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6話「廃嫡・除籍処分」ざまぁ回
「オイデンブルク公爵令嬢、素晴らしいアイデアですわ」
「私の誕生日のプレゼントも公爵領で穫れた野菜にしていただけますか? 炊き出しをして民に振る舞いたい」
「わたくしも同じ考えですわ」
「わしも誕生日には領地に帰り、民を招待し炊き出しを行おうと思う」
「わたくしも公爵令嬢と共に炊き出しのお手伝いをしたいと思いますの、お許しいただけますか?」
お客様から称賛のお言葉を頂いた。
妹と両親には全てを奪われてきた。
でも私は市井に暮らす貧しい人たちよりは恵まれている。
だって着る物や住む所に困窮している訳ではないのだから。
妹に誕生日のプレゼントを奪われない為の計画だった。
でも沢山の人に称賛され、民の胃を満たすことが出来た。
妹にちょっと意地悪したくて始めたことですが、今はそんなことどうでもよくなっています。
「私はビアンカのような孫を持てた事を誇りに思うよ、炊き出しの手伝いに行くなら私も行こう」
「お祖父様」
「ビアンカのアイデアは最高だよ、もちろん僕も炊き出しを手伝うからね」
「ありがとうございます、ルード様」
私たちが和やかに話していると、突然妹が叫び出した。
「ふざけないで! 野菜や小麦粉のどこが素敵なプレゼントなのよ!」
妹が眉を釣り上げ、眉間にしわを寄せ、額に青筋を立て、髪を振り乱しこちらを睨んでいる。
「私達貴族は食べる物や着る物や住む所に苦労している訳ではないでしょう? 民の中には着る物もなく、今日食べる物に事欠いている人もいるのよ、可哀相だとは思わない?」
私は妹に部屋を取られて物置部屋に住み、妹にドレスを奪われ古びたドレスを着ているから、衣食住に困っていないとは言い難い。
それでも間違いなく民よりはずっといい暮らしをしている。
「民なんか知らないわよ! 貧しい民は貧しいまま、飢えて死んじゃえばいいのよ! 豪華なドレスや華美なアクセサリーを貰って、容姿端麗な私がそれらを身につけて、さらに美しくなるほうが遥かに価値があるわ! そう思うでしょう? お父様! お母様!」
「ミアの言うとおりだ! 民など道端の石ころにすぎん! 石ころに思いやりの心をかけてなんになる! 石ころなど蹴飛ばしておけばいいんだ!」
「そうよ、二人の言う通りだわ!」
妹の言葉を肯定するように両親が相槌を打つ。
会場にいる人たちが三人の言動に幻滅していた。
「ビアンカ、やはり駄目だな小奴らは」
お祖父様が妹と両親を見る目は、ゴミを見るときのものだった。
「残念ですがそのようですわね、お祖父様」
民は餓死しても構わないなどと言う妹と、民を道端の石ころだという父と、その言葉を肯定する母親、とてもではないが庇いきれない。
「何をヒソヒソと話しているの?」
「私たちをのけ者にしないでくれ」
「お義父様、内緒話をされると感じ悪いですわ」
妹と両親がお祖父様に抗議する。
お祖父様は厳しい顔つきで三人を睨み付け
ると。
「息子は廃嫡! 息子の嫁と孫娘のミアを公爵家から除籍処分とする! 民を思いやる心のない者は公爵家にはいらん! 公爵家は孫娘のビアンカを私の養子にし継がせる!」
威厳のある声で言い切った。
お祖父様の言葉を聞いた三人が絶句した。
「私の誕生日のプレゼントも公爵領で穫れた野菜にしていただけますか? 炊き出しをして民に振る舞いたい」
「わたくしも同じ考えですわ」
「わしも誕生日には領地に帰り、民を招待し炊き出しを行おうと思う」
「わたくしも公爵令嬢と共に炊き出しのお手伝いをしたいと思いますの、お許しいただけますか?」
お客様から称賛のお言葉を頂いた。
妹と両親には全てを奪われてきた。
でも私は市井に暮らす貧しい人たちよりは恵まれている。
だって着る物や住む所に困窮している訳ではないのだから。
妹に誕生日のプレゼントを奪われない為の計画だった。
でも沢山の人に称賛され、民の胃を満たすことが出来た。
妹にちょっと意地悪したくて始めたことですが、今はそんなことどうでもよくなっています。
「私はビアンカのような孫を持てた事を誇りに思うよ、炊き出しの手伝いに行くなら私も行こう」
「お祖父様」
「ビアンカのアイデアは最高だよ、もちろん僕も炊き出しを手伝うからね」
「ありがとうございます、ルード様」
私たちが和やかに話していると、突然妹が叫び出した。
「ふざけないで! 野菜や小麦粉のどこが素敵なプレゼントなのよ!」
妹が眉を釣り上げ、眉間にしわを寄せ、額に青筋を立て、髪を振り乱しこちらを睨んでいる。
「私達貴族は食べる物や着る物や住む所に苦労している訳ではないでしょう? 民の中には着る物もなく、今日食べる物に事欠いている人もいるのよ、可哀相だとは思わない?」
私は妹に部屋を取られて物置部屋に住み、妹にドレスを奪われ古びたドレスを着ているから、衣食住に困っていないとは言い難い。
それでも間違いなく民よりはずっといい暮らしをしている。
「民なんか知らないわよ! 貧しい民は貧しいまま、飢えて死んじゃえばいいのよ! 豪華なドレスや華美なアクセサリーを貰って、容姿端麗な私がそれらを身につけて、さらに美しくなるほうが遥かに価値があるわ! そう思うでしょう? お父様! お母様!」
「ミアの言うとおりだ! 民など道端の石ころにすぎん! 石ころに思いやりの心をかけてなんになる! 石ころなど蹴飛ばしておけばいいんだ!」
「そうよ、二人の言う通りだわ!」
妹の言葉を肯定するように両親が相槌を打つ。
会場にいる人たちが三人の言動に幻滅していた。
「ビアンカ、やはり駄目だな小奴らは」
お祖父様が妹と両親を見る目は、ゴミを見るときのものだった。
「残念ですがそのようですわね、お祖父様」
民は餓死しても構わないなどと言う妹と、民を道端の石ころだという父と、その言葉を肯定する母親、とてもではないが庇いきれない。
「何をヒソヒソと話しているの?」
「私たちをのけ者にしないでくれ」
「お義父様、内緒話をされると感じ悪いですわ」
妹と両親がお祖父様に抗議する。
お祖父様は厳しい顔つきで三人を睨み付け
ると。
「息子は廃嫡! 息子の嫁と孫娘のミアを公爵家から除籍処分とする! 民を思いやる心のない者は公爵家にはいらん! 公爵家は孫娘のビアンカを私の養子にし継がせる!」
威厳のある声で言い切った。
お祖父様の言葉を聞いた三人が絶句した。
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