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「君ってこういうこと本当に初めて!? だってさ……俺が自分のモノを抜こうとすると、キュッて締め付けてきて、抜かせまいってするんだもんさ……」

 そう言うと玲音は首だけを横に振る。

 ……そういう演技をしてる訳ね。

 まぁ、最初の設定は玲音が初めてっていう設定だったもんな。 でも、一人ではヤったことがあるっていうことだったし。

「そう……でも、本当に初めての動きしているようには思えないな。 本当は恋人とかいたってことがあったりして」

 それでも玲音は首を振り続ける。

 一度決めた設定はキチンと守るという性格なのであろう。

 俺は腰を振りながら皮膚と皮膚がぶつかる音も演出する。

「ぁ……はぁ……んん……」

 責める方だってこういうことをしてる時はそういう声は出てしまうのは当たり前だ。

 そりゃ、気持ちいいことをしてるのだから声は出てしまう。

 でも、もう、ゆっくり動かしていないとイってしまいそうだ。

 本当に玲音の中は気持ちいい。

 いや、前に付き合ったことがある奴は高校生の時で、俺は今は大学生だ。 それから数年経っているのだから、俺的にはこういうことに関して忘れているのかもしれない。 だから玲音でも気持ちいいと思えるのかも。

「ぁう……ん!」

 今は俺の声しか聞こえてこないであろう。

 京平は玲音に口でしてもらってる訳だし……玲音は京平のを口でしてもらっているのだから、口が塞がってるしまっている今は玲音の声さえ聞こえてこない。 時折、玲音は少し声を漏らす程度で今は殆どが俺の声だ。

 俺は玲音の腰を両手で支えると、更に腰の動きを激しくさせる。

 ついでに、出し入れの方も激しくさせていく。

「はぁ……ん……ぁ……」

 俺の額には汗が滲み、それが玉になって床へと落ちていく。

 さっきも言ったのだが、本当にこの行為というのはスポーツをしている時みたいだ。

「もう……そろそろ……ぁ……」

 と俺は限界の声を上げてしまっていた。

 まだまだ俺は男優になって日が浅い。 っていうか、まだ三回目だ。

 だから京平のように持つことは出来ず、そろそろ限界を迎えようとしている。
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