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19話 奪われ令嬢でしたが幸せになりました
しおりを挟む「アリス、目を開けるぞ」
舞踏会の夜から数ヶ月の時間が経って今日は王室で結婚式へ向けてドレスの試着が行われる日ー。
王子の前にドレスに着替えた私が立つ。
「はい」
王子にそう合図をすると首まで繊細なレースに覆われたドレスを着た私に王子は驚く。
「どうでしょうか・・・?」
と問う私に王子は
「何というか・・・感慨深い・・・成長したな」
と、いつの私と比較しているか分からないがどう捉えたらいいか分からない答えが返ってきた。
「成長・・・」
(王子ったら・・・)
私、とっくに18よと出会った時小さいなと言われた時のように少しむくれた。
すると王子も
「ははっ!嘘だ。まるで聖母みたいー」
と言い掛ける王子に
(え!)
と褒められたと期待していると
「いや、でも違うか」
と言われ
ガーーーン!とショックを受ける。
「アリスは聖母よりも小悪魔だな」
と王子はまたフフッと笑う。
「目を離すと何するか分からないからな」
と言われてギクッとする。
王子は一歩歩み寄り私の手を取り甲に口付けようとする。
「今度は盛るなよ」
ニヤリと手の甲の側で笑う彼に
「心得ました」
と返事をし、笑いながら私達はキスをしたのであった。
【一旦完 新婚旅行編に続く】
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