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第2部 「教会送り」追求編
思いもよらない人物に助けられる
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見慣れすぎた赤紫色のギザギザ頭、黒い服、赤い大剣、そして特徴的な笑い声。
当てはまる人なんて1人しかいない。思わず叫びそうになって慌てて手で口を覆った。
(デュークさん!?)
「お、お前はッ⁉」
「よう、久しぶりだなー。
それにしてもニンゲンって争ってなきゃ死ぬ病気にでもかかってるー?
魔王倒したと思ったら今度は身内で争ってるなんてさー」
「う、うるさい!
それよりなぜお前がいる⁉消滅したはずだろう⁉」
「そりゃあ完全には消滅してなかったからさー。
ちょっと考えればわかるだろー?」
デュークさんは挑発するように自分の頭を軽く指でつつく。
それに怒りを刺激された司祭が顔を真っ赤にして肩を震わせた。
「キ、キサマァ!」
司祭の怒声をかき消すように悲鳴が重なる。呆然と立っている司祭達をデュークさんが斬り倒しているのだ。
彼等は短い悲鳴を上げて次々に倒れてゆく。
「ど、どういう事?まるで……」
「助けてくれているのか?」
俺以上にザルド達はビックリしている。一度倒した相手が自分達を攻撃するどころか、助けてくれているのだから当然だろう。
20人はいたのにとうとう残りは先頭にいる司祭のみになった。
デュークさんはつまらさそうに肩をすくめると声をかける。
「あ~あ、アンタが怒ってる間に部下全滅しちゃったぜ?」
「フ、フン!すぐに他の者が来る。それに3方壁に囲まれた状況でどのように逃げ出すと言うのだ!」
「ヒハハハッ!屋外なんだから逃げ道なんていくらでも作れるだろ!」
デュークさんはそう言うと、懐からロープを取り出して俺達4人を縛り上げた。そのまま軽々と肩に担ぐ。
「きゃあ⁉」
「うぇ⁉」
「少しキツイだろうけどガマンしな、よっ!」
深く屈んでその勢いで屋根に飛び上がり、着地する。頭をぶつけるかもしれないとヒヤヒヤしたが、
デュークさんがロープの長さを調整してくれたおかげで全員免れた。
(あ、相変わらずのジャンプ力!)
騒ぎを聞きつけたのか別の司祭が集まって来ており、目を見開いて俺達を指さしている。
「バカな!?あの高さを飛び上がっただと!?」
「クソッ!ここには魔法を扱えるやつがいない!連れてきてくれ!」
「一部は入口に先回りしろ!逃がすな!」
飛び交う会話を冷静に聞き取っていたデュークさんはボソリと呟いた。
「じゃあ別の所から出るか。入口ってどこ?」
「あっちです」
元々の目的だった南を指差す。デュークさんは小さく声を漏らすと逆方向に走り出した。
全身に揺れや風を受け、反動でザルド達と何度も腕がぶつかり合う。
すると、肌に人一倍気を使っているフローが声を荒げた。
「ちょっといきなり走らないでよ!キズができるじゃない!」
「のんびり歩いてたら捕まるぜー?多少のキズは我慢しな」
「くっ……」
正論を返されてフローが押し黙る。
会話が途切れてチャンスと思ったのか、今度はアリーシャが声をかけた。
「あ、あの、ナキレは南の1箇所だけですから、そっちには……」
「ニンゲンって律儀だなー。
緊急事態の時でも出入り口通るワケ?」
「だから出入り口が1つしかないって言ってるのよ!」
気の強いフローが言っても、デュークさんは引き下がるどころか逆にニヤリと口角を上げる。
「俺が今走ってるのどこよー?屋根だろ?
そっから外に飛び降りればいいじゃない」
「な、何言ってんの⁉こんな高い所から飛び降りて
無傷で済むわけないじゃない!」
「た、確かに……」
思わず呟く。下に目を向けると、石畳が教会でみかけるモザイク画のように見えた。
何度かデュークさんに打ち上げられた時より低い高さなのに、体が震える。
それに飛び降りて打ち所が悪ければ「教会送り」一直線だ。今、それだけは避けなければならない。
フローの言い分を聞いていたデュークさんは笑い出した。
「じゃあ、どうにか受け身とりな。特にアンタ、魔法使いなんだろ?」
「ま、まぁね……。
大量に水を出して、そこに飛び込むようにすれば無傷で済むかもしれないけど」
「それか、俺がこのまま飛び降りてもいいぜ?
