蜜より甘いキスをして

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第1章 出会い編

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ひいぃぃぃぃぃぃ!!!


イケメン!!


じゃなくて!!!


いくら勉強嫌いな私でも顔は知っている。



この見目麗しい方は第3王子にも関わらず恐ろしく強く戦争では薙ぎ払いの王子と呼ばれることも知っている。



なんということ!!


そんなお方に私はぶつかってしまった!!


それにリーンベルト家の令嬢がこんな町娘の格好をして!!



はわわわわ!!!



最悪の場合、不敬罪だわ!



「も、もうしわけありましぇんでしたぁー」




それからのことはあまり覚えていない。



きっと必死に来た道を戻ったのだろう。


その印に途中で会ったであろうウィンディが顔を真っ赤にして怒っている。



「いいですか、お嬢様。何回も言いましたわよね?常に礼儀正しく、淑女として振舞ってくださいと!!なんなんですか、先程聞いたお話ではその欠片もありませんじゃないですか!!あげく、ラファエル様に対して走って逃げたとは……あぁ、お嬢様、どうするのですか。唯一救いなのはまだお嬢様がリーンベルト家の令嬢だとばれていないことだけです。ですがそれも時間の問題ですよ。」


屋敷に戻り全てを話したらきっちり2時間お叱りを受けた私は疲労困憊でその日1日は部屋から外出禁止の罰も甘んじて受け入れた。

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