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第2章 魔族襲撃編
【雇用№017】雇われ勇者 魔族襲来 再び エンドロール
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魔族の襲撃を撃退し、懐かしい日常に戻ると思いきや後片づけが残るのであった。
リュウは倒れたガンツへと駆け寄っていく。
「ガンツさん大丈夫ですか?いくら地に落ちたからとは言え、突撃はやり過ぎですよ。」
「ごほっ」
少し血を吐きながらガンツは身体を起こした。
「悪い、ちょっとそこにあるカバンに入っている、青ポーションをとって、俺に飲ませてくれ」
どうやら、魔族の一撃で、カバンのベルトが切れ、手元から離れていたようである。
「はい、わかりましたよ。っつて、最後の1本じゃないですか。なかったらどうする気だったんですか!!まったく。はい、どうぞ」
「あ~ありがと。」
『ごくっ、ごくっ』
「ふ~、痛みが消えて、少し爪がかかった腹も治ったようだ。あ~~でもな~~お互い様だぞ。リュウ。というかお前の方が死ぬとこっだし、ポーションも持ってなかったんだからな」
「あ~~、そうでした。すいません。」
「ま~お互い無事に終わってよかったってことよ。」
「おお~い、誰かここから出してくれ」
警備隊の隊長が
「魔法を使ったもの悪いがこの土壁を解除してやってくれ、私らではやり方がわからん」
リュウはこそっと土壁の解除呪文を発動した。『アースディスペル』
4枚の土壁がなくなり、そこから、チルと宿屋のおかみさんとおっさんが現れた。
「リュウ兄ちゃん怖かったよ。助けてくれてありがとう」
チルが泣きながら走ってきて、抱き着いてきた。胸に頭をうずめながら泣いているもんだから、頭をなでなでしてあげた。
「怖かったな。チル。元気そうでよかったよ。今回の襲撃は前回以上で、さすがにチルに何かあったんじゃないかと肝が冷えたよ。」
(僕が死にそうだったのは内緒にしておこう。これ以上不安なことを言って、心配させたくないし)
「君がリュウ君かい?私は警備隊を統率している警備隊長のグラマンだ。君やガンツ君が応援に駆けつけてくれて助かった礼を言おう」
「グラマンさん。私は坂本竜王です。いえいえこちらこそ間に合ってよかったです。駆けつけるまでチルを守ってもらいありがとうございます。警備隊の皆さんは大丈夫ですか?駆けつけた時は、血みどろで、倒れている方が何人か見受けられましたが・・・」
「あ~大丈夫だ。魔族がいなくなれば、手持ちのポーションで回復できるからな。と言ってもこちらのポーションも手持ちぎりぎりで危ないとこだったが。。。
それにしても、今回の魔族の襲撃は今迄と違い。指令官もいて、しかも魔物のランクが上がっていて、現在の戦力では厳しいとこだったな。
町全体に散らばって襲撃していたが、とりわけここの宿屋近辺に魔物が多く集まっていた。ここに何か魔物が目的とする何かがあるのかな?」
「あっ、もしかしたらこの子かもしれません。出ておいでティタニアちゃん」
チルが僕から離れて、腰にある白いバッグの蓋を開けた。そこから、手乗りサイズの可愛い妖精さんが顔を出してきた。
「初めまして、人族のみなさん。私は、精霊族のティタニアと言います。訳がありまして、森で怪我しているのをチルさんに助けてもらい。身体がよくなるまで匿ってもらっていました。」
「なるほど。精霊族の妖精がいたのか。それで、精霊族と仇敵である魔族がここを重点的に狙ってきていたのか。しかし、腑に落ちないことがある。なぜやつらはここに精霊族がいるとわかったのだ?
