで魔法を使ってみましたけど、上手くいったみたいです」
3人とも困惑していだけど、この世界には追尾する魔法攻撃は存在しないからだ。
私はゲームの知識から追尾する攻撃をイメージして水魔法を使い、今までは避けることができない敵だったからはじめて試している。
追慕するよう魔法を使うと速度と威力が落ちたから、攻撃を受けて硬直している時は普通に攻撃した方がいい。
ワイバーンの動きが鈍り回避できず2発目の攻撃が直撃して、仕留めることができたようで落下していく。
ブレスでは打ち消せないと悟ったから、回避行動に出たのでしょう。
予想外の戦闘が終わり、私の水魔法に驚いていたジェイクとカムルが話す。
「……リリカ様の力は知っていましたが、戦闘でワイバーンをここまで圧倒するとは思いませんでした」
「俺としては追尾?に驚いている。回避しても迫ってくるのは、敵からすれば脅威でしかないな」
ジェイクとラルフは私の魔法について話しているけど、ラルフは呆然としたままだ。
この馬車にいる人達なら私は問題なく力を発揮することができるから、何も気にせずラルフには後悔してもらおう。
「これはリリカの力ではない! ジェイクとカムル殿下を騙そうとしています!!」
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