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辛い過去は忘れて新たな未来を
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『この疫病神!!』
幼い頃から、いつも言われ続けてきた言葉――。
両親は私が物心つく前に事故で亡くなり、私は母方の祖母に引き取られた。
だけど、それは望まれたものではなくて、仕方なくのこと。
結婚を反対されていた私の両親は親類から勘当されていて、父方の祖父母は私の存在自体を疎ましく思っていた。
母方の祖母もあまり良くは思っていなかったみたいだけど、自分の娘がお腹を痛めて産んだ子供ということで、仕方なく私を引き取ってくれたようだった。
可愛がられなかったけれど、人並みの生活は送れていたから不満は無かった。
だけど中学入学を目前に祖母が病気で他界してしまい、今度は母の姉である伯母に引き取られ中学、高校は通わせてもらえたけれど、常にお荷物だと言われ続けていた私は高校卒業と共に就職を決めて家を出た。
仕事はそこそこ大きな企業の事務職で、寮が完備されていて待遇も良くて、何とかやっていけそうだった。
仕事にも慣れ、少しずつ新たな生活に馴染み始めていた矢先、職場でセクハラに遭い、暫くは我慢をしていた。
しかも相手は社長の息子だったから周りに言うことも出来ず、ひたすら耐え続けた。
でも、働き始めてから一年と少し、職場の飲み会の帰りに襲われかけたことで我慢の限界を迎えた私は上司に相談をしたものの取り合っては貰えず、更には相談したことが本人にバレて根回しされ、社員たちからも疎外された私は虚言癖があると噂され続け、耐えきれなくなって仕事を辞めることになった。
寮を追い出され、行き場を失った私は築年数の古い格安のアパートを借りて、生活の為にとある個人経営の小さな飲食店でアルバイトを始めた。
そこで知り合った三つ年上の料理人の彼は良くしてくれて、色々と力になってくれた。
半年も経つ頃には付き合おうと言われ、相手を信じきっていた私は頷き、彼が私のアパートに転がり込む形で半同棲を始めていた。
けれど、交際を始めてから数ヶ月後、彼は突然仕事を辞め、アパートにも帰って来なくなり、連絡も取れなくなった。
しかも、私が留守の間にこれまで貯めていたお金を持ち去ってしまい、私は貯金すら失うことになった。
更に不幸は続き、私が働いていたお店が閉店することになって仕事も失くなり、またしても不幸のどん底へと落とされた。
不幸続きで流石に自分の運命を呪い、全てがどうでもよくなってしまって死ぬことを考えてからひと月程死に場所を探していた私はあの廃ビルに辿り着いたのだ――。
「――ッ!!」
眠りに就いてから暫くして、私は目を覚ました。
過去にあった色々なことを夢に見て、悲しくなった私の瞳からは、涙が溢れていた。
すると、ベッドから少し離れた場所にある机に人の気配を感じ、その誰かは椅子から立ち上がるとこちらへ歩み寄り、電気のスイッチが押されたことで辺りが照らされて目の前に居るのが相嶋さんだと分かった。
幼い頃から、いつも言われ続けてきた言葉――。
両親は私が物心つく前に事故で亡くなり、私は母方の祖母に引き取られた。
だけど、それは望まれたものではなくて、仕方なくのこと。
結婚を反対されていた私の両親は親類から勘当されていて、父方の祖父母は私の存在自体を疎ましく思っていた。
母方の祖母もあまり良くは思っていなかったみたいだけど、自分の娘がお腹を痛めて産んだ子供ということで、仕方なく私を引き取ってくれたようだった。
可愛がられなかったけれど、人並みの生活は送れていたから不満は無かった。
だけど中学入学を目前に祖母が病気で他界してしまい、今度は母の姉である伯母に引き取られ中学、高校は通わせてもらえたけれど、常にお荷物だと言われ続けていた私は高校卒業と共に就職を決めて家を出た。
仕事はそこそこ大きな企業の事務職で、寮が完備されていて待遇も良くて、何とかやっていけそうだった。
仕事にも慣れ、少しずつ新たな生活に馴染み始めていた矢先、職場でセクハラに遭い、暫くは我慢をしていた。
しかも相手は社長の息子だったから周りに言うことも出来ず、ひたすら耐え続けた。
でも、働き始めてから一年と少し、職場の飲み会の帰りに襲われかけたことで我慢の限界を迎えた私は上司に相談をしたものの取り合っては貰えず、更には相談したことが本人にバレて根回しされ、社員たちからも疎外された私は虚言癖があると噂され続け、耐えきれなくなって仕事を辞めることになった。
寮を追い出され、行き場を失った私は築年数の古い格安のアパートを借りて、生活の為にとある個人経営の小さな飲食店でアルバイトを始めた。
そこで知り合った三つ年上の料理人の彼は良くしてくれて、色々と力になってくれた。
半年も経つ頃には付き合おうと言われ、相手を信じきっていた私は頷き、彼が私のアパートに転がり込む形で半同棲を始めていた。
けれど、交際を始めてから数ヶ月後、彼は突然仕事を辞め、アパートにも帰って来なくなり、連絡も取れなくなった。
しかも、私が留守の間にこれまで貯めていたお金を持ち去ってしまい、私は貯金すら失うことになった。
更に不幸は続き、私が働いていたお店が閉店することになって仕事も失くなり、またしても不幸のどん底へと落とされた。
不幸続きで流石に自分の運命を呪い、全てがどうでもよくなってしまって死ぬことを考えてからひと月程死に場所を探していた私はあの廃ビルに辿り着いたのだ――。
「――ッ!!」
眠りに就いてから暫くして、私は目を覚ました。
過去にあった色々なことを夢に見て、悲しくなった私の瞳からは、涙が溢れていた。
すると、ベッドから少し離れた場所にある机に人の気配を感じ、その誰かは椅子から立ち上がるとこちらへ歩み寄り、電気のスイッチが押されたことで辺りが照らされて目の前に居るのが相嶋さんだと分かった。
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