ティタニアさんや、魔族や精霊族は相手方の位置がわかるようなスキルなどをお持ちですかな?」
「魔族も精霊族も魔素を肌に感じてどこが濃いとか薄いとかがわかります。」
「それだけだと、魔族の位置はわかるかも知れんが、精霊族の位置はわからんのではないか?精霊族は、魔素を扱うことは出来ないと聞いたことがある。」
「そうです。精霊族は魔素を扱うことができないので、人族のように呪文として魔素を制御することはできません。
代わりに精霊族は魔素を浄化し、自然のエネルギーである龍脈のもとへ気として還元することができます。
魔法は扱えませんが、代わりに龍脈の気を扱い精霊術を扱います。」
「なるほど、では魔族は、魔素が段々と薄くなっているところに精霊族がいると判断したわけだ。そして、それは宿屋の周辺が極端に魔素が薄くなっているという訳か。そこまで判断できるほどに、一人の妖精で浄化できるものなのか?」
(なかなか鋭いおじじですね。精霊樹の苗木を私が持っていることは人族に知られてはいけないんだけど。身体はまだ完全には治らないし、精霊樹の苗木をある所で植え、育てるという大事な使命があるのよね。
ここで下手に疑われて、保護を名目に監禁されたら、使命が達成できないし。。。。。。う~ん。う~~ん。どうしよう~~ん。
あっそうだ。なんとか誘導して手伝ってもらえばいいんだ。
私って、あったまい~~。流石英才ティタニアちゃん!!)
「ごほん。実はですね。ここにいる皆さまだけに明かします。決して他の人族にはお話しないでくださいね。」
「うむ、わかった。ここで話を聞かないと原因も対策もわからんからな。」
髭を触りながら、そう話すグラマン隊長。
「グラマンさん、リュウさん、チルの3人だけにお話します。他の方は離れてください」
ガンツや他の警備員が離れるのを見計らってティタニアは、
「実はここに精霊樹の苗木があります。これがあるため、私の周囲は極端に魔素が薄くなるのです。精霊樹の木は、精霊族よりも強く魔素を吸収し、浄化します。そして、魔素を吸収した苗木は成長し、精霊樹となります。
この精霊樹は、昔はこの幻想世界の各地の龍脈の集まるポイントで、大きくそびえる立っていたのです。しかし、長い年月の間に魔素を吸収するために、魔族の糧である魔素を吸収する精霊樹は邪魔になるため。魔族の手によって、切り倒されてしまいました。
(ま~~中には人族が自分たちの住むために、切り開いた例もあるんだけど。。。言わなくていいよね)
龍脈の上で魔素が集まると、龍脈のポイント同士が共鳴し、転送ゲートの歪が表れます。どうも魔族は転送ゲートを制御する術を知っているような感じですけど。今回の転送ゲートも歪自体は自然発生に近いものでしたけど、繋がる先を意図的に決めているようでした。
精霊族にとっては、魔素はあまりいいものではありません。濃すぎると、精霊界に悪影響を及ぼします。そのため、精霊王より、この地で苗木を植えるように密命を言い渡されたのです。」
「ふむ、月に一度、転送ゲートが城の上空に開き、魔族がやってくるのはそのような訳があったのか。ならば、その精霊樹の苗木が育てば、転送ゲートが自然発生することは少なくなるということだな。」お髭をいじるお髭大好きグラマンさん。
「そうなります。精霊樹の浄化だけでは、いきなり転送ゲートはなくなりません。自然発生的な転送ゲートを止めるには、龍脈の気を吸って、魔素を吐き出す魔霊樹を伐採しなければなりません。
この世界全体はちょっと置いておいて、この大陸には大きくわけて、5つの魔霊樹があるようです。ここを中心とし、5紡星の魔法陣を描くように各点に配置されているのが魔素の濃さからわかります。」
「精霊王は、精霊の神よりご神託を受けました。魔王を討伐すべく、人族神である女神が、この地へ勇者を遣わしたと・・・・
そして、その者の協力を仰ぎ、魔霊樹を討伐せよとのことです。」
リュウは色々と考えていた。
地球でいう、植物が二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するようなもんか。
