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6章 写鬼
任務完了
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「さあ行ってみよう」
礼司は社の扉を開けると
みんなが構えたが
何も起こらず
礼司は魔美の方を
首を傾げた
「魔美開かないぞ」
「入り口がここじゃないのかな?」
魔美がそう言うと
魔美の持っていた鬼の根付が点滅をしていた
「おい魔美光っているぞ」
「ああ、本当だ」
「これってどういう意味?」
「全然寺の墓の前で光っていたぞ」
礼司は根付を手に取った
すると突然足元が抜け五人は
さっきの何倍もある洞窟に転げおちた
「おい大丈夫か?」
「はい」
五人はランタンを取り囲んで
礼司は鬼のノブのソードバージョンを由美に
小柄を沢田に、ベレッタを浜田に渡し
そして、魔美に根付を渡した
「夜野さん武器は?」
「大丈夫だ、俺にはもう一つ武器がある」
奥を見ると強い明かりが見えていた
「あっちに護摩壇がある」
五人は周りを警戒しながら
護摩壇のある部屋に入ると
天井が4メートルほどある
大きな部屋の中に入った
「ここが呪鬼の本拠地か」
礼司は周りを見渡すと浜田が天井を見上げた
「なるほど、さすが広いし火も大きいな」
「今まで何人を食ってきたのかしら」
魔美は壁を見渡しその正面にある穴を見つけた
「これって向こうの洞窟にあった穴と同じ?」
「そうかもしれん」
その時、礼司が突然苦しみだし
倒れて仰向けになった
「夜野さん」
由美が礼司の胸を開け
胸に耳を上げた
「止まっているわ」
由美は礼司の心臓マッサージを始めた
「祈祷師はどこだ」
浜田が周りを見渡した
「あそこ」
魔美は護摩壇の向こうに
赤い服を着た少女を見つけた
「携帯を持っているわ」
浜田は護摩壇の向こうへ回り込み
少女にベレッタを向けた
「ああ」
少女の顔はしわだらけの老婆だった
浜田は数発弾丸を発射すると
「ぎゃー」
少女は悲鳴を上げて狭い穴の中へ逃げていった
すると、礼司は息を吹き返した
「隊長」
由美は声をかけた
「夜野さん」
魔美も心配そうに礼司の顔を覗き込んだ
「ありがとう」
礼司が由美に礼を言うと
浜田が携帯電話を持ってきた
「隊長無事ですか?」
「ああ、いい物を見たよ」
「えっ?」
「犯人は呪鬼じゃない」
「誰なんですか?」
「火の中じゃなくて写真の中に吸い込まれて行った」
「あっ」魔美が思い出したように言った
「どうした?」
礼司は体を起こして聞いた
「写鬼よ、写鬼」
「写鬼?」
「昔、写真を撮ると魂が吸われて
しまう話があったでしょ」
「ああ、明治の人たちは
写真を撮られるのを拒んでいた」
「それよ」
「じゃあ、さっきの少女は?」
「カメラの分身だ」
「でも、あの赤い携帯はこっちが持っているんでしょ」
「たぶん別なカメラに移った」
「じゃあ、永遠に捕まえられないの?」
「逃げる前に退治をすればいい」
「逃げる前?」
「ああ、11時から12時の間いつものようにだ」
「わかりました」
浜田と由美が敬礼をした
「やっと隊長らしくなったわ」
魔美が微笑んだ
沢村はオドオドしていると礼司が言った
「沢村さんには立ち会ってもらわないとな」
「ど、どうしてですか?」
沢村は11時の意味もわからず
納得行かない事ばかりで礼司に聞いた
「現場にいないと記憶が戻らないのよ」
由美が沢村を説得するように言った
「はあ、記憶ですか?」
礼司は腕時計を見ると
10時50分をさしていた
「夜野さん写鬼はどこに現れるかしら?」
魔美が礼司に聞くと
「ここだよ」
「どうして?」
「餌が五人もいる」
「そうか」
「また、誰か命を狙われるんですか?」
沢村は心配して言った
「たぶんな」
「写真を撮られたら終わりですか?」
「いや、俺のように写鬼を倒せば生き返るさ」
「保障は無いですよね」
「まあ、無いな。あはは」
礼司は写鬼の攻撃作戦をみんなに伝えると
「隊長は武器どうするんですか?」
「念波があるからな。大丈夫さ」
「ああ、カメ○○波ね」
「うん。さあ、鬼退治の時間だ!」
礼司は鬼のノブをつかんで念じると
護摩壇の火が
周りが真っ暗になり
礼司はランタンに火を点け
4人は懐中電灯を点けた
「護摩壇の火が消えていると言う事は、
呪鬼がいないということだ」
「逃げたんですか」
「ああ、今回は」
その時魔美が持っていた根付が
「根付が光っている」
「みんなライトを消せ」
礼司がランタンを消すと
洞窟の中は真っ暗になった
これで写真は撮れないだろう
礼司たちはそう思った
ヒタヒタと人の気配が
近づいてきた
五人は息を潜めていると
突然白っぽい光がまぶしく光った
すると由美と浜田が倒れた
それを見て
沢村がその光に向かって
ベレッタの引き金を引いた
「パンパンパン」
3発の音がすると
再び強い光が放たれると
礼司が両手にためた
緑色の光を
それに向かって放った
「バリバリ」
あs雷のような音を立てて
それは爆発し倒れている
由美達を照らした
礼司はランタンに火を点けて
倒れている3人を照らし
後ろを振り返ると
沢村が呆然立っていた^
「魔美、由美、浜田」
礼司は魔美の胸に耳を当てると
「動いている」
魔美の顔をたたいた
「もう、痛いなあ」
魔美はそう言って目を開けた
「魔美、由美を見てくれ」
「はい」
魔美は由美の心臓マッサージを始めた
「浜田」
そう言って礼司は浜田の心臓をマッサージした
われに返った沢村も一緒に由美の
蘇生を手伝うと
二人は目を開けた
「ああ」
その声を聞いて
「よかった、帰ってきたか」
「ええ、ついでに向こうの世界に戻ってきました」
「そうか、11時28分鬼退治終了」
「ああ」
その時沢村は頭を抱えて気を失った
写鬼 完
礼司は社の扉を開けると
みんなが構えたが
何も起こらず
礼司は魔美の方を
首を傾げた
「魔美開かないぞ」
「入り口がここじゃないのかな?」
魔美がそう言うと
魔美の持っていた鬼の根付が点滅をしていた
「おい魔美光っているぞ」
「ああ、本当だ」
「これってどういう意味?」
「全然寺の墓の前で光っていたぞ」
礼司は根付を手に取った
すると突然足元が抜け五人は
さっきの何倍もある洞窟に転げおちた
「おい大丈夫か?」
「はい」
五人はランタンを取り囲んで
礼司は鬼のノブのソードバージョンを由美に
小柄を沢田に、ベレッタを浜田に渡し
そして、魔美に根付を渡した
「夜野さん武器は?」
「大丈夫だ、俺にはもう一つ武器がある」
奥を見ると強い明かりが見えていた
「あっちに護摩壇がある」
五人は周りを警戒しながら
護摩壇のある部屋に入ると
天井が4メートルほどある
大きな部屋の中に入った
「ここが呪鬼の本拠地か」
礼司は周りを見渡すと浜田が天井を見上げた
「なるほど、さすが広いし火も大きいな」
「今まで何人を食ってきたのかしら」
魔美は壁を見渡しその正面にある穴を見つけた
「これって向こうの洞窟にあった穴と同じ?」
「そうかもしれん」
その時、礼司が突然苦しみだし
倒れて仰向けになった
「夜野さん」
由美が礼司の胸を開け
胸に耳を上げた
「止まっているわ」
由美は礼司の心臓マッサージを始めた
「祈祷師はどこだ」
浜田が周りを見渡した
「あそこ」
魔美は護摩壇の向こうに
赤い服を着た少女を見つけた
「携帯を持っているわ」
浜田は護摩壇の向こうへ回り込み
少女にベレッタを向けた
「ああ」
少女の顔はしわだらけの老婆だった
浜田は数発弾丸を発射すると
「ぎゃー」
少女は悲鳴を上げて狭い穴の中へ逃げていった
すると、礼司は息を吹き返した
「隊長」
由美は声をかけた
「夜野さん」
魔美も心配そうに礼司の顔を覗き込んだ
「ありがとう」
礼司が由美に礼を言うと
