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4.絶賛、文化祭準備中
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次の授業にはちゃんと出ようと、急いで教室に戻った。 予冷がなってしばらくしてから、何食わぬ顔で教室に入ってきた有栖川。
あたりを見回して「んじゃ、始めますかっ」と教科書を開く。
さっきあんな事をしていた口が、今ではすらすらと歴史の経緯を話している。
「……くん……」
あの口で俺のあれを咥えて─────
「武田君!!」
背中を押されて勢いよく振り返った。
「なっ……んですか」
顎で前を指す後ろの生徒。
その先を見れば口は笑ってるけど完全に怒ってる目をしている有栖川が、こちらを見ていた。
黙って立ちあがり「はい」と言えば「え、何?俺何も言ってないけど?」と言われ赤面した。
教室に笑いが起きた。
「おいどうしたよ、武田、大丈夫かぁ?」
「す、すいません」
座りながら謝るついでに勢いよく後ろを見た。
「ごめん、先生が武田君の事すっごい見てたから……」と小声で言われ、また視線を有栖川に向けた。
教科書に視線を落としている有栖川がこちらの視線に気づく事はなかった。
(なんなんだよぉぉっっ!)
あたりを見回して「んじゃ、始めますかっ」と教科書を開く。
さっきあんな事をしていた口が、今ではすらすらと歴史の経緯を話している。
「……くん……」
あの口で俺のあれを咥えて─────
「武田君!!」
背中を押されて勢いよく振り返った。
「なっ……んですか」
顎で前を指す後ろの生徒。
その先を見れば口は笑ってるけど完全に怒ってる目をしている有栖川が、こちらを見ていた。
黙って立ちあがり「はい」と言えば「え、何?俺何も言ってないけど?」と言われ赤面した。
教室に笑いが起きた。
「おいどうしたよ、武田、大丈夫かぁ?」
「す、すいません」
座りながら謝るついでに勢いよく後ろを見た。
「ごめん、先生が武田君の事すっごい見てたから……」と小声で言われ、また視線を有栖川に向けた。
教科書に視線を落としている有栖川がこちらの視線に気づく事はなかった。
(なんなんだよぉぉっっ!)
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