賢者の幼馴染との中を引き裂かれた無職の少年、真の力をひた隠し、スローライフ? を楽しみます!

織侍紗(@'ω'@)ん?

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第二十話 レオナの決意

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「えっ! あるの?」

「無いわよ。冗談に決まってるじゃない」

 真顔で否定するリアに僕はつい突っ込んでしまった。

「冗談なの!」

「メイドの技能スキルは配膳だったり、料理作ったり、そっち関係ばっかりよ。戦闘向けじゃないのばっかりね」

「そうなんですか……」

 レオナがちょっと落ち込んでいる。そもそも戦いに向いてない職位クラスなんだからそこは落ち込むところじゃないと思うんだけど……

「苦労して戦ってレベル上げても掃除や料理が上手になるとか、より苦労する未来しかないわね。例え最大レベルになってもご主人様の願いをたった一つだけ叶える技能スキルだし。しかもマスターを対象にすること出来ないから、不老不死になりたいとか無理」

「ギャルのパンティおくれーーーっ! なら大丈夫かな?」

「私ので良ければ……」

 いそいそとレオナがスカートの中に手を伸ばす……って違うから!

「ちょちょ! 違うから! 脱がないで!」

「??」

 レオナはポカーンとした顔をしている。可愛い……ってかそうじゃない!

「前の世界の話だから! 本気にしないで!」

「?? かしこまりました。それではご飯を作りますね」

 そう言ってレオナはエプロン巻いて料理しだした。手際よく動く後ろ姿を眺めていると、リアが話しかけてきた。

「でも、似合ってるわね」

「ホント、リアのおかげだよ」

ggrkちしきのいずみに感謝しなさいよ」

 確かにリアの助けがなきゃここまで上手くいかなかったかも。ただ、あまり悪用するのも良くないと思った。

「まさかスリーサイズまでわかるとはプライバシーもクソもないな。前の世界なら訴えられてもおかしくないよ……」

「レオナは特に疑問に思わなかったみたいだけど……マスターもあまり悪用しない方がいいかも」

「ってリアが協力しなきゃ知れない情報じゃん?」

「忘れたの? あたしの姿は誰にも見ることが出来ないわ? 傍から見たら全部マスターのやってることになるのよ?」

「確かにそうだった」

 と、リアと話をしていると、料理が終わったのかレオナが笑顔で振り返った。

「お待たせしました! 久々なので張り切っちゃいました!」

「お、美味しそう!」

「流石にこの姿じゃこの量は無理ね……」

 次々とテーブル上に並べられていく料理の数々を眺めながらリアが呟いた。次の瞬間、リアが光り輝き気がつくとそこには少女が立っていた。雰囲気からリアが成長した姿のように見える。胸は無いのは変わらないが……

「人化をしたわ。残すのも勿体ないしね。ちなみにこの姿なら、他の人から見えるし話も出来るわ」

 三人で美味しい夕飯を食べ、楽しい時間を過ごした。せっかくの誕生日なのでケーキも買ってきてあった。リアは食べ終わるとすぐに妖精の姿に戻ってしまう。くつろいでいると片付け終わったレオナが真剣な表情でアインスに告げる。

「アインス様、今日は本当に有難う御座いました」

「そんな大層なことじゃないし、畏まらなくていいよ」

「私にとっては大層なことなんです……いや、でもアインス様にはそうなのですね……」

 そう語るとレオナが何か考え込むようにじっと黙った。僕もリアもその様子を見守ることしか出来ない。何か決意を決めたような表情になるとレオナは語りだした。

「今日一日ご一緒させて頂いて、少しわかりました。そもそも私と……いや、私達とアインス様に出来ることが違いすぎるのだと。私達にとって無理なことでも、恐らくアインス様にとっては息をするくらい簡単に出来でしまうんでしょう。有名になりたくないというのも少しわかります。そのお力を無闇矢鱈に使いたくない……使われたくないということなのでしょう……お願いがあります! どうかアインス様にお仕えさせて頂けませんか? お傍に置いて頂けるだけで結構ですから!」

 いきなりの申し出に僕は驚いてしまった。

「えっ? まだ今日初めてあったばかりだけど……」

「さっきアインス様も仰いました。これも何かの縁だって。今日あったばかりの私に誕生日プレゼントを下さったんですよ? 今日あったばかりのアインス様にお仕えさせて頂いてもおかしくないと思うのです。ご迷惑ですか?」

 迷惑ってことはないけど……プラムみたいにいつか去るのかもしれない。だからといって今、それで避けるのもレオナに悪いか……どうせその時に耐えればいいだけか。

「まぁ、とりあえずって事ならいいかな」

「ありがとうございます!」

 ペコリと元気よくレオナはお辞儀をする。そろそろ帰るタイミングにちょうどいいかもしれない。

「さて、そろそろ門限も気になるし帰るよ。ご馳走様でした」

「寮までお送りします!」

「暗くなっちゃうからいいよ。一人で帰れるし危ないからね」

「かしこまりました。ではおやすみなさい」

「うん、レオナもおやすみ! また明日ね」

 そして僕は寮に向かった。
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