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29 ルージュ王女視点
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今日はお兄様と一緒に憧れで大好きなユリウス様に会える事を楽しみにして王宮に行った。
其れなのに出迎えの中に知らない女性が居た。
「(彼女は誰なのかしら?もしかして、私の専属の使用人かしら。)」
女性を見ているとお兄様とお話した事があると言う公爵令嬢だった。
その上、ユリウス様の婚約者だった。
「(ユリウス様の婚約者!!私のユリウス様なのに!!)」
公爵令嬢は私の様子を見て心配してきたが無視してあげたわ。
其れなのに、気にしている様子は無かった。
それどころかお兄様の方が申し訳なさそうにしていた。
「(どうしてお兄様が申し訳なさそうにするのよ!邪魔をしているのはあの女なのに!)」
部屋に行くと、母国から連れて来た侍女の一人があの女の部屋は次期王太子妃の部屋を使っていると話してくれた。
「(私は客間なのにどうしてまだ王太子妃にもなっていない女が使ってるのよ。)貴女、その部屋に案内して頂戴。」
私に侍女に命じるとこちらですと言われた。
その先の部屋には確かしさっきの公爵令嬢が居た。
私はノックをせずに部屋に入った。
中に居た公爵令嬢と彼女の侍女が驚いていた。
私は無視をして間違いを正そうと声を上げた。
「ちょっと!!此処は次期王太子妃の部屋らしいじゃない!!此処は私の部屋よ!貴女!この部屋から出て行きなさい!」
私は言ってやったと思い、振り返ると私に教えてくれた侍女も困った顔をしていた。
「(どうしてそんな顔をしているのよ。私は間違った事を言っていないわ。)」
『ルージュ王女、此処は貴方の国ではありませんよ。』
私は公爵令嬢の発言を許して居ないのに勝手話して掛けて来た。
「いずれは、私の国になりますわ!」
『貴女様は!』
「アリーシア!!」
後ろからユリウス様の声に私は振り返った。
その後ろにはお兄様も居て怒っているように見えた。
でも、きっと、私の味方になってくれるわ。
「ユリウス様!お兄様!此処は次期王太子妃である私の部屋なのにどうして王族でも無い女が使っているのです!?」
『はぁ~。発言の許可を。』
アリーシアと呼ばれた公爵令嬢がため息を付いた。
「構わないよ。」
ユリウス様は彼女に発言の許可を与えた。
『有り難う御座います。ユリウス殿下。では……』
彼女はユリウス様から私の方に向き合った。
『失礼を承知で言わせて頂きます。』
「何よ。私は王族よ。」
『此処は貴女の国では御座いません!何か勘違いしていませんか?』
「無礼者!私を誰と思ってるの!私は…」
『我が国の王族はスペンサー家であって貴女様ではありません。隣国の王女であろうとこの事実は変わりません。』
「貴女だって今はユリウス様の婚約者の公爵令嬢でしょ!」
私は反撃をしたつもりだった。
『確かにそうです。ですが、今の貴方様も隣国の王女でしかありませんと先程も申し上げました。』
言い返そうと口を開く前にお兄様が口を開いた。
「ルージュ!アリーシア嬢に謝罪しなさい!」
お兄様に怒られてしまった。
「どうしてですか?お兄様。私は間違ったことしていませんわ。」
彼女の前にユリウス様が彼女を守るようにお立ちになっていた。
「君が何を言おうと俺と結婚するのは君じゃ無い。。アリーシアだ!」
「酷い!ユリウス様はこの女に洗脳されているのですね。お可哀想に。私が助けて差し上げますわ!」
『話になりませんね。』
彼女は国王様方を見ていた。
「アリーシアはそのままその部屋を使ってくれ。ルージュ姫は先程の部屋に戻りなさい。」
「どうして彼女はその部屋で私が客間なのですか!?」
「君が客人だからだ。」
「そうです。それと学園に通うようになったら寮生活なので王宮には居る事は出来ませんから。」
「私は王族でユリウス様に相応しいわ。その女よりも!」
『はぁ~。あっ、失礼しました。』
公爵令嬢は私を見ながらため息を付いた。
「この!」
私はカッとなり腕を振り上げ振り下ろしたが彼女ではなく、彼女の侍女が代わりに受けた。
全員が驚いて私自身も驚いてしまった。
でも彼女の行動が私を苛つかせた。
もう一度叩きに行こうとした。
「いい加減にしろ!!」
「どうして?お兄様も私とユリウス様が結婚した方が良いと思ってるでしょ?」
「思ってない。俺はこの留学の事もお前を連れてくる事も反対してたんだ!」
私はお兄様にそこまで怒られると思っていなかったので、今は部屋に戻った方が良いと思い大人しく戻る事にした。
部屋に戻り、その部屋にあるクッションを投げた。
「お嬢様、おやめ下さい。」
「うるさい!私に指図しないで!」
暴れているとお兄様が入って来た。
「お兄様!」
私が近付くと顔を叩かれた。
「お兄…様?どうして?」
「今回の事は父上に報告する事になった。」
「お父様に!お父様なら……」
「そう言うと思って、俺は母上に連絡する事にした。」
「それは……!」
「これ以上、問題を起こすな。」
私は小さく頷いた。