勢いで地面に頭ぶつけるかもしれないけどな!」
「あー!もう!わかったわよ!
着地はなんとかするから逃げ切りなさいよ!」
「ヒハハッ!俺を誰だと思ってんのよー。ぜってぇ逃げ切る」
デュークさんの最後の気迫にのまれたのか、フローが再び黙り込んだ。
そこから会話が途切れ、屋根を走る音と風の音、そしてかすかに叫び声のようなものが聞こえる。
司祭達の声だろう。
(っていうか本物だよな?魔王は倒したはずなのに)
こっそり頭を上げてデュークさんの様子を伺う。今までの軽い発言が嘘のように、目つきは真剣そのもので
思わず魅入ってしまう。偽物とは思えない。
それにロープで縛った4人を涼しい顔で運んでいるのだから、圧倒的なパワーに感心した。
「っていうか、いつまで走るわけ!?ここの外堀、そんなに高くないでしよ!?」
フローの抗議につられて横を見た。
堀は今走っている屋根ぐらいの高さで、このまま外側に飛び移っていけば脱出できる。
「もう少し走――飛ぶっ!」
デュークさんがいきなりジャンプした。全身、特に頭がガクンと揺れ少し気分が悪くなる。
しかし、すぐ後方から爆発音が聞こえて視界が薄くオレンジ色に染まった。
訳がわからず瞬きを繰り返しているとフローが叫ぶ。
「今の「フレイムバースト」じゃない!当たったら大火傷よ!」
「意地でも俺達を逃がしたくないんだな……」
ザルドが呆れ顔で呟いた。確かに執着が強すぎると思う。
「クソッ!外した!」
「4人も担いでいるのになんて素早さだ!」
先ほどとは違う司祭2人が俺達を追いながら叫んでいる。
デュークさんは彼等をチラリと見て舌打ちすると、なんとフローに声をかけた。
「魔法使い、アイツラを無力化してくんない?」
「できるわけないじゃない!ただでさえ地下牢送りは確定なのに、まだ罪着せる気!?」
「このままじゃ俺捕まるぜ?魔法ってそう簡単に避けれるモンじゃねぇし」
「それに杖がないと魔法撃てないわよ!」
「あっそう。仕方ねぇな……」
怒りながら言うフローにデュークさんはそっけなく返すと、俺達を屋根に置いて肩幅に足を開いた。
ザルドが慌てて声をかける。
「お、おい、まさか諦めたのか?」
「なワケねぇだろ。少し脅すだけだ」
立ち止まったデュークさんを見て司祭達の表情がほころび、
目が獲物を追い詰めたハンターのようにギラギラし始めた。その豹変ぶりにに寒気がする。
(演説していた司祭といい、この2人といい、聖職者だよな!?)
「やっと諦めたか!」
「観念しろ!どうせこの町からは逃げられない!」
「ヒハハッ、諦めてねぇよバーカ」
そう言い放つとデュークさんは足を踏み鳴らして大きく息を吸い込んだ。
直後、彼の周りに赤い稲妻がほとばしり、全身が薄いオーラに包まれる。
司祭達の顔が一気に青くなり、持っている杖を構えた。
「な、何だあのオーラは!?」
「ライトニングアロー!!」
恐怖からなのか片方が魔法を放つ。
杖先から飛び出した雷はデュークさん目掛けて走っていった。
「フンッ!」
ぶつかるかに思われた魔法はさらに増幅された気によって打ち消される。
デュークさんはニヤリと口角を上げると2人を見据えた。
「打ち消しただと!?」
「ひいっ!?」
「オラ、この殺気に耐えてみなぁ!!」
周辺にあった赤い稲妻が司祭達に飛んでゆく。
彼等は稲妻に取り囲まれると、声も上げずにその場に倒れてしまった。
「はい、おしまい。じゃあ、とっとと行きますか」
何事もなかったかのようにデュークさんは俺達を担いで走り出す。
今の戦闘に圧倒されて、俺を含めて誰も会話をしようとしなかった。
当てはまる人なんて1人しかいない。思わず叫びそうになって慌てて手で口を覆った。
(デュークさん!?)
