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第5章 薬草農園 新たな仲間編
【雇用№57】雇われ勇者 新たな雇用計画と薬草農園の財政状況3
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「そうなると。ウェルザさん。これ以上の人員の増加は厳しいですかね?」
「ええ、現状のままと考えると厳しいと言えますわね。でも、先ほどの報告には上がっていませんけど、魔猪の肉はお売りにならなかったんですか?」
「ええ、今回は、解体費用と差し引いて、相殺してもたらったので、少しは売りましたけど、ほぼ自家消費にしましたので、売り上げ金はありません。
あれっ。。。。。そういえば、前に討伐した時は確か売ってたな。あの時の金額はいくらだったかな。。。。たしか、60キロで100万ループだったかな。一月前のことで詳細を思い出すのがちょっと厳しい。」
「そうですよね。卸価格でも魔猪のお肉は高価ですから、その位はいくはずなんですよね。」
「そうなるとさっきの報告を修正する必要がありますね。
武器精霊樹の長刀 -20万
チルと僕の武器 -23万
オーダー -55万
▲魔猪討伐(1回目)30万
(魔石と討伐報酬)
★魔猪お肉売却 100万
▲魔物襲撃(再び)報酬 34.5万
(魔石と討伐報酬)
薬草採取(ガンツさん)報酬 5万
魔猪討伐(2回目) 30万
(魔石と討伐報酬)
ロウ板の権利収入 6万/月(暫定)
と変更になりますので、合計が変わって。
武器代 -98万
▲討伐報酬等 199.5万
権利収入 6万/月(暫定)
純利益は、 107.5万円になりますね。
これに税金を40%加味しても、64.5万の利益が出ます。」
▲:変更箇所、★追加箇所
「そうなりますと
本業の薬草農園の利益 17.1万
営業外収益 64.5万で
合わせて 81.6万
の利益になります。
これなら、追加で人材を募集してもなんとかなりますよ。となりますと、リュウさんが魔猪を定期的に狩ることと、そのお肉の大半をお肉屋さんに卸してもらう必要がありますね。
今からでも、残っている魔猪のお肉、卸してきませんか?資金繰りは凄く楽になると思いますよ。そもそも私たちがこんな高級なお肉を毎日毎食食べているのがおかしいのですから。
通常の牛や豚の特急のお肉よりもお高いお肉なんて食べなくても私たちは大丈夫ですよ。」
あれっ、なんかまずい流れになってきているような。
みんな喜んで食べてくれていたから、そこら辺誰もあまり気にしていなかったはずなのに。チルなんか絶対気付いてないし。
ウェルザさんを経理担当にしたのまずかったかな~~?いや、でもそれだけ彼女が有能だということで、人選は決して間違っていない。
間違っているのは、僕が迂闊にも正直に報告してしまったことだな。なんとか誤魔化しきれないか粘ってみよう。
「はぁ~~~っ、いやそのですね。魔猪のお肉は福利厚生の一環としてですね。従業員の皆さんに喜んでもらおうかと思いまして。。。。」
「それなら、別に最上級のお肉である魔猪のお肉でなくとも、牛や豚の最上級でも、果物のプルシェでもいいくらいなんですよ。私としては、お肉も大変嬉しいですが、美容のことを考えるとプルシェの方がよかったりもします。」
「そっ、そうですよね。流石に毎食お肉はつらいですよね。でしたら、余っている土地を使ってプルシェも栽培に着手しましょう。そうとなれば善は急げです。ちょっと果物屋さんに買いにいってきま~~す。」
「リュウさん。ちょっと待ってください。」
ウェルザさんなんて素早い動きだ。僕が立って、その場から逃げようとしたところをすかさず腕を掴んできた。反射神経が良すぎるのでは。
「何か私に隠しているのではありませんか?リュウさんには助けてもらった御恩がありますのであまり問い詰めたりはしたくはないんです。でも、そんなリュウさんから経理を任されている以上経理に纏わることでうやむやにすることは出来ません。」
うん、詰んだ。詰んじゃった。どこで読み間違えて、打ち間違えたかわからないが、もう王手だ。
どこに逃げてもウェルザさんが次の一手で仕留めてこれるくらいのものだ。
「は~~っ、わかりました。正直にお話します。実は、魔猪のお肉には若干ながら食べると魔力容量を増やす効果があるようです。聡い(さとい)ウェルザさんなら薄々気づいてたかもしれませんが。」
ここまでは、なんとか話せるでも、ここから先ユーザーインターフェースやマジックプログラミングのスキルに関しては絶対さけて離さないと。
「は~~~やっぱりそうだったんですか。一回だけならまだしも、毎食魔猪のお肉は出るし、薬草管理で、水の魔法は毎日使ってますけど、使える回数は少しずつ増えてきている。さらに『アイスクーラー』の魔法を追加で使うことになっても、他の回数に問題もなく使えた。
ここに来るまでは、そんなに魔法を使える回数が増えることはなかったんです。ここに来てから経った数日の内で魔法回数が増えたので、もしかしたらとは思ってましたけど。
魔猪の肉にそんな効果があったとはこれまで思いもしませんでしたわ。確かに魔法回数が増えれば、農園管理での作業効率が大幅にアップしますわね。水やりも井戸から汲む必要も運ぶことも少なくなりますもの。
本来、リュウさん一人でこの大きな農園を作って管理してたんですからね。それと、まだ何か隠していることがあるんじゃありませんか?リュウさん。
た・・・と・・・え・・・ば・・・・ポーション作成のこととか。。。。」
うっ、なんか芋づる式にどんどん隠していたことがバレテいく気がする。
もう、雇用主としての信用が地に落ちているような気もする。どうしよう。
正直に話そうか?いや、でも、ティタニアのこともあるし、秘密を守る必要もあるから。。。。う~~~ん。。。僕って隠しごとにとことん向いてないな~~。
「え、、えええと」
「そうですね。後はたまに花壇の方を飛んでいる可愛らしい妖精さんのこととか」
うん、詰んだ詰みました。証拠は全て、探偵さんに握られてました。どこかのアニメのあれです「犯人はお前だ!!」的な状況です。僕が犯人役になっているのが問題ですが。。。
「ええ、現状のままと考えると厳しいと言えますわね。でも、先ほどの報告には上がっていませんけど、魔猪の肉はお売りにならなかったんですか?」
「ええ、今回は、解体費用と差し引いて、相殺してもたらったので、少しは売りましたけど、ほぼ自家消費にしましたので、売り上げ金はありません。
あれっ。。。。。そういえば、前に討伐した時は確か売ってたな。あの時の金額はいくらだったかな。。。。たしか、60キロで100万ループだったかな。一月前のことで詳細を思い出すのがちょっと厳しい。」
「そうですよね。卸価格でも魔猪のお肉は高価ですから、その位はいくはずなんですよね。」
「そうなるとさっきの報告を修正する必要がありますね。
武器精霊樹の長刀 -20万
チルと僕の武器 -23万
オーダー -55万
▲魔猪討伐(1回目)30万
(魔石と討伐報酬)
★魔猪お肉売却 100万
▲魔物襲撃(再び)報酬 34.5万
(魔石と討伐報酬)
薬草採取(ガンツさん)報酬 5万
魔猪討伐(2回目) 30万
(魔石と討伐報酬)
ロウ板の権利収入 6万/月(暫定)
と変更になりますので、合計が変わって。
武器代 -98万
▲討伐報酬等 199.5万
権利収入 6万/月(暫定)
純利益は、 107.5万円になりますね。
これに税金を40%加味しても、64.5万の利益が出ます。」
▲:変更箇所、★追加箇所
「そうなりますと
本業の薬草農園の利益 17.1万
営業外収益 64.5万で
合わせて 81.6万
の利益になります。
これなら、追加で人材を募集してもなんとかなりますよ。となりますと、リュウさんが魔猪を定期的に狩ることと、そのお肉の大半をお肉屋さんに卸してもらう必要がありますね。
