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暴露
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「そうだったんですね……」
祐樹さんの話を聞いた私は、ホッと胸を撫で下ろした。祐樹さんは、私の事を大切に思ってくれていた。心変わりなんてしていなかった。
雛乃が、祐樹さんの側に来て不満げな声を出す。
「ちょっと、吾妻。お姉ちゃんへのプレゼントを探すなら、私にも一言いってよ。私はあんたと被らないようにしてプレゼントを選ぶんだから」
「ああ、ごめん、雛乃ちゃん」
祐樹さんは、困ったような笑顔で手を合わせる。尚も言い合う祐樹さんと雛乃を見て、唯香さんが身体を震わせて言う。
「……何で、どうして真鍋さんばっかり愛されるのよ……」
唯香さんの様子を見た高瀬さんが唯香さんの方に近付く。
「玉城さん、大丈夫ですか? 落ち着いて下さい」
しかし、唯香さんは高瀬さんの言葉を無視して、私の方を指さした。
「吾妻さん、あなたその女に騙されてるのよ! その女はね、あなたの財産狙いであなたに近付いたのよ!」
雛乃が、今にも唯香さんに殴りかかりそうなオーラを出しながら低い声で言う。
「……玉城さん、いいがかりはやめてくれますか? おねえ……姉が吾妻を騙す事なんてあり得ません」
唯香さんは、自身の着ているジャケットのポケットからICレコーダーを取り出すと、勝ち誇ったように言った。
「これでもそんな事を言えるかしら?」
唯香さんがICレコーダーの再生ボタンを押すと、私と唯香さんの会話が店内に響いた。
『まあ、そりゃあ別れたくないわよね。なんてったって、相手は吾妻建設の社長の息子だもんねえ』
『それじゃあ、私が財産目当てで祐樹さんと付き合ってるみたいじゃないですか』
『あら、違うの?』
『いえ、合ってますよ』
やられた。唯香さんは、私達の会話を録音して、それを切り取りだかなんだかしてこんな会話を作り上げたんだ。……祐樹さんは、私の事を信じてくれるだろうか。
私が祐樹さんの方に視線を向けると、祐樹さんは、冷たい視線を唯香さんに向けて言った。
「……玉城さん。どうやってその会話を録音したのか知らないけど、そういう姑息な事はしないでもらえますか。俺は、紗季さんの事を信じてますから」
唯香さんは、ギリっと唇を噛んだ。そして、大声で言った。
「だったら、これはどう!? 真鍋さんはね……あなたに内緒で、官能小説を書いてるのよ!!」
その場にいた全員が、ポカーンとした。いや、正確には、発言した唯香さんと小山内さん以外か。何せ、小山内さん以外は、私が官能小説を書いている事を知っているのだ。
祐樹さんが、唯香さんを見て言う。
「……玉城さん。俺は、紗季さんが官能小説を書いている事は知ってますよ。というか、俺もエロ漫画描いてるし」
「へ?」
唯香さんが目を丸くした。唯香さんは、まさか私が官能小説の事を祐樹さんに明かしているとは思わなかったのだろう。私は、毎日顔を合わせる会社の人に官能小説の事を知られるのが気まずかったから、隠していただけなんだけれど。
雛乃が、唯香さんを睨みながら呟く。
「……人の秘密を勝手に暴露するなんて、最低」
唯香さんは、顔を真っ赤にした後、キッと私を睨んで叫んだ。
「……全部、あんたのせいよ! 私がこんな思いをしてるのは、みんなあんたのせいよ!!」
そして、唯香さんは私に襲い掛かってきた。祐樹さんが、私を庇うように私の前に出る。そして、高瀬さんが後ろから唯香さんを羽交い絞めにした。
「放して、放しなさいよ!!」
尚も唯香さんが暴れようとする。すると、唯香さんの側に近付いた小山内さんが、ドスの聞いた声で唯香さんに言った。
「……玉城さん。ここは俺の大切なレストランです。暴れないで頂けますか?……それと、真鍋さんは大切な取引先の社員であり、うちの従業員の大切な人です。これ以上彼女に何かするようなら、警察を呼びますよ」
唯香さんは、小山内さんの迫力に何も言えなくなったようで、無言でその場にへたり込んだ。
祐樹さんの話を聞いた私は、ホッと胸を撫で下ろした。祐樹さんは、私の事を大切に思ってくれていた。心変わりなんてしていなかった。
雛乃が、祐樹さんの側に来て不満げな声を出す。
「ちょっと、吾妻。お姉ちゃんへのプレゼントを探すなら、私にも一言いってよ。私はあんたと被らないようにしてプレゼントを選ぶんだから」
「ああ、ごめん、雛乃ちゃん」
祐樹さんは、困ったような笑顔で手を合わせる。尚も言い合う祐樹さんと雛乃を見て、唯香さんが身体を震わせて言う。
「……何で、どうして真鍋さんばっかり愛されるのよ……」
唯香さんの様子を見た高瀬さんが唯香さんの方に近付く。
「玉城さん、大丈夫ですか? 落ち着いて下さい」
しかし、唯香さんは高瀬さんの言葉を無視して、私の方を指さした。
「吾妻さん、あなたその女に騙されてるのよ! その女はね、あなたの財産狙いであなたに近付いたのよ!」
雛乃が、今にも唯香さんに殴りかかりそうなオーラを出しながら低い声で言う。
「……玉城さん、いいがかりはやめてくれますか? おねえ……姉が吾妻を騙す事なんてあり得ません」
唯香さんは、自身の着ているジャケットのポケットからICレコーダーを取り出すと、勝ち誇ったように言った。
「これでもそんな事を言えるかしら?」
唯香さんがICレコーダーの再生ボタンを押すと、私と唯香さんの会話が店内に響いた。
『まあ、そりゃあ別れたくないわよね。なんてったって、相手は吾妻建設の社長の息子だもんねえ』
『それじゃあ、私が財産目当てで祐樹さんと付き合ってるみたいじゃないですか』
『あら、違うの?』
『いえ、合ってますよ』
やられた。唯香さんは、私達の会話を録音して、それを切り取りだかなんだかしてこんな会話を作り上げたんだ。……祐樹さんは、私の事を信じてくれるだろうか。
私が祐樹さんの方に視線を向けると、祐樹さんは、冷たい視線を唯香さんに向けて言った。
「……玉城さん。どうやってその会話を録音したのか知らないけど、そういう姑息な事はしないでもらえますか。俺は、紗季さんの事を信じてますから」
唯香さんは、ギリっと唇を噛んだ。そして、大声で言った。
「だったら、これはどう!? 真鍋さんはね……あなたに内緒で、官能小説を書いてるのよ!!」
その場にいた全員が、ポカーンとした。いや、正確には、発言した唯香さんと小山内さん以外か。何せ、小山内さん以外は、私が官能小説を書いている事を知っているのだ。
祐樹さんが、唯香さんを見て言う。
「……玉城さん。俺は、紗季さんが官能小説を書いている事は知ってますよ。というか、俺もエロ漫画描いてるし」
「へ?」
唯香さんが目を丸くした。唯香さんは、まさか私が官能小説の事を祐樹さんに明かしているとは思わなかったのだろう。私は、毎日顔を合わせる会社の人に官能小説の事を知られるのが気まずかったから、隠していただけなんだけれど。
雛乃が、唯香さんを睨みながら呟く。
「……人の秘密を勝手に暴露するなんて、最低」
唯香さんは、顔を真っ赤にした後、キッと私を睨んで叫んだ。
「……全部、あんたのせいよ! 私がこんな思いをしてるのは、みんなあんたのせいよ!!」
そして、唯香さんは私に襲い掛かってきた。祐樹さんが、私を庇うように私の前に出る。そして、高瀬さんが後ろから唯香さんを羽交い絞めにした。
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