【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~ 【累計13万PT & 123大賞4一次通過】

近衛 愛

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第5章 薬草農園 新たな仲間編

【雇用№60】雇われ勇者 新たな雇用計画と薬草農園の財政状況6

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「でも、凄いですね。リュウさんさっき出してもらった水の魔法。どこで覚えたんですか?」

「まぁまぁ、ウェルザさんそう慌てなくても、ポーション作りの事も含めてこの大魔導士リュウがご説明させて頂きます。僕には、こちらの世界に召喚されたときに、スキル:ユーザーインターフェースというものを授かってます。

そのユーザーインターフェースとは、なんでも作れる魔法の手帳みたいなものです。既存の魔法を読み取って、構成や威力、属性などを自由に変更して、魔法を創造したりすることが出来るんですよ。」

「スキル:ユーザーインターフェース召喚!!と皆さんには見えませんけど、これが僕のスキルになります。ちなみに、このスキルを使用すると、皆さんの現在の魔力容量も測定することが可能になります。あと、ポーション作成は、このスキルを使い、様々な魔法を一つの魔法として組み合わせたものになります。」

「は~、魔法も創造できるとは、本当に大魔導士様なんですね。王宮の宮廷魔術師クラスでないと魔法の開発は出来ないと聞いてますよ。それに魔猪のお肉もあれだけ頑なに販売しない理由もわかりました。そのスキルを使って、魔力容量がが上がることを確信しているからなんですね。」

「リュウ。凄いじゃないの流石勇者なだけのことはあるわね。ちょっと弱そうだな~と思ってはいたけど、それを補うものがちゃんとあったわけね。調子が良くなったら、私も一度精霊術を見せてあげるわ。そのスキルで使えるか試して見るといいわ。勇者の戦力があがるなら、私は喜んで協力するわよ。」

「えっ、魔猪のお肉をあれだけ毎日食べさせてくれてたのって、そんな理由があったの?てっきり、リュウ兄ちゃんが、ふっくらした女性が好みで、私たちを肥え太らせようとしているんだと思ったよ。。。。。。。

っていうのは冗談で、私たちが薬草農園を頑張っているからご褒美に美味しいものを食べさせてくれたんだと思ってたよ。」


「チルさん。そんなご褒美で上げるようなお肉でもないのよ。魔猪のお肉は。今回リュウさんが持ってきたお肉だって、お肉屋さんに卸したら、全部で100万くらいはするそうよ。ということはね。
お肉屋さんで買おうとおもったら、600万くらいはするのよ。このお肉は。」

「ええぇえ~~~、そんな高いお肉だったの。。。。。てっきり全部でも10万位だと思ってたよ。まさかそんなにするお肉だとは。。。。。じゃ~これからは、このお肉は気軽に食べられないね。」

モニカちゃんは金銭感覚がそこまでないのか、みんなが何をそんなに驚いているのかわかっていないようだ。


「そうなんですよね。それで、オーナー、いえ大魔導士 リュウ様。今後もお肉はやはり売らずにみんなで食べていくのでしょうか?その、魔力容量が増大するとは、知りませんでしたので、金銭的効果が見合わずに、卸した方が良いのではと思いました。

でもその話を聞くと、魔力増量により、毎日の魔法回数の上昇、それによる農作業のパフォーマンスの向上、そして、魔族襲撃時の防衛に関しても魔法ベースとするなら、かなり有効的であると判断しました。

上昇した傾向はあると先ほど伺いましたが一体どれほどの上昇効果があったのでしょうか?」


「ウェルザさん。まだまだ魔猪のお肉に関しては、経過観察中でして、はっきりとしたことは言えないのですが、ウェルザさんやモニカちゃんは、こちらに初めて来た時と比較し、約1.4倍にチルに関しては、約1.7倍ほどに朝の時点での結果ではなっております。

これが一定期間のものなのか、恒常的なものかは、観察期間が短いため、わかりませんが、短期的にみると大きな効果があるのはわかりました。
それに、実際に魔法を使用しているチルやウェルザさんなら徐々に魔法を使える回数が増えているのに気づいていたでしょう。」


「1.4~1.7倍ですか。それは凄い伸び用ですね。確かに魔法を使える回数を比較するとそのくらいの上昇はあるかもしれません。ちなみに大魔導士 リュウ様はどのような感じですか?やはり、1.4~1.7倍は上がっているでのしょうか?」


「いえ、僕はそこまではありません。1.1倍にも満足りませんよ。もともと魔力容量の多い僕には、そこまで効果はありませんでした。もともと少ない皆さんだからこその脅威的な伸びになっているのです。それでも、魔力容量が増えていくに越したことはないので、食べていますよ。それにほっぺたが落ちるほどに美味しいですから。

魔力容量増大に関係なくとも食べますよ。お値段を考えると、ちょっと悩んでしまいますけど。。。」

「いえ、でも後々のことを考えれば、今、スタートの時点で大きく投資した方が、後に収穫できる稔りは大きいです。かける投資の金額が週に100万ほどで、かける対象が一般人の私たちなので、かなり大きなかけではありますね。

それでも、私たちが今後薬草農園で成功していくには、これは必要な投資であると思いますわ。」

「ウェルザさんに、そう言ってもらえてよかったです。魔猪の肉はそれだけの価値があります。
農作業の時間を減らし、スタッフの安全管理上でもこれから必要になってきます。

本来、そこまでの少し効率が上がって、少し防衛に対する魔法が使える程度で終わりだったのです。
そう、さっきまで、ここで僕たちがこの話をする前までは。。。。」

「えっ、リュウ兄ちゃん。どういうこと?話しても話さなくても私たちお肉食べてたし、魔法も毎日使ってたよ。日ごとに少しずつ増えて言ってたし、効果は変わらないんじゃないの?」

「リュウさん。もしかして、私たちにスキルを見せて、魔法を創造することが関係あるんですか?そして、そのことを農園関係者全員が知ったということも。」

「ええ、さすがウェルザさんお気づきになられましたか。
 そうです。農園関係者が僕の秘密を共有したことが一番大きな利点となりました。どういうことかと言いますと。元々この農園は僕が一人でやってましたとお話してますよね。」

「ええ、そうですね。それで人手が足りないというから、私たちが応援に来ましたよ。」

「なにかオカシイとは感じませんか?この農園を一人で管理して、さらに、ポーション作りまで、今のチル以上のペースで作成してたんですよ。しかも、実際は、農園管理を午前中、午後にちょっとポーション作りを行う感じで。」

「確かに、いくら魔法を使って、魔力容量が多いとはいえ、人一人で出来る量ではありませんわね。ということは、独自に創造した、対農園用の魔法がいくつかあって、それを駆使して、農園管理を行っていたということでしょうか?」

「ええ、その通りです。皆さんが来てからは、スキルの存在を知られるわけには行きませんでしたので、既存のみんなが使える魔法しか使っていませんでした。でも、もう農園管理者全員が知っている隠す必要もない。

そして、僕の作った魔法は、現地の人でも使えることは、チルに試してもらって確認出来ている。
つまり、対農園用の魔法をウェルザさんやモニカちゃんにも使ってもらうことが出来るんですよ。
そして、ポーション作りもチルだけにしてもらってますが、モニカちゃんとウェルザさんにもしてもらうことが出来る。

これは、我々薬草農園にとっての大きな前進です!!!!」
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