今からでも、残っている魔猪のお肉、卸してきませんか?資金繰りは凄く楽になると思いますよ。そもそも私たちがこんな高級なお肉を毎日毎食食べているのがおかしいのですから。
通常の牛や豚の特急のお肉よりもお高いお肉なんて食べなくても私たちは大丈夫ですよ。」
あれっ、なんかまずい流れになってきているような。
みんな喜んで食べてくれていたから、そこら辺誰もあまり気にしていなかったはずなのに。チルなんか絶対気付いてないし。
ウェルザさんを経理担当にしたのまずかったかな~~?いや、でもそれだけ彼女が有能だということで、人選は決して間違っていない。
間違っているのは、僕が迂闊にも正直に報告してしまったことだな。なんとか誤魔化しきれないか粘ってみよう。
「はぁ~~~っ、いやそのですね。魔猪のお肉は福利厚生の一環としてですね。従業員の皆さんに喜んでもらおうかと思いまして。。。。」
「それなら、別に最上級のお肉である魔猪のお肉でなくとも、牛や豚の最上級でも、果物のプルシェでもいいくらいなんですよ。私としては、お肉も大変嬉しいですが、美容のことを考えるとプルシェの方がよかったりもします。」
「そっ、そうですよね。流石に毎食お肉はつらいですよね。でしたら、余っている土地を使ってプルシェも栽培に着手しましょう。そうとなれば善は急げです。ちょっと果物屋さんに買いにいってきま~~す。」
「リュウさん。ちょっと待ってください。」
ウェルザさんなんて素早い動きだ。僕が立って、その場から逃げようとしたところをすかさず腕を掴んできた。反射神経が良すぎるのでは。
「何か私に隠しているのではありませんか?リュウさんには助けてもらった御恩がありますのであまり問い詰めたりはしたくはないんです。でも、そんなリュウさんから経理を任されている以上経理に纏わることでうやむやにすることは出来ません。」
うん、詰んだ。詰んじゃった。どこで読み間違えて、打ち間違えたかわからないが、もう王手だ。
どこに逃げてもウェルザさんが次の一手で仕留めてこれるくらいのものだ。
「は~~っ、わかりました。正直にお話します。実は、魔猪のお肉には若干ながら食べると魔力容量を増やす効果があるようです。聡い(さとい)ウェルザさんなら薄々気づいてたかもしれませんが。」
ここまでは、なんとか話せるでも、ここから先ユーザーインターフェースやマジックプログラミングのスキルに関しては絶対さけて離さないと。
「は~~~やっぱりそうだったんですか。一回だけならまだしも、毎食魔猪のお肉は出るし、薬草管理で、水の魔法は毎日使ってますけど、使える回数は少しずつ増えてきている。さらに『アイスクーラー』の魔法を追加で使うことになっても、他の回数に問題もなく使えた。
ここに来るまでは、そんなに魔法を使える回数が増えることはなかったんです。ここに来てから経った数日の内で魔法回数が増えたので、もしかしたらとは思ってましたけど。
魔猪の肉にそんな効果があったとはこれまで思いもしませんでしたわ。確かに魔法回数が増えれば、農園管理での作業効率が大幅にアップしますわね。水やりも井戸から汲む必要も運ぶことも少なくなりますもの。
本来、リュウさん一人でこの大きな農園を作って管理してたんですからね。それと、まだ何か隠していることがあるんじゃありませんか?リュウさん。
た・・・と・・・え・・・ば・・・・ポーション作成のこととか。。。。」
うっ、なんか芋づる式にどんどん隠していたことがバレテいく気がする。
もう、雇用主としての信用が地に落ちているような気もする。どうしよう。
正直に話そうか?いや、でも、ティタニアのこともあるし、秘密を守る必要もあるから。。。。う~~~ん。。。僕って隠しごとにとことん向いてないな~~。
「え、、えええと」
「そうですね。後はたまに花壇の方を飛んでいる可愛らしい妖精さんのこととか」
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