お兄様は何も言わず出て行った。
私は今はこれ以上問題を起こして母国に帰る事にならない様に大人しくする事にした。
其れなのに出迎えの中に知らない女性が居た。
「(彼女は誰なのかしら?もしかして、私の専属の使用人かしら。)」
女性を見ているとお兄様とお話した事があると言う公爵令嬢だった。
その上、ユリウス様の婚約者だった。
「(ユリウス様の婚約者!!私のユリウス様なのに!!)」
公爵令嬢は私の様子を見て心配してきたが無視してあげたわ。
其れなのに、気にしている様子は無かった。
それどころかお兄様の方が申し訳なさそうにしていた。
「(どうしてお兄様が申し訳なさそうにするのよ!邪魔をしているのはあの女なのに!)」
部屋に行くと、母国から連れて来た侍女の一人があの女の部屋は次期王太子妃の部屋を使っていると話してくれた。
「(私は客間なのにどうしてまだ王太子妃にもなっていない女が使ってるのよ。)貴女、その部屋に案内して頂戴。」
私に侍女に命じるとこちらですと言われた。
その先の部屋には確かしさっきの公爵令嬢が居た。
私はノックをせずに部屋に入った。
中に居た公爵令嬢と彼女の侍女が驚いていた。
私は無視をして間違いを正そうと声を上げた。
「ちょっと!!此処は次期王太子妃の部屋らしいじゃない!!此処は私の部屋よ!貴女!この部屋から出て行きなさい!」
私は言ってやったと思い、振り返ると私に教えてくれた侍女も困った顔をしていた。
「(どうしてそんな顔をしているのよ。私は間違った事を言っていないわ。)」
『ルージュ王女、此処は貴方の国ではありませんよ。』
私は公爵令嬢の発言を許して居ないのに勝手話して掛けて来た。
「いずれは、私の国になりますわ!」
『貴女様は!』
「アリーシア!!」
後ろからユリウス様の声に私は振り返った。
その後ろにはお兄様も居て怒っているように見えた。
でも、きっと、私の味方になってくれるわ。
「ユリウス様!お兄様!此処は次期王太子妃である私の部屋なのにどうして王族でも無い女が使っているのです!?」
『はぁ~。発言の許可を。』
アリーシアと呼ばれた公爵令嬢がため息を付いた。
「構わないよ。」
ユリウス様は彼女に発言の許可を与えた。
『有り難う御座います。ユリウス殿下。では……』
彼女はユリウス様から私の方に向き合った。
『失礼を承知で言わせて頂きます。』
「何よ。私は王族よ。」
『此処は貴女の国では御座いません!何か勘違いしていませんか?』
「無礼者!私を誰と思ってるの!私は…」
『我が国の王族はスペンサー家であって貴女様ではありません。隣国の王女であろうとこの事実は変わりません。』
「貴女だって今はユリウス様の婚約者の公爵令嬢でしょ!」
私は反撃をしたつもりだった。
『確かにそうです。ですが、今の貴方様も隣国の王女でしかありませんと先程も申し上げました。』
言い返そうと口を開く前にお兄様が口を開いた。
「ルージュ!アリーシア嬢に謝罪しなさい!」
お兄様に怒られてしまった。
「どうしてですか?お兄様。私は間違ったことしていませんわ。」
彼女の前にユリウス様が彼女を守るようにお立ちになっていた。
「君が何を言おうと俺と結婚するのは君じゃ無い。。アリーシアだ!」
「酷い!ユリウス様はこの女に洗脳されているのですね。お可哀想に。私が助けて差し上げますわ!」
『話になりませんね。』
彼女は国王様方を見ていた。
「アリーシアはそのままその部屋を使ってくれ。ルージュ姫は先程の部屋に戻りなさい。」
「どうして彼女はその部屋で私が客間なのですか!?」
「君が客人だからだ。」
「そうです。それと学園に通うようになったら寮生活なので王宮には居る事は出来ませんから。」
「私は王族でユリウス様に相応しいわ。その女よりも!」
『はぁ~。あっ、失礼しました。』
公爵令嬢は私を見ながらため息を付いた。
「この!」
私はカッとなり腕を振り上げ振り下ろしたが彼女ではなく、彼女の侍女が代わりに受けた。
全員が驚いて私自身も驚いてしまった。
でも彼女の行動が私を苛つかせた。
もう一度叩きに行こうとした。
「いい加減にしろ!!」
「どうして?お兄様も私とユリウス様が結婚した方が良いと思ってるでしょ?」
「思ってない。俺はこの留学の事もお前を連れてくる事も反対してたんだ!」
私はお兄様にそこまで怒られると思っていなかったので、今は部屋に戻った方が良いと思い大人しく戻る事にした。
部屋に戻り、その部屋にあるクッションを投げた。
「お嬢様、おやめ下さい。」
「うるさい!私に指図しないで!」
暴れているとお兄様が入って来た。
「お兄様!」
私が近付くと顔を叩かれた。
「お兄…様?どうして?」
「今回の事は父上に報告する事になった。」
「お父様に!お父様なら……」
「そう言うと思って、俺は母上に連絡する事にした。」
「それは……!」
「これ以上、問題を起こすな。」
私は小さく頷いた。
お兄様は何も言わず出て行った。
私は今はこれ以上問題を起こして母国に帰る事にならない様に大人しくする事にした。
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