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ー空間ー227
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そこまで言うと雄介は望の体を反転させて、
「ほな、また、今度なっ! 次はいつ会えるかっていうのは分からへんけど、必ず会いに行くし、待っておってなぁ」
雄介はそこまで言うと今度は望の背中を押して望の事を送り出す。
その時の望はもう一切、雄介の方には振り向かずに搭乗口へと向かうのだ。
そう雄介の方に振り向いてしまったら今日の自分は足が止まってしまうような感じがしたからなのかもしれない。
さっきまで二人の残り時間は一時間しかないと思っていたのだが、もう、それが嘘みたいにとうとう別れの時間が来てしまった。
あの二人だけで過ごした三日間が今は嘘みたいに普通の生活へ戻って行った雄介と望。
いつもと変わらない日常。
いつもと変わらない仕事。
いつもと変わらない雄介とのメールの時間。
それから数ヶ月後。
望はもう雄介がいない生活に慣れた頃だろうか。
いつものように望は昼休みに屋上に出て雄介とメールをしていた。
今日のメールには雄介が休みだという事が書いてあったという事は昼休みいっぱいメールが出来るという事だろう。
何通かのメールをした後に望は時間になると携帯の電源を切って午後からの診察の準備へと向かう。
「ほな、また、今度なっ! 次はいつ会えるかっていうのは分からへんけど、必ず会いに行くし、待っておってなぁ」
雄介はそこまで言うと今度は望の背中を押して望の事を送り出す。
その時の望はもう一切、雄介の方には振り向かずに搭乗口へと向かうのだ。
そう雄介の方に振り向いてしまったら今日の自分は足が止まってしまうような感じがしたからなのかもしれない。
さっきまで二人の残り時間は一時間しかないと思っていたのだが、もう、それが嘘みたいにとうとう別れの時間が来てしまった。
あの二人だけで過ごした三日間が今は嘘みたいに普通の生活へ戻って行った雄介と望。
いつもと変わらない日常。
いつもと変わらない仕事。
いつもと変わらない雄介とのメールの時間。
それから数ヶ月後。
望はもう雄介がいない生活に慣れた頃だろうか。
いつものように望は昼休みに屋上に出て雄介とメールをしていた。
今日のメールには雄介が休みだという事が書いてあったという事は昼休みいっぱいメールが出来るという事だろう。
何通かのメールをした後に望は時間になると携帯の電源を切って午後からの診察の準備へと向かう。
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