「お、お前はッ⁉」
「よう、久しぶりだなー。
それにしてもニンゲンって争ってなきゃ死ぬ病気にでもかかってるー?
魔王倒したと思ったら今度は身内で争ってるなんてさー」
「う、うるさい!
それよりなぜお前がいる⁉消滅したはずだろう⁉」
「そりゃあ完全には消滅してなかったからさー。
ちょっと考えればわかるだろー?」
デュークさんは挑発するように自分の頭を軽く指でつつく。
それに怒りを刺激された司祭が顔を真っ赤にして肩を震わせた。
「キ、キサマァ!」
司祭の怒声をかき消すように悲鳴が重なる。呆然と立っている司祭達をデュークさんが斬り倒しているのだ。
彼等は短い悲鳴を上げて次々に倒れてゆく。
「ど、どういう事?まるで……」
「助けてくれているのか?」
俺以上にザルド達はビックリしている。一度倒した相手が自分達を攻撃するどころか、助けてくれているのだから当然だろう。
20人はいたのにとうとう残りは先頭にいる司祭のみになった。
デュークさんはつまらさそうに肩をすくめると声をかける。
「あ~あ、アンタが怒ってる間に部下全滅しちゃったぜ?」
「フ、フン!すぐに他の者が来る。それに3方壁に囲まれた状況でどのように逃げ出すと言うのだ!」
「ヒハハハッ!屋外なんだから逃げ道なんていくらでも作れるだろ!」
デュークさんはそう言うと、懐からロープを取り出して俺達4人を縛り上げた。そのまま軽々と肩に担ぐ。
「きゃあ⁉」
「うぇ⁉」
「少しキツイだろうけどガマンしな、よっ!」
深く屈んでその勢いで屋根に飛び上がり、着地する。頭をぶつけるかもしれないとヒヤヒヤしたが、
デュークさんがロープの長さを調整してくれたおかげで全員免れた。
(あ、相変わらずのジャンプ力!)
騒ぎを聞きつけたのか別の司祭が集まって来ており、目を見開いて俺達を指さしている。
「バカな!?あの高さを飛び上がっただと!?」
「クソッ!ここには魔法を扱えるやつがいない!連れてきてくれ!」
「一部は入口に先回りしろ!逃がすな!」
飛び交う会話を冷静に聞き取っていたデュークさんはボソリと呟いた。
「じゃあ別の所から出るか。入口ってどこ?」
「あっちです」
元々の目的だった南を指差す。デュークさんは小さく声を漏らすと逆方向に走り出した。
全身に揺れや風を受け、反動でザルド達と何度も腕がぶつかり合う。
すると、肌に人一倍気を使っているフローが声を荒げた。
「ちょっといきなり走らないでよ!キズができるじゃない!」
「のんびり歩いてたら捕まるぜー?多少のキズは我慢しな」
「くっ……」
正論を返されてフローが押し黙る。
会話が途切れてチャンスと思ったのか、今度はアリーシャが声をかけた。
「あ、あの、ナキレは南の1箇所だけですから、そっちには……」
「ニンゲンって律儀だなー。
緊急事態の時でも出入り口通るワケ?」
「だから出入り口が1つしかないって言ってるのよ!」
気の強いフローが言っても、デュークさんは引き下がるどころか逆にニヤリと口角を上げる。
「俺が今走ってるのどこよー?屋根だろ?
そっから外に飛び降りればいいじゃない」
「な、何言ってんの⁉こんな高い所から飛び降りて
無傷で済むわけないじゃない!」
「た、確かに……」
思わず呟く。下に目を向けると、石畳が教会でみかけるモザイク画のように見えた。
何度かデュークさんに打ち上げられた時より低い高さなのに、体が震える。
それに飛び降りて打ち所が悪ければ「教会送り」一直線だ。今、それだけは避けなければならない。
フローの言い分を聞いていたデュークさんは笑い出した。
「じゃあ、どうにか受け身とりな。特にアンタ、魔法使いなんだろ?」
「ま、まぁね……。
大量に水を出して、そこに飛び込むようにすれば無傷で済むかもしれないけど」
「それか、俺がこのまま飛び降りてもいいぜ?