精霊族は、酸素が必要で、魔族は二酸化炭素が必要だと。
そして、現状は魔素(二酸化炭素)が多くなっている状態で、龍脈の気(酸素)を増やそうと精霊族が動いていると。
ふんふん、なんとなく分かってきたな。
「城より勇者を天界より召喚するというお触れはあったが。既に行われているかは、わからんぞ。召喚したという知らせはこちらには届いてないからな。」
「いえ、既に勇者は召喚されています。精霊神はご神託では、『此度彼の地に、魔王を討伐する勇者現れん。そのもの顔に黒き眼鏡をかけるもの』と。
そして、この世界では、顔に何か黒いものをかける人はいません。ですから、勇者はあなたです」
「勇者リュウよ。私ティタニアと共に魔霊樹を討伐して下さい!!」
あぁ~~~、せっかく内緒にして、ひっそりと隠匿してたのにこの妖精ちゃんばらしちゃいましたよ。これは面倒なことになる予感がする。。。。
リュウは倒れたガンツへと駆け寄っていく。
「ガンツさん大丈夫ですか?いくら地に落ちたからとは言え、突撃はやり過ぎですよ。」
「ごほっ」
少し血を吐きながらガンツは身体を起こした。
「悪い、ちょっとそこにあるカバンに入っている、青ポーションをとって、俺に飲ませてくれ」
どうやら、魔族の一撃で、カバンのベルトが切れ、手元から離れていたようである。
「はい、わかりましたよ。っつて、最後の1本じゃないですか。なかったらどうする気だったんですか!!まったく。はい、どうぞ」
「あ~ありがと。」
『ごくっ、ごくっ』
「ふ~、痛みが消えて、少し爪がかかった腹も治ったようだ。あ~~でもな~~お互い様だぞ。リュウ。というかお前の方が死ぬとこっだし、ポーションも持ってなかったんだからな」
「あ~~、そうでした。すいません。」
「ま~お互い無事に終わってよかったってことよ。」
「おお~い、誰かここから出してくれ」
警備隊の隊長が
「魔法を使ったもの悪いがこの土壁を解除してやってくれ、私らではやり方がわからん」
リュウはこそっと土壁の解除呪文を発動した。『アースディスペル』
4枚の土壁がなくなり、そこから、チルと宿屋のおかみさんとおっさんが現れた。
「リュウ兄ちゃん怖かったよ。助けてくれてありがとう」
チルが泣きながら走ってきて、抱き着いてきた。胸に頭をうずめながら泣いているもんだから、頭をなでなでしてあげた。
「怖かったな。チル。元気そうでよかったよ。今回の襲撃は前回以上で、さすがにチルに何かあったんじゃないかと肝が冷えたよ。」
(僕が死にそうだったのは内緒にしておこう。これ以上不安なことを言って、心配させたくないし)
「君がリュウ君かい?私は警備隊を統率している警備隊長のグラマンだ。君やガンツ君が応援に駆けつけてくれて助かった礼を言おう」
「グラマンさん。私は坂本竜王です。いえいえこちらこそ間に合ってよかったです。駆けつけるまでチルを守ってもらいありがとうございます。警備隊の皆さんは大丈夫ですか?駆けつけた時は、血みどろで、倒れている方が何人か見受けられましたが・・・」
「あ~大丈夫だ。魔族がいなくなれば、手持ちのポーションで回復できるからな。と言ってもこちらのポーションも手持ちぎりぎりで危ないとこだったが。。。
それにしても、今回の魔族の襲撃は今迄と違い。指令官もいて、しかも魔物のランクが上がっていて、現在の戦力では厳しいとこだったな。
町全体に散らばって襲撃していたが、とりわけここの宿屋近辺に魔物が多く集まっていた。ここに何か魔物が目的とする何かがあるのかな?」
「あっ、もしかしたらこの子かもしれません。出ておいでティタニアちゃん」
チルが僕から離れて、腰にある白いバッグの蓋を開けた。そこから、手乗りサイズの可愛い妖精さんが顔を出してきた。
「初めまして、人族のみなさん。私は、精霊族のティタニアと言います。訳がありまして、森で怪我しているのをチルさんに助けてもらい。身体がよくなるまで匿ってもらっていました。」
「なるほど。精霊族の妖精がいたのか。それで、精霊族と仇敵である魔族がここを重点的に狙ってきていたのか。しかし、腑に落ちないことがある。なぜやつらはここに精霊族がいるとわかったのだ?
ティタニアさんや、魔族や精霊族は相手方の位置がわかるようなスキルなどをお持ちですかな?」
「魔族も精霊族も魔素を肌に感じてどこが濃いとか薄いとかがわかります。」
「それだけだと、魔族の位置はわかるかも知れんが、精霊族の位置はわからんのではないか?精霊族は、魔素を扱うことは出来ないと聞いたことがある。」
「そうです。精霊族は魔素を扱うことができないので、人族のように呪文として魔素を制御することはできません。
代わりに精霊族は魔素を浄化し、自然のエネルギーである龍脈のもとへ気として還元することができます。
魔法は扱えませんが、代わりに龍脈の気を扱い精霊術を扱います。」
「なるほど、では魔族は、魔素が段々と薄くなっているところに精霊族がいると判断したわけだ。そして、それは宿屋の周辺が極端に魔素が薄くなっているという訳か。そこまで判断できるほどに、一人の妖精で浄化できるものなのか?」
(なかなか鋭いおじじですね。精霊樹の苗木を私が持っていることは人族に知られてはいけないんだけど。身体はまだ完全には治らないし、精霊樹の苗木をある所で植え、育てるという大事な使命があるのよね。
ここで下手に疑われて、保護を名目に監禁されたら、使命が達成できないし。。。。。。う~ん。う~~ん。どうしよう~~ん。
あっそうだ。なんとか誘導して手伝ってもらえばいいんだ。
私って、あったまい~~。流石英才ティタニアちゃん!!)
「ごほん。実はですね。ここにいる皆さまだけに明かします。決して他の人族にはお話しないでくださいね。」
「うむ、わかった。ここで話を聞かないと原因も対策もわからんからな。」
髭を触りながら、そう話すグラマン隊長。
「グラマンさん、リュウさん、チルの3人だけにお話します。他の方は離れてください」
ガンツや他の警備員が離れるのを見計らってティタニアは、
「実はここに精霊樹の苗木があります。これがあるため、私の周囲は極端に魔素が薄くなるのです。精霊樹の木は、精霊族よりも強く魔素を吸収し、浄化します。そして、魔素を吸収した苗木は成長し、精霊樹となります。
この精霊樹は、昔はこの幻想世界の各地の龍脈の集まるポイントで、大きくそびえる立っていたのです。しかし、長い年月の間に魔素を吸収するために、魔族の糧である魔素を吸収する精霊樹は邪魔になるため。魔族の手によって、切り倒されてしまいました。
(ま~~中には人族が自分たちの住むために、切り開いた例もあるんだけど。。。言わなくていいよね)
龍脈の上で魔素が集まると、龍脈のポイント同士が共鳴し、転送ゲートの歪が表れます。どうも魔族は転送ゲートを制御する術を知っているような感じですけど。今回の転送ゲートも歪自体は自然発生に近いものでしたけど、繋がる先を意図的に決めているようでした。
精霊族にとっては、魔素はあまりいいものではありません。濃すぎると、精霊界に悪影響を及ぼします。そのため、精霊王より、この地で苗木を植えるように密命を言い渡されたのです。」
「ふむ、月に一度、転送ゲートが城の上空に開き、魔族がやってくるのはそのような訳があったのか。ならば、その精霊樹の苗木が育てば、転送ゲートが自然発生することは少なくなるということだな。」お髭をいじるお髭大好きグラマンさん。
「そうなります。精霊樹の浄化だけでは、いきなり転送ゲートはなくなりません。自然発生的な転送ゲートを止めるには、龍脈の気を吸って、魔素を吐き出す魔霊樹を伐採しなければなりません。
この世界全体はちょっと置いておいて、この大陸には大きくわけて、5つの魔霊樹があるようです。ここを中心とし、5紡星の魔法陣を描くように各点に配置されているのが魔素の濃さからわかります。」
「精霊王は、精霊の神よりご神託を受けました。魔王を討伐すべく、人族神である女神が、この地へ勇者を遣わしたと・・・・
そして、その者の協力を仰ぎ、魔霊樹を討伐せよとのことです。」
リュウは色々と考えていた。
地球でいう、植物が二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するようなもんか。
精霊族は、酸素が必要で、魔族は二酸化炭素が必要だと。
そして、現状は魔素(二酸化炭素)が多くなっている状態で、龍脈の気(酸素)を増やそうと精霊族が動いていると。
ふんふん、なんとなく分かってきたな。
「城より勇者を天界より召喚するというお触れはあったが。既に行われているかは、わからんぞ。召喚したという知らせはこちらには届いてないからな。」
「いえ、既に勇者は召喚されています。精霊神はご神託では、『此度彼の地に、魔王を討伐する勇者現れん。そのもの顔に黒き眼鏡をかけるもの』と。
そして、この世界では、顔に何か黒いものをかける人はいません。ですから、勇者はあなたです」
「勇者リュウよ。私ティタニアと共に魔霊樹を討伐して下さい!!」
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