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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№157】精霊樹の斧と魔霊樹討伐6
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「セバリンは、チルさんへの指導と増幅用の魔法陣の設置をお願いね。リュウさん。今回のお話は、巨大な増幅魔法陣を使用しての極大魔法になるのよね。」
「説明が抜けてましたね。ウェルザさんの言う通りです。極大魔法を増幅して、最大火力一発で。魔族を殲滅したいので、増幅魔法陣が必要になります。」
「ふむ、その点は少し問題がございますな。魔法陣は、陣内での魔法を増幅するものですから、あまりに範囲を広げてしまうと、他の住民が魔法を使用した際に増幅しますので、危険になるかと存じます。また、同様に使用した分、増幅魔法陣の魔素容量が減って行きますので、襲撃までに魔素がもつかどうかが不明となります。」
「そうですか。その点は完全に考えが抜けてましたね。うちらが個人で用意する分だと、確かに範囲内で誰かが10回も使えば無くなってしまいますね。」
「リュウさん。そもそも巨大な魔法陣は必要ないんですよ。」
セバリンさんが僕がつけている魔石のアクセサリーを指で刺してきた。
「そうか、極大魔法に合わせて魔法陣もでかくする必要があると思ってたけど。魔法陣のサイズ自体はほとんど関係ないんだしたね。」
「ええ、ですので、一回限りで魔石から絞れるだけ絞れるサイズの魔法陣を作成して、発動時にスイッチをオンすれば、限りなくロスを抑えて極大魔法のみに増幅効果を与えられるかと思います。」
「そうなると、チルにゲートが見えたらスイッチを入れてもらって、その状態で僕が極大魔法を発動するって、話になりますね。」
「ええ、その通りでございます。ですので、腰や胸にかけるタイプよりも、リヤカーか魔法の絨毯に組み込んだ増幅装置の方が宜しいかと思います。魔法の絨毯と空飛ぶリヤカーどちらに施しましょうか?」
なるほど、魔族襲撃までに時間もないし、突貫で作ることになるから早く決めて取り掛からないといけないわけか。果て、リヤカーと魔法の絨毯とどちらが良いだろうか?
座って使用するなら、正直なところどちらでも?いや、両手を離して使うから、魔法の絨毯だと、もしかして、地面に落っこちる可能性もあるわけか?それは流石に危なくてできないぞ。
やっぱリヤカーを空に飛ばすのが最適か。平行性は保ちやすいから、リヤカーの上に立って、魔法を使うことも可能だし。ただ、問題点としては、地上から見た時に異変が分かりやすいから、だれがやったかバレやすいのが問題か。
空を飛ぶ上でなるべく保護色か何かでコーティングして、ぱっと見分からない様にして、尚且つドラゴンスーツを着用して、個人が分からない様にすれば………問題は無くなるよな。
「セバリンさん。リヤカーの方でお願いします。魔法を撃って迎撃すること前提だと、そちらの方が都合が良いので。ただ、ですね。空をリヤカーが飛んでいると、見られた場合に問題になる恐れがありますので………」
「なるほど。保護色か何かで、見ても分からない様にして欲しいということでしょうか?」
「ええ、その通りです。ただ、そうなると普段使いで空の保護色で出歩くことになりますので、今回限りで使用することになりますが。」
「リュウさん。お気遣い無用でございますぞ。このセバリンにポンとお任せください。リュウさんが望むままなものを作って見せましょう。」
おお、セバリンさんから太鼓判が出てる。これはそのままお願いしても大丈夫そうですね。
「では、セバリンさんお願いします!!」
「はい、任されました。ご満足頂ける様に全力を尽くす所存です」
「ウェルザさんとモニカちゃんは、打ちこぼしの際の後始末お願いするかと思います。それか、これから開発する極大魔法の内容次第ではお手伝いをお願いするかもしれません。手が必要になったらお願いします。それまでは、おふたりは可能な限りポーションの増産に務めて下さい。」
「はい。」
「うきゆうきゅうきゅ」
うりが悲しげな声でこちらに訴えかけてくる。