勢いで地面に頭ぶつけるかもしれないけどな!」
「あー!もう!わかったわよ!
着地はなんとかするから逃げ切りなさいよ!」
「ヒハハッ!俺を誰だと思ってんのよー。ぜってぇ逃げ切る」
デュークさんの最後の気迫にのまれたのか、フローが再び黙り込んだ。
そこから会話が途切れ、屋根を走る音と風の音、そしてかすかに叫び声のようなものが聞こえる。
司祭達の声だろう。
(っていうか本物だよな?魔王は倒したはずなのに)
こっそり頭を上げてデュークさんの様子を伺う。今までの軽い発言が嘘のように、目つきは真剣そのもので
思わず魅入ってしまう。偽物とは思えない。
それにロープで縛った4人を涼しい顔で運んでいるのだから、圧倒的なパワーに感心した。
「っていうか、いつまで走るわけ!?ここの外堀、そんなに高くないでしよ!?」
フローの抗議につられて横を見た。
堀は今走っている屋根ぐらいの高さで、このまま外側に飛び移っていけば脱出できる。
「もう少し走――飛ぶっ!」
デュークさんがいきなりジャンプした。全身、特に頭がガクンと揺れ少し気分が悪くなる。
しかし、すぐ後方から爆発音が聞こえて視界が薄くオレンジ色に染まった。
訳がわからず瞬きを繰り返しているとフローが叫ぶ。
「今の「フレイムバースト」じゃない!当たったら大火傷よ!」
「意地でも俺達を逃がしたくないんだな……」
ザルドが呆れ顔で呟いた。確かに執着が強すぎると思う。
「クソッ!外した!」
「4人も担いでいるのになんて素早さだ!」
先ほどとは違う司祭2人が俺達を追いながら叫んでいる。
デュークさんは彼等をチラリと見て舌打ちすると、なんとフローに声をかけた。
「魔法使い、アイツラを無力化してくんない?」
「できるわけないじゃない!ただでさえ地下牢送りは確定なのに、まだ罪着せる気!?」
「このままじゃ俺捕まるぜ?魔法ってそう簡単に避けれるモンじゃねぇし」
「それに杖がないと魔法撃てないわよ!」
「あっそう。仕方ねぇな……」
怒りながら言うフローにデュークさんはそっけなく返すと、俺達を屋根に置いて肩幅に足を開いた。
ザルドが慌てて声をかける。
「お、おい、まさか諦めたのか?」
「なワケねぇだろ。少し脅すだけだ」
立ち止まったデュークさんを見て司祭達の表情がほころび、
目が獲物を追い詰めたハンターのようにギラギラし始めた。その豹変ぶりにに寒気がする。
(演説していた司祭といい、この2人といい、聖職者だよな!?)
「やっと諦めたか!」
「観念しろ!どうせこの町からは逃げられない!」
「ヒハハッ、諦めてねぇよバーカ」
そう言い放つとデュークさんは足を踏み鳴らして大きく息を吸い込んだ。
直後、彼の周りに赤い稲妻がほとばしり、全身が薄いオーラに包まれる。
司祭達の顔が一気に青くなり、持っている杖を構えた。
「な、何だあのオーラは!?」
「ライトニングアロー!!」
恐怖からなのか片方が魔法を放つ。
杖先から飛び出した雷はデュークさん目掛けて走っていった。
「フンッ!」
ぶつかるかに思われた魔法はさらに増幅された気によって打ち消される。
デュークさんはニヤリと口角を上げると2人を見据えた。
「打ち消しただと!?」
「ひいっ!?」
「オラ、この殺気に耐えてみなぁ!!」
周辺にあった赤い稲妻が司祭達に飛んでゆく。
彼等は稲妻に取り囲まれると、声も上げずにその場に倒れてしまった。
「はい、おしまい。じゃあ、とっとと行きますか」
何事もなかったかのようにデュークさんは俺達を担いで走り出す。
今の戦闘に圧倒されて、俺を含めて誰も会話をしようとしなかった。
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