11 / 66
10話「本当に処女かどうか確かめてやるよ」
しおりを挟む王子がオレの足を持ち上げ、むき出しの尻の穴に指を入れる。
「本当に処女かどうか確かめてやるよ」
「やっ、やめろっ! はなせ……! ぅっ……、ぁっ……!! はっ……! ダメ!! そこは……!」
尻の穴を解かされていく。知りたくもない快楽を無理やり感じさせられる。
前立腺《ぜんりつせん》をいじられ、
「ふぁ!! はぁ……ん! らめぇぇっ……! ひゃぁぁ……!!」
女のようにあえがされる。
オレの尻がほどよく解かされたところで、王子がズボンを寛《くつろ》げ、自身のペニスを取りだした。
オレの小さなおちんちんがみじめになるぐらい、王子は立派なペニスを持っていた。
顔よし、スタイルよし、金も名誉も権力もあって、ペニスまで大きいとかズルい、ズルすぎる……!
オレも現世ではシンデレラ♂に転生してるから、顔だけはいいけど。体つきは華奢《きゃしゃ》だし、おちんちんも小さい。
世の中は不公平だぜ。
もっともこの王子様は、ステータスは高いが性格は最低だ。
シンデレラの王子様が、根性のねじ曲がったヤリチン男だと前世の母親が知ったら泣く……いや卒倒するぞ。
シンデレラの絵本を読んで感動している、全世界の乙女にあやまれ!
「処女だったら、愛人ではなく正室にむかえてやる」
王子の男根は天を突くほどそそり立っていた。
王子が勃起したペニスをオレの尻にあてがう。
「やめろっ! いやだ……! それだけは勘弁《かんべん》してくれ……!!」
オレはドS王子に懇願《こんがん》した。
童貞を卒業するまえに、処女を奪われるなんて……!
「うぁぁぁッッ……!!」
王子はオレの言葉を無視し、オレの尻にペニスを突っ込んだ。
「うっ、あっ……! はぁ……!! ムリ……! いたッッ……! くぁ……!!」
オレがボロボロと涙をこぼす姿を見て、王子があざけるように笑う。
「どうやら初めてというのは本当だったようだな、中がキツい」
奥へ奥へと、いきり立った竿をすすめていく。
「あっ、いぁぁぁっ……!!」
ズン! と音がして一気に奥をつかれた。
涙がボロボロとこぼれる。
「一国の王子のものを受け入れているんだ、光栄に思え」
誰が思うか! 性格がねじ曲がってて心根が腐っているくそ王子のペニスなんて、尻に入れられても嬉しくねぇよ!!
「ひぁっ! あっ、あっ!! やめっ! くぁっ……! うっ、ぁっ! うぁぁあっ!!」
最奥をズンズンつかれる。
「いやっ、だ! 感じたく、ない! ん、ぁっ……ひぁ!! やぁぁあッッ!!」
王子のペニスがオレの感じるところを突く。
感じたくないのに体がびくびくと震え、エッチな声がもれてしまう。
「ここだろ? 感じるところは? 淫乱《いんらん》なやつだ。男のペニスがそんなに気持ちいいのか?」
ドS王子が、蔑《さげすみ》み笑う。
笑いながら、オレの感じるところを攻め続ける。
「ひっ、うぁっ!! ふぁ…! ぃあっ!! やめっ、やめろっ!! ぁっ! はぁっ! くぁっ…!! ひゃぁぁぁっっ!!」
気持ちいいところを突かれ、オレの体が跳ねる。
嫌なのに……! 感じたくないのに……! 王子のいきり勃《た》ったペニスで、前立腺を突いて欲しくてしかたがない。
王子がペニスをギリギリまで抜き、最奥を突く。
「ふぁぁッッ!!」
激しく腰をふり、打ちつける。
パチュン! パチュン! という腰を打ちつける音に、ぐちゅぐちゅという卑猥《ひわい》な音がまじる。
「ひぁあっ! ぁああっ!! やぁぁっ! らっ…めぇぇ! うっ! あぁ! はぁ……! ふぁぁぁっ!!」
「素直になれあばずれ、ボクのペニスが欲しいんだろ? めちゃくちゃにしてほしいんだろ?」
無理やりに犯され、ひどい言葉をあびせられ涙がとまらない。
「絶頂が近い、中にだ出すぞ」
「やめっ、それだけは……! ぁっ! あっ! ふぁぁッ! ひゃぁぁぁぁぁッッ!!」
ずしゅるるる~~! と音を立て王子の精子が中に出される。
オレもほぼ同じタイミングで達した。
58
あなたにおすすめの小説
推しのために、モブの俺は悪役令息に成り代わることに決めました!
華抹茶
BL
ある日突然、超強火のオタクだった前世の記憶が蘇った伯爵令息のエルバート。しかも今の自分は大好きだったBLゲームのモブだと気が付いた彼は、このままだと最推しの悪役令息が不幸な未来を迎えることも思い出す。そこで最推しに代わって自分が悪役令息になるためエルバートは猛勉強してゲームの舞台となる学園に入学し、悪役令息として振舞い始める。その結果、主人公やメインキャラクター達には目の敵にされ嫌われ生活を送る彼だけど、何故か最推しだけはエルバートに接近してきて――クールビューティ公爵令息と猪突猛進モブのハイテンションコミカルBLファンタジー!
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる