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第一章:画面を抜けて
6、焼き菓子とわたしのノート(後半)
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ノートにフィナンシェの秘密を書き込んでから、私はお菓子についてもっと知りたくなった。
次の日、学校の家庭科の時間に先生に質問してみた。
「先生、フィナンシェの生地って、どうして卵白だけ使うんですか?」
先生は笑顔で説明してくれた。
「卵白だけ使うと、焼き上がりがふんわり軽くなります。卵黄の油分がない分、バターの風味が際立つんですよ」
私はノートに先生の話を書き留める。
「なるほど! だからフィナンシェはあんなに香ばしいんだ」
放課後、友達のさくらと一緒に私の家に来た。
さくらは料理は苦手だけど、説明するのを興味深そうに聞いてくれる。
「じゃあ、実際に作ってみようよ!」
二人でキッチンに立ち、ノートに書いたレシピを見ながら作業を始めた。
まずはバターを鍋に入れて、じっくり火にかける。
ぷくぷくと音を立てながら、色が少しずつ濃くなっていく。
「焦げないように気をつけてね」
そして菜箸でゆっくり混ぜ続ける。焦がしバターのあの香ばしい匂いが部屋に広がってくる。
次に卵白をボウルに入れ、泡立て器で軽くほぐす。
砂糖を少しずつ加えながら、よく混ぜる。
「これ、思ったより力いるね」
さくらは笑いながら言った。
私は粉類をふるい入れ、さっくりと混ぜる。
焦がしバターを加えて、生地がなめらかになるまで丁寧に混ぜた。
「これで、型に流すんだね」
シリコンの型に生地を流し入れ、180度のオーブンに入れる。
「焼きあがるまで20分くらいかな」
二人でタイマーをセットして待つ間、私はまたノートを開いた。
「お菓子作りって科学実験みたい。火加減や混ぜ方で変わるんだ」
さくらもうなずきながら、待つ時間の大切さを感じているようだった。
焼きあがったフィナンシェは、表面がきつね色で香ばしく、手に取るとふんわり温かい。
「わあ、すごくいい香り!」
そっと一口かじった。
バターの香りとアーモンドのコク、ほんのりはちみつの甘みが口いっぱいに広がる。
「おいしい!」
さくらも笑顔で同じものを食べた。
私はノートに〈初めて自分で作ったフィナンシェ。香りと食感がポイント〉と書き込んだ。
その夜、私は再びパティスリーツチヤの店に電話をかけた。
「美咲さん、私、フィナンシェを作ってみました!」
美咲さんは驚きながらも、「すごいね!どうだった?」と笑顔で答えてくれた。
「すごくおいしくできました。焦がしバターの香りがポイントってわかりました」
「それは良かった。焦がしバターはコツがいるから、これからも色々挑戦してみてね」
電話を切ったあと、ふと考えた。
「私も、美咲さんみたいに誰かのためにお菓子を作って喜んでもらいたいな」
翌日、学校では家庭科の先生がみんなに話していた。
「食べることは、命をいただくこと。作る人の気持ちも一緒に味わってくださいね」
私は友達と話しながら、心の中でつぶやいた。
(お菓子って、ただ甘いだけじゃなくて、作る人の思いや工夫がいっぱい詰まってる)
ノートのページには、今日の授業の感想や友達との会話も記録されていった。
数週間後、さくらと一緒にお店でのインターンの話を聞き、また新たな挑戦を考え始めていた。
「いつか私たちも、誰かを笑顔にできるお菓子を作りたいね」
私は胸がドキドキするのを感じた。
それは、まだ見ぬ未来へのワクワクだった。
次の日、学校の家庭科の時間に先生に質問してみた。
「先生、フィナンシェの生地って、どうして卵白だけ使うんですか?」
先生は笑顔で説明してくれた。
「卵白だけ使うと、焼き上がりがふんわり軽くなります。卵黄の油分がない分、バターの風味が際立つんですよ」
私はノートに先生の話を書き留める。
「なるほど! だからフィナンシェはあんなに香ばしいんだ」
放課後、友達のさくらと一緒に私の家に来た。
さくらは料理は苦手だけど、説明するのを興味深そうに聞いてくれる。
「じゃあ、実際に作ってみようよ!」
二人でキッチンに立ち、ノートに書いたレシピを見ながら作業を始めた。
まずはバターを鍋に入れて、じっくり火にかける。
ぷくぷくと音を立てながら、色が少しずつ濃くなっていく。
「焦げないように気をつけてね」
そして菜箸でゆっくり混ぜ続ける。焦がしバターのあの香ばしい匂いが部屋に広がってくる。
次に卵白をボウルに入れ、泡立て器で軽くほぐす。
砂糖を少しずつ加えながら、よく混ぜる。
「これ、思ったより力いるね」
さくらは笑いながら言った。
私は粉類をふるい入れ、さっくりと混ぜる。
焦がしバターを加えて、生地がなめらかになるまで丁寧に混ぜた。
「これで、型に流すんだね」
シリコンの型に生地を流し入れ、180度のオーブンに入れる。
「焼きあがるまで20分くらいかな」
二人でタイマーをセットして待つ間、私はまたノートを開いた。
「お菓子作りって科学実験みたい。火加減や混ぜ方で変わるんだ」
さくらもうなずきながら、待つ時間の大切さを感じているようだった。
焼きあがったフィナンシェは、表面がきつね色で香ばしく、手に取るとふんわり温かい。
「わあ、すごくいい香り!」
そっと一口かじった。
バターの香りとアーモンドのコク、ほんのりはちみつの甘みが口いっぱいに広がる。
「おいしい!」
さくらも笑顔で同じものを食べた。
私はノートに〈初めて自分で作ったフィナンシェ。香りと食感がポイント〉と書き込んだ。
その夜、私は再びパティスリーツチヤの店に電話をかけた。
「美咲さん、私、フィナンシェを作ってみました!」
美咲さんは驚きながらも、「すごいね!どうだった?」と笑顔で答えてくれた。
「すごくおいしくできました。焦がしバターの香りがポイントってわかりました」
「それは良かった。焦がしバターはコツがいるから、これからも色々挑戦してみてね」
電話を切ったあと、ふと考えた。
「私も、美咲さんみたいに誰かのためにお菓子を作って喜んでもらいたいな」
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私は胸がドキドキするのを感じた。
それは、まだ見ぬ未来へのワクワクだった。
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