78 / 89
イベント
薬②
しおりを挟む
六時半ごろに会社から帰ると、直ぐにログイン。
今日は、昨晩調べた情報を使ってポーション作りに着手する。ヴェノムさんは本当に最低限のことしか教えてくれなかったので、自分の発想で補うしかあるまい。
メット君を被ってログインし、今度はギルドホールへ向かう。
ギルドホールの司令塔に入ると、カウンターの中にいつか見たような顔が。近づいてみると、案外直ぐに気づいてくれた。
「君は・・・誰だっけ?」
試験した人すなわちコルクさんは、気付いていなかったようだ。
「ハヤテです。入団試験の際にお会いしました」
「ああ、あの人か。で、何の用かな?依頼かい?」
なんとか思いだしてくれたようだ。
「はい、実は素材を買い取りたいのですが」
前回来たときに、モンスターの素材らしきものを持ち込んでいる人が居たので、素材の売買も行っているのではないか?と踏んでいるのだ。
「素材・・・ですか。主にどのようなものを?」
やはり行っていたか。
「何でも良いので植物系と、茸類をお願いします」
最初は植物系から始めようかと思っている。なんか薬としては初歩の初歩だが、取り敢えず慣れておこうという魂胆である。自分は実に単純明快だ。
「植物と、茸ですか。あれは取引先では使い道がありませんからね・・・ちょっとお待ちを」
数分程でコルクさんは、大量の草やら茸やらが積まれた籠を抱えて戻ってきた。
「色々ありましたよー。 何でも採取班の皆さんが結構採っていたらしいですよ」
と言いつつ、コルクさんは青白い花が先端に着いた花を持ってきた。
「これは亡操草といいましてね、大変だったらしいですよ。何でもこの近くで死んだプレイヤーが霊に取り憑かれて仲間を攻撃したとか。あとこっちは水魔死草で、近くの水場が毒性を持っていたらしいですよ」
一癖も二癖もある植物ということか・・・そりゃ誰も欲しがらないわな。この流れで西行なんたらも無いものかな。
「では、取り敢えずそれ全部で」
「このままでも売れないと思いますので、10000Gで」
なんか格安?で手には入った。そんな適当で良いのだろうか?採取班の苦労が水の泡になったような気がしてならない。10000Gを払い、草諸々を貰い受ける。
「ありがとうございましたー」
さーて、機材と材料を手に入れたまでは良いが、肝心の作業を行う場所が見つからないな。下手な宿屋とかでやったら火事になりそうだし、かといってモンスターが怖いので森でやるわけにもいかない。
・・・これは島に帰還してから行うべきかなー。どうせなら製薬施設も造ってもらおうか。
チャットでグラスにかけてみる。
『グラス?いるかー?』
すぐさま返事が返ってきた。
『ハヤテか?無事陸地に着いたと聞いたが、どうかしたのか?』
『実は、こっちで製薬の技術を学んだのだが、製薬を行える場所が無いんだ。出来れば、対価は払うので製薬施設も造って欲しいと職人さんに連絡してくれ』
『心得た。彼らは今も作業しているよ。一段落したところで伝えておく』
『ありがとう、じゃあ』
『また何かあれば』
ということで、取り敢えず約束を取り付けておく。
他の薬師さんが何処でやっているのか知らないが、俺は取り敢えず島でやればいいか。
次にフィーネまで移動することに。今からではハヤテ島(今命名)に戻ることは出来ないだろうから、明日
戻るために移動しておくのだ。
今回も空中を通っての安全な移動だ。
数十分跳ぶと、海&フィーネの町が見えてくる。
難なく到着。途中、一度鳥モンスターの襲撃があったが面倒臭かったので大規模魔法で吹っ飛ばした。
まだログアウト時間までは時間があるので、ゆっくり釣りでもしているか。
荒木の釣り竿を取り出し、防波堤のような場所で釣りを行う。周りにも俺と同じく釣りに来た人達が数人おり、皆一様にのほほんと釣りを楽しんでいる。
俺も同じく釣り糸を垂らし、静かに水平線を眺める。
正にゆっくりしていってね!な空気のまま、一分に一度程の感覚で魚が釣れる。若干姿形がエグいのが居たような居なかったような・・・
心地よい静寂の中、気付けば一時間ほど無心で釣りをしていた。ちなみに内訳は、
怨魚・・・31匹 魔魚13匹 サンマモドキ9匹 ドクフグ5匹 だ。
微塵も変ではない。繰り返す、これが普通だ。ここはファンタジーの世界であるからして、魔とか怨とかが付くような奴が釣れることは何の変哲も無い、至って平凡なのだ!(周りの人達が海の幸を釣り上げていたのは全くの余談だ)
・・・と、ここで現実時間八時半だ。ここらで切り上げておくか。これ以上やったら絶対釣れちゃいけないもの釣れそうな気がするからな。
町中に戻り、ログアウト。
