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旦那様の幼馴染。(二人目。)
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「レオン、、お前何をしてた。」
「見ればわかるじゃん?キスだよキス。ねぇ、エレナちゃん。」
一人のアランは怖いくらいに怒ってるし、もう一人のアランはニコニコと笑ってる。
エレナには、この状況がイマイチ理解できないでいた。
何でもいいから取り敢えずキスして欲しい。
「アラン、ねぇキスはぁ?アランとキスしたい。ねっ、キスしてキス。アラン~?キス!早く!」と
怒るアランを気にもせず、アランの体に抱きついてキスを求めるのだが、アランが怒り気味に「エレナ、、私はエレナにも怒っているんだぞ?」と言われてもエレナにはさっぱり怒られる意味が分からない。
だってアランとキスしただけなのだ。
いつもキスしてるのに、何が駄目なのかさっぱりわからない。
それに、眉間に皺を寄せいつもより低い声を出すアランは何だか怖くて、ちょっと嫌だ。
「怖い!さっきのアランは優しかったのに!今のアランやだ。」
「ほらほら!アラン怖いって!やーい、嫌われてやんの。」
「こっちのアランがいい!」
ケタケタと楽しそうにアランを揶揄う赤髪の男にエレナはギュウっと抱きついた。
こっちのアランは凄く優しいから好きだし「アラン!アランキス早く!死んじゃう!」と頼めば「はいはい。」と言った後、触れるだけのキスをしてくれる。
やっぱりこっちのアランのが優しいから好き!
もっともっとキスしたいと思うのに、「エレナ!レオン!」とアランの怒鳴り声が響きその願いわ叶わなかった。
目の前のアランはキスをするエレナと男を見て、鬼のような形相を浮かべ、怒っている。
「アラン怖い!」
「そうそう!アラン怖い!」
エレナの言葉に赤い髪の男も揶揄って言葉を繰り返せば、アランは抱き合う二人をみて、ニッコリと笑みを作った。
「ほら、おいでエレナ。もう、怒ってないから。」
ニコニコと口角をこれでもかと言うほどあげたアランを赤い髪の男は嫌、、逆に怖いだろと思う。
でも、これ以上やると命の危うさを感じた為、自分に抱きつくエレナをそっと剥がしエレナと少し距離を置いた。
「本当?怒ってない?アラン、もう怒らない?」
「うん、怒ってないから、ほら、おいで?エレナ。」
アランは笑みを絶やす事なく、両手を広げエレナを待っている。
笑みを絶やさない優しいアランならば怖くない。
エレナはアランの元に向かい、「好き!」と言って抱きつけば、アランも優しく抱きしめ返してくれた。
「うん、俺も好きだよエレナ。」
アランの笑みは耐えることなく、優しい青色の瞳がエレナをみる。
その瞳に見られれば、エレナはもっと沢山アランが欲しくなるのだ。
キスして欲しいと言う感情が強まり、愛して欲しいと思う。
体中が熱くなり、目の前のアランに釘付けになり、頭の中はアランでいっぱいになって、苦しくて、アランの青い瞳にもっと映りたくて、好きって愛してるって言って欲しくて、、、。
「アランキスしたい。ねぇ、アラン。好きって言って!ねぇ。」
エレナはいきなり泣きじゃくりだし、アランに縋るがアランはニコニコと笑ったままエレナの希望を叶えてくれる事はなかった。
こっちのアランは望みを叶えてくれないと思い、もう一人のアランに「アラン~。」と手を伸ばし縋ってみるが、「アラン、早く解いてやれよそれ。」と言って、部屋を出ていってしまう。
さっきまであんなにも優しかったのに、エレナを置いて出ていってしまった。
アランも自分を好きじゃないと駄目なのに。。
「やっ、アラン。ごめんなさい。嫌いにならないで。やだ。ごめんなさい!アラン、ごめんなさい!」
自分でも訳のわからない程に涙が溢れ、自分を抱きしめてくれているアランの服に涙のシミが出来ていく。
「アラン。お願い。お願い!好きって愛してるって言って!!いや!いや!好きじゃないと駄目なの!アランも私を好きじゃないと!ねぇ、アラン。」
子供のように駄々をこね、わんわんと泣き叫ぶエレナを抱きしめたアランは、ニコニコと微笑みながらも、エレナの求める言葉を一つもあげることはない。
