「お姉様ばかりずるいわ!」と言って私の物を奪っていく妹と「お姉さんなんだから我慢しなさい!」が口癖の両親がお祖父様の逆鱗に触れ破滅しました

まほりろ

文字の大きさ
6 / 8

6話「廃嫡・除籍処分」ざまぁ回

「オイデンブルク公爵令嬢、素晴らしいアイデアですわ」

「私の誕生日のプレゼントも公爵領で穫れた野菜にしていただけますか? 炊き出しをして民に振る舞いたい」

「わたくしも同じ考えですわ」

「わしも誕生日には領地に帰り、民を招待し炊き出しを行おうと思う」

「わたくしも公爵令嬢と共に炊き出しのお手伝いをしたいと思いますの、お許しいただけますか?」

お客様から称賛のお言葉を頂いた。

妹と両親には全てを奪われてきた。

でも私は市井に暮らす貧しい人たちよりは恵まれている。

だって着る物や住む所に困窮している訳ではないのだから。

妹に誕生日のプレゼントを奪われない為の計画だった。

でも沢山の人に称賛され、民の胃を満たすことが出来た。

妹にちょっと意地悪したくて始めたことですが、今はそんなことどうでもよくなっています。

「私はビアンカのような孫を持てた事を誇りに思うよ、炊き出しの手伝いに行くなら私も行こう」

「お祖父様」

「ビアンカのアイデアは最高だよ、もちろん僕も炊き出しを手伝うからね」

「ありがとうございます、ルード様」

私たちが和やかに話していると、突然妹が叫び出した。

「ふざけないで! 野菜や小麦粉のどこが素敵なプレゼントなのよ!」

妹が眉を釣り上げ、眉間にしわを寄せ、額に青筋を立て、髪を振り乱しこちらを睨んでいる。

「私達貴族は食べる物や着る物や住む所に苦労している訳ではないでしょう? 民の中には着る物もなく、今日食べる物に事欠いている人もいるのよ、可哀相だとは思わない?」

私は妹に部屋を取られて物置部屋に住み、妹にドレスを奪われ古びたドレスを着ているから、衣食住に困っていないとは言い難い。

それでも間違いなく民よりはずっといい暮らしをしている。

「民なんか知らないわよ! 貧しい民は貧しいまま、飢えて死んじゃえばいいのよ! 豪華なドレスや華美なアクセサリーを貰って、容姿端麗な私がそれらを身につけて、さらに美しくなるほうが遥かに価値があるわ! そう思うでしょう? お父様! お母様!」

「ミアの言うとおりだ! 民など道端の石ころにすぎん! 石ころに思いやりの心をかけてなんになる! 石ころなど蹴飛ばしておけばいいんだ!」

「そうよ、二人の言う通りだわ!」

妹の言葉を肯定するように両親が相槌を打つ。

会場にいる人たちが三人の言動に幻滅していた。

「ビアンカ、やはり駄目だな小奴こやつらは」

お祖父様が妹と両親を見る目は、ゴミを見るときのものだった。

「残念ですがそのようですわね、お祖父様」

民は餓死しても構わないなどと言う妹と、民を道端の石ころだという父と、その言葉を肯定する母親、とてもではないが庇いきれない。

「何をヒソヒソと話しているの?」

「私たちをのけ者にしないでくれ」

「お義父様、内緒話をされると感じ悪いですわ」

妹と両親がお祖父様に抗議する。

お祖父様は厳しい顔つきで三人を睨み付け
ると。

「息子は廃嫡! 息子の嫁と孫娘のミアを公爵家から除籍処分とする! 民を思いやる心のない者は公爵家にはいらん! 公爵家は孫娘のビアンカを私の養子にし継がせる!」

威厳のある声で言い切った。

お祖父様の言葉を聞いた三人が絶句した。


感想 68

あなたにおすすめの小説

殿下をくださいな、お姉さま~欲しがり過ぎた妹に、姉が最後に贈ったのは死の呪いだった~

和泉鷹央
恋愛
 忌み子と呼ばれ、幼い頃から実家のなかに閉じ込められたいた少女――コンラッド伯爵の長女オリビア。  彼女は生まれながらにして、ある呪いを受け継いだ魔女だった。  本当ならば死ぬまで屋敷から出ることを許されないオリビアだったが、欲深い国王はその呪いを利用して更に国を豊かにしようと考え、第四王子との婚約を命じる。    この頃からだ。  姉のオリビアに婚約者が出来た頃から、妹のサンドラの様子がおかしくなった。  あれが欲しい、これが欲しいとわがままを言い出したのだ。  それまではとても物わかりのよい子だったのに。  半年後――。  オリビアと婚約者、王太子ジョシュアの結婚式が間近に迫ったある日。  サンドラは呆れたことに、王太子が欲しいと言い出した。  オリビアの我慢はとうとう限界に達してしまい……  最後はハッピーエンドです。  別の投稿サイトでも掲載しています。