今日は、昨晩調べた情報を使ってポーション作りに着手する。ヴェノムさんは本当に最低限のことしか教えてくれなかったので、自分の発想で補うしかあるまい。
メット君を被ってログインし、今度はギルドホールへ向かう。
ギルドホールの司令塔に入ると、カウンターの中にいつか見たような顔が。近づいてみると、案外直ぐに気づいてくれた。
「君は・・・誰だっけ?」
試験した人すなわちコルクさんは、気付いていなかったようだ。
「ハヤテです。入団試験の際にお会いしました」
「ああ、あの人か。で、何の用かな?依頼かい?」
なんとか思いだしてくれたようだ。
「はい、実は素材を買い取りたいのですが」
前回来たときに、モンスターの素材らしきものを持ち込んでいる人が居たので、素材の売買も行っているのではないか?と踏んでいるのだ。
「素材・・・ですか。主にどのようなものを?」
やはり行っていたか。
「何でも良いので植物系と、茸類をお願いします」
最初は植物系から始めようかと思っている。なんか薬としては初歩の初歩だが、取り敢えず慣れておこうという魂胆である。自分は実に単純明快だ。
「植物と、茸ですか。あれは取引先では使い道がありませんからね・・・ちょっとお待ちを」
数分程でコルクさんは、大量の草やら茸やらが積まれた籠を抱えて戻ってきた。
「色々ありましたよー。 何でも採取班の皆さんが結構採っていたらしいですよ」
と言いつつ、コルクさんは青白い花が先端に着いた花を持ってきた。
「これは亡操草といいましてね、大変だったらしいですよ。何でもこの近くで死んだプレイヤーが霊に取り憑かれて仲間を攻撃したとか。あとこっちは水魔死草で、近くの水場が毒性を持っていたらしいですよ」
一癖も二癖もある植物ということか・・・そりゃ誰も欲しがらないわな。この流れで西行なんたらも無いものかな。
「では、取り敢えずそれ全部で」
「このままでも売れないと思いますので、10000Gで」
なんか格安?で手には入った。そんな適当で良いのだろうか?採取班の苦労が水の泡になったような気がしてならない。10000Gを払い、草諸々を貰い受ける。
「ありがとうございましたー」
さーて、機材と材料を手に入れたまでは良いが、肝心の作業を行う場所が見つからないな。下手な宿屋とかでやったら火事になりそうだし、かといってモンスターが怖いので森でやるわけにもいかない。
・・・これは島に帰還してから行うべきかなー。どうせなら製薬施設も造ってもらおうか。
チャットでグラスにかけてみる。
『グラス?いるかー?』
すぐさま返事が返ってきた。
『ハヤテか?無事陸地に着いたと聞いたが、どうかしたのか?』
『実は、こっちで製薬の技術を学んだのだが、製薬を行える場所が無いんだ。出来れば、対価は払うので製薬施設も造って欲しいと職人さんに連絡してくれ』
『心得た。彼らは今も作業しているよ。一段落したところで伝えておく』
『ありがとう、じゃあ』
『また何かあれば』
ということで、取り敢えず約束を取り付けておく。
他の薬師さんが何処でやっているのか知らないが、俺は取り敢えず島でやればいいか。
次にフィーネまで移動することに。今からではハヤテ島(今命名)に戻ることは出来ないだろうから、明日
戻るために移動しておくのだ。
今回も空中を通っての安全な移動だ。
数十分跳ぶと、海&フィーネの町が見えてくる。
難なく到着。途中、一度鳥モンスターの襲撃があったが面倒臭かったので大規模魔法で吹っ飛ばした。
まだログアウト時間までは時間があるので、ゆっくり釣りでもしているか。
荒木の釣り竿を取り出し、防波堤のような場所で釣りを行う。周りにも俺と同じく釣りに来た人達が数人おり、皆一様にのほほんと釣りを楽しんでいる。
俺も同じく釣り糸を垂らし、静かに水平線を眺める。
正にゆっくりしていってね!な空気のまま、一分に一度程の感覚で魚が釣れる。若干姿形がエグいのが居たような居なかったような・・・
心地よい静寂の中、気付けば一時間ほど無心で釣りをしていた。ちなみに内訳は、
怨魚・・・31匹 魔魚13匹 サンマモドキ9匹 ドクフグ5匹 だ。
微塵も変ではない。繰り返す、これが普通だ。ここはファンタジーの世界であるからして、魔とか怨とかが付くような奴が釣れることは何の変哲も無い、至って平凡なのだ!(周りの人達が海の幸を釣り上げていたのは全くの余談だ)
・・・と、ここで現実時間八時半だ。ここらで切り上げておくか。これ以上やったら絶対釣れちゃいけないもの釣れそうな気がするからな。
町中に戻り、ログアウト。
0
あなたにおすすめの小説
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる