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第八十四話 アマンダの過去
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「今日は剣を使った訓練をします」
と目の前に立つアマンダ先生は僕たちに向けて言った。アマンダ先生も僕たちも、それぞれが木でできた剣を片手に持っていた。そう、今日は僕たちにとって初めての武器を使った授業である。
「まぁ、とは言っても本気でやらないわ。約束よ。さて、授業としては初めてここに来るのだれけど、なんで今までここに来なかったかわかる? 魔法の授業はしたのに武器を使った戦闘の授業はしなかったかわかる?」
首を傾げるレオナとカタリナに対し、僕は一歩だけ前に出て、手を挙げてから答えた。
「えっと危険だからでしょうか?」
「どういう事かな?」
「そもそも僕たちは……戦闘向けの職位じゃない人が集まってます。なので本来そういう事になっちゃったら既に負け、なのでやっていないと……魔法は使えない事が前提で試す必要もあって授業しましたけど、武器は試す必要は無いですし。振ろうと思えば誰でも剣は振れますからね。才能の差は別として。なので武器を使った訓練をしなかったのかなと。下手に使える方が危ないですし、どうでしょうか?」
「そうね。そんなところかしら。大体合ってるわ。さすがアインス君ね」
笑顔でアマンダ先生は僕を褒めた。それを直視してしまった僕は、顔を赤らめて思わず顔を背けてしまう。
「でも不用意よ」
と、その瞬間、アマンダ先生の体が前方へと音もなく沈む。そのまま自然と右足を踏み込み、右手の剣を斜め上へと斬り上げたのだった。
僕は一歩前に出たが為にアマンダ先生の間合いへと入ってしまっていた。
や、やばっ!
僕は当たると思った瞬間、少しだけ身を引きアマンダ先生の剣を避けた。直後、僕のいた場所をアマンダ先生の剣が通り過ぎた。
「ちょ、ちょっと! アマンダ先生! 危ないじゃないですか!」
僕はアマンダ先生に抗議の声を上げた。が、アマンダ先生は先程とは真逆の、真剣な表情でこう返してきた。
「アインス君、どうして避けれたの? 私は油断を教えるが為に、不意を付いたのに。アレは間違いなく必殺の間合い、必殺のタイミングだった。気付いてた様子もなければ警戒心もない。私、直前で止めるつもりだったのよ? なのに、急に君の姿が揺らめいた。びっくりして止められなかったじゃない? でも、結果、この剣は当たることは無かった……」
そしてアマンダ先生はじっと剣先を見つめた。場に張りつめていた空気が一瞬で変わった。次にアマンダ先生は驚きの言葉を吐いた。
「アインス君。次は本気で行くわよ」
「アマンダ先生! 本気でやらないって約束したじゃないですか?」
「あれは嘘よ。レオナちゃん、カタリナちゃん。全力で端まで下がりなさい。見ようともしなくていいわ。振り向くと危ないから」
その言葉と同時にアマンダ先生は、剣を振り被り再度僕へと踏み込む。袈裟斬りに放たれたその剣を、僕は剣で受け止める。
「だから先生!」
「止めようとしても無駄よ! しっかし、これもこんな簡単に受け止めるなんてね!」
僕はあくまで戦闘を止めようとするが、アマンダ先生は既に本気だった。
あ、あれ?
技術で上回るアマンダ先生は、受け止めた僕の力を受け流し、僕の体勢を崩した。
前のめりになった僕の横をすり抜け背後に回る。
う、うわ!
背中に剣が触れる手応えを感じ、僕は急いで身を翻した。
「これも無理なの? 当たった手応えは完璧にあったのに!」
アマンダ先生の口から呟きが漏れる。と同時に、僕から距離を取ったのだった。
「アマンダ先生? 終わり?」
間合いから遠ざかるアマンダ先生を見て、僕はおしまいだと思ってそう尋ねた。
僕はその言葉への返答を期待した。でも、アマンダ先生はそれに答える代わりに剣を上段構え、この言葉を紡いだ。
「幻影剣」
同時に上段から剣を斬り下ろす。
僕は左腕に何かを感じた瞬間、必死にその手を引いた。
「どうして躱せるのよ!」
やっぱり何かの攻撃だったみたいだ。
「だって痛いの嫌ですもん!」
「そう言う意味じゃないわ! この技、私の必殺技なのよ! 躱した人なんて今の今までいなかったのよ!」
「知らないですよ! でも、僕だって痛いの嫌ですし、当たってられないですもん!」
僕はアマンダ先生と訓練場のど真ん中で睨み合いを繰り広げた。
が、先に折れたのはアマンダ先生だった。
「わかったわ……私の負けよ」
「よ、良かったぁ……」
「でも、アインス君はとんでもない子ね。さっきの幻影剣私の必殺技なの。持った剣を振るった、という事実を任意の場所に生じさせる技。これを死角に発生させて斬り伏せる、そういう技なの。見えない刃が見えない場所から襲いかかるってこの技を、私は躱された事が無かったわ。さっきの瞬間までは……でも君は、またも躱してしまった。どうして躱せたのか私にはわからない。見えない場所だけじゃなくて、見えない物なのよ。どう考えても反応出来る訳が無い。見えないのだから」
僕はアマンダ先生の言葉に詰まってしまった。僕は黙っていると、アマンダ先生はこう続けた。
「一応言っとくけど、これでもとある国の騎士団の副団長まで務めた事あるのよ? 正直、魔法よりも剣の方が得意、確実にこの学校どころか、王都の学校合わせても私以上、剣を使える先生は居ないわ。その私の必殺の剣を避けちゃうなんてね。今まで団長ですら、躱された事ないのに……」
アマンダ先生の言葉に僕は正直焦った。まさかアマンダ先生が、そこまで強いと思わなかったからだ。その人物の本気の剣を躱してしまったのだ。これは誤魔化しようが無い、そう思った。
だが、次のアマンダ先生の呟きは、僕の予想していない言葉だった。
「まぁいいわ。これならアインス君も大丈夫かも……」
「何がです?」
「大会の事よ。三人でってカタリナちゃんが言ってたから。でも、やっぱり三人でってのはどう考えても無理だったのよ。カタリナちゃんは後衛確定、レオナちゃんも片鱗を見せてたし、後衛が良いでしょう。となるとアインス君が前衛にならないとね。魔法だけじゃダメだから。でも、前衛はより一層危険だから戦闘向けの職位でない、アインス君に任せるのは……と思ってたけど、アインス君がここまで出来るならなんとかなるかもね。あとはレオナちゃんの魔法次第なんだけど……」
「アマンダ先生! 私、魔法が前よりも使えるようになったんです!」
「え! 凄いじゃない! なら三人で出れる望みはあるかもしれないわ! よし! 今日のところはここまでにして、教室に戻って色々話しましょ!!」
と、僕たちは訓練場を後にしたのだった。
と目の前に立つアマンダ先生は僕たちに向けて言った。アマンダ先生も僕たちも、それぞれが木でできた剣を片手に持っていた。そう、今日は僕たちにとって初めての武器を使った授業である。
「まぁ、とは言っても本気でやらないわ。約束よ。さて、授業としては初めてここに来るのだれけど、なんで今までここに来なかったかわかる? 魔法の授業はしたのに武器を使った戦闘の授業はしなかったかわかる?」
首を傾げるレオナとカタリナに対し、僕は一歩だけ前に出て、手を挙げてから答えた。
「えっと危険だからでしょうか?」
「どういう事かな?」
「そもそも僕たちは……戦闘向けの職位じゃない人が集まってます。なので本来そういう事になっちゃったら既に負け、なのでやっていないと……魔法は使えない事が前提で試す必要もあって授業しましたけど、武器は試す必要は無いですし。振ろうと思えば誰でも剣は振れますからね。才能の差は別として。なので武器を使った訓練をしなかったのかなと。下手に使える方が危ないですし、どうでしょうか?」
「そうね。そんなところかしら。大体合ってるわ。さすがアインス君ね」
笑顔でアマンダ先生は僕を褒めた。それを直視してしまった僕は、顔を赤らめて思わず顔を背けてしまう。
「でも不用意よ」
と、その瞬間、アマンダ先生の体が前方へと音もなく沈む。そのまま自然と右足を踏み込み、右手の剣を斜め上へと斬り上げたのだった。
僕は一歩前に出たが為にアマンダ先生の間合いへと入ってしまっていた。
や、やばっ!
僕は当たると思った瞬間、少しだけ身を引きアマンダ先生の剣を避けた。直後、僕のいた場所をアマンダ先生の剣が通り過ぎた。
「ちょ、ちょっと! アマンダ先生! 危ないじゃないですか!」
僕はアマンダ先生に抗議の声を上げた。が、アマンダ先生は先程とは真逆の、真剣な表情でこう返してきた。
「アインス君、どうして避けれたの? 私は油断を教えるが為に、不意を付いたのに。アレは間違いなく必殺の間合い、必殺のタイミングだった。気付いてた様子もなければ警戒心もない。私、直前で止めるつもりだったのよ? なのに、急に君の姿が揺らめいた。びっくりして止められなかったじゃない? でも、結果、この剣は当たることは無かった……」
そしてアマンダ先生はじっと剣先を見つめた。場に張りつめていた空気が一瞬で変わった。次にアマンダ先生は驚きの言葉を吐いた。
「アインス君。次は本気で行くわよ」
「アマンダ先生! 本気でやらないって約束したじゃないですか?」
「あれは嘘よ。レオナちゃん、カタリナちゃん。全力で端まで下がりなさい。見ようともしなくていいわ。振り向くと危ないから」
その言葉と同時にアマンダ先生は、剣を振り被り再度僕へと踏み込む。袈裟斬りに放たれたその剣を、僕は剣で受け止める。
「だから先生!」
「止めようとしても無駄よ! しっかし、これもこんな簡単に受け止めるなんてね!」
僕はあくまで戦闘を止めようとするが、アマンダ先生は既に本気だった。
あ、あれ?
技術で上回るアマンダ先生は、受け止めた僕の力を受け流し、僕の体勢を崩した。
前のめりになった僕の横をすり抜け背後に回る。
う、うわ!
背中に剣が触れる手応えを感じ、僕は急いで身を翻した。
「これも無理なの? 当たった手応えは完璧にあったのに!」
アマンダ先生の口から呟きが漏れる。と同時に、僕から距離を取ったのだった。
「アマンダ先生? 終わり?」
間合いから遠ざかるアマンダ先生を見て、僕はおしまいだと思ってそう尋ねた。
僕はその言葉への返答を期待した。でも、アマンダ先生はそれに答える代わりに剣を上段構え、この言葉を紡いだ。
「幻影剣」
同時に上段から剣を斬り下ろす。
僕は左腕に何かを感じた瞬間、必死にその手を引いた。
「どうして躱せるのよ!」
やっぱり何かの攻撃だったみたいだ。
「だって痛いの嫌ですもん!」
「そう言う意味じゃないわ! この技、私の必殺技なのよ! 躱した人なんて今の今までいなかったのよ!」
「知らないですよ! でも、僕だって痛いの嫌ですし、当たってられないですもん!」
僕はアマンダ先生と訓練場のど真ん中で睨み合いを繰り広げた。
が、先に折れたのはアマンダ先生だった。
「わかったわ……私の負けよ」
「よ、良かったぁ……」
「でも、アインス君はとんでもない子ね。さっきの幻影剣私の必殺技なの。持った剣を振るった、という事実を任意の場所に生じさせる技。これを死角に発生させて斬り伏せる、そういう技なの。見えない刃が見えない場所から襲いかかるってこの技を、私は躱された事が無かったわ。さっきの瞬間までは……でも君は、またも躱してしまった。どうして躱せたのか私にはわからない。見えない場所だけじゃなくて、見えない物なのよ。どう考えても反応出来る訳が無い。見えないのだから」
僕はアマンダ先生の言葉に詰まってしまった。僕は黙っていると、アマンダ先生はこう続けた。
「一応言っとくけど、これでもとある国の騎士団の副団長まで務めた事あるのよ? 正直、魔法よりも剣の方が得意、確実にこの学校どころか、王都の学校合わせても私以上、剣を使える先生は居ないわ。その私の必殺の剣を避けちゃうなんてね。今まで団長ですら、躱された事ないのに……」
アマンダ先生の言葉に僕は正直焦った。まさかアマンダ先生が、そこまで強いと思わなかったからだ。その人物の本気の剣を躱してしまったのだ。これは誤魔化しようが無い、そう思った。
だが、次のアマンダ先生の呟きは、僕の予想していない言葉だった。
「まぁいいわ。これならアインス君も大丈夫かも……」
「何がです?」
「大会の事よ。三人でってカタリナちゃんが言ってたから。でも、やっぱり三人でってのはどう考えても無理だったのよ。カタリナちゃんは後衛確定、レオナちゃんも片鱗を見せてたし、後衛が良いでしょう。となるとアインス君が前衛にならないとね。魔法だけじゃダメだから。でも、前衛はより一層危険だから戦闘向けの職位でない、アインス君に任せるのは……と思ってたけど、アインス君がここまで出来るならなんとかなるかもね。あとはレオナちゃんの魔法次第なんだけど……」
「アマンダ先生! 私、魔法が前よりも使えるようになったんです!」
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