「ごめんよ。ウリ、今回は空中戦になるからウリの出番は、、、あっあった。メイディンさん達の護衛を頼む。君にしか任せられない。」
「うきゅうきゅ」
『ダンダン』
とウリが嬉しそうに、足踏みをして任せろと言わんばかりの声を上げた。
「説明が抜けてましたね。ウェルザさんの言う通りです。極大魔法を増幅して、最大火力一発で。魔族を殲滅したいので、増幅魔法陣が必要になります。」
「ふむ、その点は少し問題がございますな。魔法陣は、陣内での魔法を増幅するものですから、あまりに範囲を広げてしまうと、他の住民が魔法を使用した際に増幅しますので、危険になるかと存じます。また、同様に使用した分、増幅魔法陣の魔素容量が減って行きますので、襲撃までに魔素がもつかどうかが不明となります。」
「そうですか。その点は完全に考えが抜けてましたね。うちらが個人で用意する分だと、確かに範囲内で誰かが10回も使えば無くなってしまいますね。」
「リュウさん。そもそも巨大な魔法陣は必要ないんですよ。」
セバリンさんが僕がつけている魔石のアクセサリーを指で刺してきた。
「そうか、極大魔法に合わせて魔法陣もでかくする必要があると思ってたけど。魔法陣のサイズ自体はほとんど関係ないんだしたね。」
「ええ、ですので、一回限りで魔石から絞れるだけ絞れるサイズの魔法陣を作成して、発動時にスイッチをオンすれば、限りなくロスを抑えて極大魔法のみに増幅効果を与えられるかと思います。」
「そうなると、チルにゲートが見えたらスイッチを入れてもらって、その状態で僕が極大魔法を発動するって、話になりますね。」
「ええ、その通りでございます。ですので、腰や胸にかけるタイプよりも、リヤカーか魔法の絨毯に組み込んだ増幅装置の方が宜しいかと思います。魔法の絨毯と空飛ぶリヤカーどちらに施しましょうか?」
なるほど、魔族襲撃までに時間もないし、突貫で作ることになるから早く決めて取り掛からないといけないわけか。果て、リヤカーと魔法の絨毯とどちらが良いだろうか?
座って使用するなら、正直なところどちらでも?いや、両手を離して使うから、魔法の絨毯だと、もしかして、地面に落っこちる可能性もあるわけか?それは流石に危なくてできないぞ。
やっぱリヤカーを空に飛ばすのが最適か。平行性は保ちやすいから、リヤカーの上に立って、魔法を使うことも可能だし。ただ、問題点としては、地上から見た時に異変が分かりやすいから、だれがやったかバレやすいのが問題か。
空を飛ぶ上でなるべく保護色か何かでコーティングして、ぱっと見分からない様にして、尚且つドラゴンスーツを着用して、個人が分からない様にすれば………問題は無くなるよな。
「セバリンさん。リヤカーの方でお願いします。魔法を撃って迎撃すること前提だと、そちらの方が都合が良いので。ただ、ですね。空をリヤカーが飛んでいると、見られた場合に問題になる恐れがありますので………」
「なるほど。保護色か何かで、見ても分からない様にして欲しいということでしょうか?」
「ええ、その通りです。ただ、そうなると普段使いで空の保護色で出歩くことになりますので、今回限りで使用することになりますが。」
「リュウさん。お気遣い無用でございますぞ。このセバリンにポンとお任せください。リュウさんが望むままなものを作って見せましょう。」
おお、セバリンさんから太鼓判が出てる。これはそのままお願いしても大丈夫そうですね。
「では、セバリンさんお願いします!!」
「はい、任されました。ご満足頂ける様に全力を尽くす所存です」
「ウェルザさんとモニカちゃんは、打ちこぼしの際の後始末お願いするかと思います。それか、これから開発する極大魔法の内容次第ではお手伝いをお願いするかもしれません。手が必要になったらお願いします。それまでは、おふたりは可能な限りポーションの増産に務めて下さい。」
「はい。」
「うきゆうきゅうきゅ」
うりが悲しげな声でこちらに訴えかけてくる。
「ごめんよ。ウリ、今回は空中戦になるからウリの出番は、、、あっあった。メイディンさん達の護衛を頼む。君にしか任せられない。」
「うきゅうきゅ」
『ダンダン』
とウリが嬉しそうに、足踏みをして任せろと言わんばかりの声を上げた。
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