ただ、ニコニコと笑みを絶やす事なく、自分に必死に愛を乞うエレナを冷めた瞳で見つめていた。
「見ればわかるじゃん?キスだよキス。ねぇ、エレナちゃん。」
一人のアランは怖いくらいに怒ってるし、もう一人のアランはニコニコと笑ってる。
エレナには、この状況がイマイチ理解できないでいた。
何でもいいから取り敢えずキスして欲しい。
「アラン、ねぇキスはぁ?アランとキスしたい。ねっ、キスしてキス。アラン~?キス!早く!」と
怒るアランを気にもせず、アランの体に抱きついてキスを求めるのだが、アランが怒り気味に「エレナ、、私はエレナにも怒っているんだぞ?」と言われてもエレナにはさっぱり怒られる意味が分からない。
だってアランとキスしただけなのだ。
いつもキスしてるのに、何が駄目なのかさっぱりわからない。
それに、眉間に皺を寄せいつもより低い声を出すアランは何だか怖くて、ちょっと嫌だ。
「怖い!さっきのアランは優しかったのに!今のアランやだ。」
「ほらほら!アラン怖いって!やーい、嫌われてやんの。」
「こっちのアランがいい!」
ケタケタと楽しそうにアランを揶揄う赤髪の男にエレナはギュウっと抱きついた。
こっちのアランは凄く優しいから好きだし「アラン!アランキス早く!死んじゃう!」と頼めば「はいはい。」と言った後、触れるだけのキスをしてくれる。
やっぱりこっちのアランのが優しいから好き!
もっともっとキスしたいと思うのに、「エレナ!レオン!」とアランの怒鳴り声が響きその願いわ叶わなかった。
目の前のアランはキスをするエレナと男を見て、鬼のような形相を浮かべ、怒っている。
「アラン怖い!」
「そうそう!アラン怖い!」
エレナの言葉に赤い髪の男も揶揄って言葉を繰り返せば、アランは抱き合う二人をみて、ニッコリと笑みを作った。
「ほら、おいでエレナ。もう、怒ってないから。」
ニコニコと口角をこれでもかと言うほどあげたアランを赤い髪の男は嫌、、逆に怖いだろと思う。
でも、これ以上やると命の危うさを感じた為、自分に抱きつくエレナをそっと剥がしエレナと少し距離を置いた。
「本当?怒ってない?アラン、もう怒らない?」
「うん、怒ってないから、ほら、おいで?エレナ。」
アランは笑みを絶やす事なく、両手を広げエレナを待っている。
笑みを絶やさない優しいアランならば怖くない。
エレナはアランの元に向かい、「好き!」と言って抱きつけば、アランも優しく抱きしめ返してくれた。
「うん、俺も好きだよエレナ。」
アランの笑みは耐えることなく、優しい青色の瞳がエレナをみる。
その瞳に見られれば、エレナはもっと沢山アランが欲しくなるのだ。
キスして欲しいと言う感情が強まり、愛して欲しいと思う。
体中が熱くなり、目の前のアランに釘付けになり、頭の中はアランでいっぱいになって、苦しくて、アランの青い瞳にもっと映りたくて、好きって愛してるって言って欲しくて、、、。
「アランキスしたい。ねぇ、アラン。好きって言って!ねぇ。」
エレナはいきなり泣きじゃくりだし、アランに縋るがアランはニコニコと笑ったままエレナの希望を叶えてくれる事はなかった。
こっちのアランは望みを叶えてくれないと思い、もう一人のアランに「アラン~。」と手を伸ばし縋ってみるが、「アラン、早く解いてやれよそれ。」と言って、部屋を出ていってしまう。
さっきまであんなにも優しかったのに、エレナを置いて出ていってしまった。
アランも自分を好きじゃないと駄目なのに。。
「やっ、アラン。ごめんなさい。嫌いにならないで。やだ。ごめんなさい!アラン、ごめんなさい!」
自分でも訳のわからない程に涙が溢れ、自分を抱きしめてくれているアランの服に涙のシミが出来ていく。
「アラン。お願い。お願い!好きって愛してるって言って!!いや!いや!好きじゃないと駄目なの!アランも私を好きじゃないと!ねぇ、アラン。」
子供のように駄々をこね、わんわんと泣き叫ぶエレナを抱きしめたアランは、ニコニコと微笑みながらも、エレナの求める言葉を一つもあげることはない。
ただ、ニコニコと笑みを絶やす事なく、自分に必死に愛を乞うエレナを冷めた瞳で見つめていた。
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