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第百十七話 恐怖心
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しかし、そんなカタリナの言葉をアマンダ先生が否定する。
「カタリナちゃん、それはさすがに……Aランクまでは分かるわ。私だって、Aランクなら倒したことあるから。でもね、Sランクってのは別格なの。Aランクの枠組みに入れられないのがSランクなのよ。Sランクは強さの指標がないの。私の経験上、村長が悪魔と化したあの魔物はAランク相当。それでカノダバはSランクでも上位な感じはしたわ。一国を滅ぼせるくらいの力を持っているくらいの……それをゴブリンと一緒なんて、冗談でも同意できないわ」
真剣な表情でそう話したアマンダ先生がカタリナを見ると、カタリナも真剣な表情で言葉を返した。
「冗談なんかじゃありませんわ」
そしてアマンダ先生はレオナを見る。するとレオナもカタリナと同じ表情で頷いていた。
「で、しょうね。二人ともそういう表情してるもの。余っ程信じてるのね、アインス君のことを」
「でもね、私は……」
アマンダ先生はそう言いかけながら言葉に詰まった。多分、アマンダ先生は経験が沢山あるからレオナやカタリナとは違った感覚があるのだろう。それは恐怖。未知で理解の及ばない強さを目にしたら、恐怖心を抱いても当然だと思う。アマンダ先生がカノダバに抱いたように、僕に対して抱いても不思議でもなんでもない。
「アインス君……き、君って何者なの……?」
ふと尋ねたアマンダ先生は僕に尋ねた。やっぱり瞳の奥から恐怖心があるのが分かった。
「んー。何者って言われても……ね……でも、そういう目で見て来る人も多いと思うんです……僕の事を知ってるアマンダ先生でもそうなんですから、出来れば他の人には黙ってて貰えませんか?」
僕は努めて優しく答えを返した。別にアマンダ先生が恐怖心を僕に抱くのは仕方がないと思う。ある意味、その覚悟は出来ていたのだから。そうじゃなかったら、話そうなんて、手助けしようなんて思わない。実際に恐怖心を抱かれた事実をこうやって突き付けられると、なんか胸が締め付けれれるような感じはするけど……でも、だからこそ周りには黙っていて欲しいというのが僕の本心であり、それを伝えたのだった。
「ご、ごめん。そういうつもりじゃ……た、確かにその強さは恐いと言っても過言じゃないかもしれないけど、別にそれで私はどうと言うことはないわ。時間も経てば落ち着くでしょうし……」
それはつまり、現在は恐怖心を抱いているということだと僕は思った。でも、その言葉を僕は追求するつもりもない。
「ただ、アインス君の言いたい事のわかるわ。生憎ここには私たちだけだし、カノダバも含めて私とカタリナちゃんで倒した事にしましょう……あ!」
「あ!」
と、そこまで言ってアマンダ先生は何か思い出した表情になった。それを見て僕も多分、同じことを考えたのだと思う。それはこの場にもう一人いるということ。ミリアさんである。ミリアさんだけは僕の事をよく知らない、前もって口止めをしていないのだ。
ミリアさんに口止めする間もなく、僕がカノダバを倒してしまった。まあ、そんなことをする時間を設けていたら、アマンダ先生が殺されてたかもしれないけど。
「大丈夫。話せば理解してくれるわ。ミリアだって私を助けるためにアインス君が動いてくれたのは分かるはずだもん。そう、絶対に何としても協力して貰わないと、アインス君に申し訳が立たないから……」
アマンダ先生もそう思ってくれていたようで、僕にそう話したアマンダ先生はふとミリアさんの方へ視線を送った。
「カタリナちゃん、それはさすがに……Aランクまでは分かるわ。私だって、Aランクなら倒したことあるから。でもね、Sランクってのは別格なの。Aランクの枠組みに入れられないのがSランクなのよ。Sランクは強さの指標がないの。私の経験上、村長が悪魔と化したあの魔物はAランク相当。それでカノダバはSランクでも上位な感じはしたわ。一国を滅ぼせるくらいの力を持っているくらいの……それをゴブリンと一緒なんて、冗談でも同意できないわ」
真剣な表情でそう話したアマンダ先生がカタリナを見ると、カタリナも真剣な表情で言葉を返した。
「冗談なんかじゃありませんわ」
そしてアマンダ先生はレオナを見る。するとレオナもカタリナと同じ表情で頷いていた。
「で、しょうね。二人ともそういう表情してるもの。余っ程信じてるのね、アインス君のことを」
「でもね、私は……」
アマンダ先生はそう言いかけながら言葉に詰まった。多分、アマンダ先生は経験が沢山あるからレオナやカタリナとは違った感覚があるのだろう。それは恐怖。未知で理解の及ばない強さを目にしたら、恐怖心を抱いても当然だと思う。アマンダ先生がカノダバに抱いたように、僕に対して抱いても不思議でもなんでもない。
「アインス君……き、君って何者なの……?」
ふと尋ねたアマンダ先生は僕に尋ねた。やっぱり瞳の奥から恐怖心があるのが分かった。
「んー。何者って言われても……ね……でも、そういう目で見て来る人も多いと思うんです……僕の事を知ってるアマンダ先生でもそうなんですから、出来れば他の人には黙ってて貰えませんか?」
僕は努めて優しく答えを返した。別にアマンダ先生が恐怖心を僕に抱くのは仕方がないと思う。ある意味、その覚悟は出来ていたのだから。そうじゃなかったら、話そうなんて、手助けしようなんて思わない。実際に恐怖心を抱かれた事実をこうやって突き付けられると、なんか胸が締め付けれれるような感じはするけど……でも、だからこそ周りには黙っていて欲しいというのが僕の本心であり、それを伝えたのだった。
「ご、ごめん。そういうつもりじゃ……た、確かにその強さは恐いと言っても過言じゃないかもしれないけど、別にそれで私はどうと言うことはないわ。時間も経てば落ち着くでしょうし……」
それはつまり、現在は恐怖心を抱いているということだと僕は思った。でも、その言葉を僕は追求するつもりもない。
「ただ、アインス君の言いたい事のわかるわ。生憎ここには私たちだけだし、カノダバも含めて私とカタリナちゃんで倒した事にしましょう……あ!」
「あ!」
と、そこまで言ってアマンダ先生は何か思い出した表情になった。それを見て僕も多分、同じことを考えたのだと思う。それはこの場にもう一人いるということ。ミリアさんである。ミリアさんだけは僕の事をよく知らない、前もって口止めをしていないのだ。
ミリアさんに口止めする間もなく、僕がカノダバを倒してしまった。まあ、そんなことをする時間を設けていたら、アマンダ先生が殺されてたかもしれないけど。
「大丈夫。話せば理解してくれるわ。ミリアだって私を助けるためにアインス君が動いてくれたのは分かるはずだもん。そう、絶対に何としても協力して貰わないと、アインス君に申し訳が立たないから……」
アマンダ先生もそう思ってくれていたようで、僕にそう話したアマンダ先生はふとミリアさんの方へ視線を送った。
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