婚約者を奪われた私が悪者扱いされたので、これから何が起きても知りません

天宮有
恋愛
子爵令嬢の私カルラは、妹のミーファに婚約者ザノークを奪われてしまう。 ミーファは全てカルラが悪いと言い出し、束縛侯爵で有名なリックと婚約させたいようだ。 屋敷を追い出されそうになって、私がいなければ領地が大変なことになると説明する。 家族は信じようとしないから――これから何が起きても、私は知りません。

【完結】姉の婚約者を奪った私は悪女と呼ばれています

春野オカリナ
恋愛
 エミリー・ブラウンは、姉の婚約者だった。アルフレッド・スタンレー伯爵子息と結婚した。  社交界では、彼女は「姉の婚約者を奪った悪女」と呼ばれていた。

これまでは悉く妹に幸せを邪魔されていました。今後は違いますよ?

satomi
恋愛
ディラーノ侯爵家の義姉妹の姉・サマンサとユアノ。二人は同じ侯爵家のアーロン=ジェンキンスとの縁談に臨む。もともとはサマンサに来た縁談話だったのだが、姉のモノを悉く奪う義妹ユアノがお父様に「見合いの席に同席したい」と懇願し、何故かディラーノ家からは二人の娘が見合いの席に。 結果、ユアノがアーロンと婚約することになるのだが…

完璧な妹に全てを奪われた私に微笑んでくれたのは

今川幸乃
恋愛
ファーレン王国の大貴族、エルガルド公爵家には二人の姉妹がいた。 長女セシルは真面目だったが、何をやっても人並ぐらいの出来にしかならなかった。 次女リリーは逆に学問も手習いも容姿も図抜けていた。 リリー、両親、学問の先生などセシルに関わる人たちは皆彼女を「出来損ない」と蔑み、いじめを行う。 そんな時、王太子のクリストフと公爵家の縁談が持ち上がる。 父はリリーを推薦するが、クリストフは「二人に会って判断したい」と言った。 「どうせ会ってもリリーが選ばれる」と思ったセシルだったが、思わぬ方法でクリストフはリリーの本性を見抜くのだった。

私と婚約破棄して妹と婚約!? ……そうですか。やって御覧なさい。後悔しても遅いわよ?

百谷シカ
恋愛
地味顔の私じゃなくて、可愛い顔の妹を選んだ伯爵。 だけど私は知っている。妹と結婚したって、不幸になるしかないって事を……

王子を助けたのは妹だと勘違いされた令嬢は人魚姫の嘆きを知る

リオール
恋愛
子供の頃に溺れてる子を助けたのは姉のフィリア。 けれど助けたのは妹メリッサだと勘違いされ、妹はその助けた相手の婚約者となるのだった。 助けた相手──第一王子へ生まれかけた恋心に蓋をして、フィリアは二人の幸せを願う。 真実を隠し続けた人魚姫はこんなにも苦しかったの? 知って欲しい、知って欲しくない。 相反する思いを胸に、フィリアはその思いを秘め続ける。 ※最初の方は明るいですが、すぐにシリアスとなります。ギャグ無いです。 ※全24話+プロローグ,エピローグ(執筆済み。順次UP予定) ※当初の予定と少し違う展開に、ここの紹介文を慌てて修正しました。色々ツッコミどころ満載だと思いますが、海のように広い心でスルーしてください(汗

お姉様は嘘つきです! ~信じてくれない毒親に期待するのをやめて、私は新しい場所で生きていく! と思ったら、黒の王太子様がお呼びです?

朱音ゆうひ@4月1日新刊発売!
恋愛
男爵家の令嬢アリシアは、姉ルーミアに「悪魔憑き」のレッテルをはられて家を追い出されようとしていた。 何を言っても信じてくれない毒親には、もう期待しない。私は家族のいない新しい場所で生きていく!   と思ったら、黒の王太子様からの招待状が届いたのだけど? 別サイトにも投稿してます(https://ncode.syosetu.com/n0606ip/)