浜田が携帯電話を持ってきた
「隊長無事ですか?」
「ああ、いい物を見たよ」
「えっ?」
「犯人は呪鬼じゃない」
「誰なんですか?」
「火の中じゃなくて写真の中に吸い込まれて行った」
「あっ」魔美が思い出したように言った
「どうした?」
礼司は体を起こして聞いた
「写鬼よ、写鬼」
「写鬼?」
「昔、写真を撮ると魂が吸われて
しまう話があったでしょ」
「ああ、明治の人たちは
写真を撮られるのを拒んでいた」
「それよ」
「じゃあ、さっきの少女は?」
「カメラの分身だ」
「でも、あの赤い携帯はこっちが持っているんでしょ」
「たぶん別なカメラに移った」
「じゃあ、永遠に捕まえられないの?」
「逃げる前に退治をすればいい」
「逃げる前?」
「ああ、11時から12時の間いつものようにだ」
「わかりました」
浜田と由美が敬礼をした
「やっと隊長らしくなったわ」
魔美が微笑んだ
沢村はオドオドしていると礼司が言った
「沢村さんには立ち会ってもらわないとな」
「ど、どうしてですか?」
沢村は11時の意味もわからず
納得行かない事ばかりで礼司に聞いた
「現場にいないと記憶が戻らないのよ」
由美が沢村を説得するように言った
「はあ、記憶ですか?」
礼司は腕時計を見ると
10時50分をさしていた
「夜野さん写鬼はどこに現れるかしら?」
魔美が礼司に聞くと
「ここだよ」
「どうして?」
「餌が五人もいる」
「そうか」
「また、誰か命を狙われるんですか?」
沢村は心配して言った
「たぶんな」
「写真を撮られたら終わりですか?」
「いや、俺のように写鬼を倒せば生き返るさ」
「保障は無いですよね」
「まあ、無いな。あはは」
礼司は写鬼の攻撃作戦をみんなに伝えると
「隊長は武器どうするんですか?」
「念波があるからな。大丈夫さ」
「ああ、カメ○○波ね」
「うん。さあ、鬼退治の時間だ!」
礼司は鬼のノブをつかんで念じると
護摩壇の火が
周りが真っ暗になり
礼司はランタンに火を点け
4人は懐中電灯を点けた
「護摩壇の火が消えていると言う事は、
呪鬼がいないということだ」
「逃げたんですか」
「ああ、今回は」
その時魔美が持っていた根付が
「根付が光っている」
「みんなライトを消せ」
礼司がランタンを消すと
洞窟の中は真っ暗になった
これで写真は撮れないだろう
礼司たちはそう思った
ヒタヒタと人の気配が
近づいてきた
五人は息を潜めていると
突然白っぽい光がまぶしく光った
すると由美と浜田が倒れた
それを見て
沢村がその光に向かって
ベレッタの引き金を引いた
「パンパンパン」
3発の音がすると
再び強い光が放たれると
礼司が両手にためた
緑色の光を
それに向かって放った
「バリバリ」
あs雷のような音を立てて
それは爆発し倒れている
由美達を照らした
礼司はランタンに火を点けて
倒れている3人を照らし
後ろを振り返ると
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「魔美、由美、浜田」
礼司は魔美の胸に耳を当てると
「動いている」
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「もう、痛いなあ」
魔美はそう言って目を開けた
「魔美、由美を見てくれ」
「はい」
魔美は由美の心臓マッサージを始めた
「浜田」
そう言って礼司は浜田の心臓をマッサージした
われに返った沢村も一緒に由美の
蘇生を手伝うと
二人は目を開けた
「ああ」
その声を聞いて
「よかった、帰ってきたか」
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「ああ」
その時沢村は頭を抱えて気を失った
写鬼 完
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