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大希
グループメッセージ
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ヒロ坊くんの家に千早を迎えに行きます。
イチコはカナに付き添われて掛かりつけ医のところに行ったそうです。共に自転車に乗っていったそうなので、自転車に乗って行けるくらいであればきっともう大丈夫なのだと感じました。
ヒロ坊くんと千早と沙奈子さんも、感染した様子もありません。もちろん今後症状が出てくる可能性は否定できませんので、油断はしないつもりですが。
「イチ姉もだいぶ楽になったって言ってたよ」
自宅へと送り届ける際に、千早が言ってくれました。
「そうですか。それは良かった」
私も自然と笑顔になります。
そして千早の自宅前で別れてから呼んでいたタクシーに乗り、私も自宅に帰ります。
すると、お風呂の用意をしていたところに、
『イチコの熱の原因、本日は判明せず。インフルかどうかも分からないって』
との、カナからのメッセージが。グループメッセージでした。なのですぐに返信が入ります。玲那さんでした。
『インフルかどうか分からないって?』
『うん。簡易検査じゃ分からない種類のインフルもあるからだって。明日また聞きに来てって言われた』
『そうなんだ。大変だね』
『明日は土曜日で午前しかやってないしね』
カナと玲那さんのやり取りに、私も参加します。
『では、明日の予定はどうしますか? カナ』
実は、明日の土曜日。いつもの旅館の予約を取っていたのです。それについての確認でした。イチコの容体については察することができましたので、敢えて触れません。私までそれに触れていてはやり取りが無駄に長くなりますから。
『イチコは行けないけど、みんなは行ってきてって言ってたよ』
カナの返信に、
『イチコはそれでいいんですか?』
私は返します。
『うん。是非そうしてって。自分の所為でみんなが行けないのは嫌だって』
なるほどイチコの言いそうなことです。
『分かりました。それではそのように』
ここで異論を唱えてもイチコが困るだけですから、彼女の意向を尊重します。
『じゃあ、みんなは旅館でゆっくりしてきてね』
私とカナのやり取りを見た玲那さんがそうおっしゃってくださいましたので、
『はい』
『ありがとうございます』
と締め括らせていただきました。
この後、遅れてフミからも、
『イチコ、大丈夫?』
メッセージが届きました。
『ごめん、お母さんの愚痴に付き合わされて見られなかった』
とも。大変ですね。
『うん。本人はだいぶ楽になったって言ってたよ。熱も三十七度五分まで下がってたし。明日、検査結果聞きに行くけど、センセもただの風邪だろうとは言ってたな』
カナの説明に、
『そっか。じゃあ心配ないってことでいいね?』
ホッとした様子を表すイラスト付きでフミが言ったのでした。
イチコはカナに付き添われて掛かりつけ医のところに行ったそうです。共に自転車に乗っていったそうなので、自転車に乗って行けるくらいであればきっともう大丈夫なのだと感じました。
ヒロ坊くんと千早と沙奈子さんも、感染した様子もありません。もちろん今後症状が出てくる可能性は否定できませんので、油断はしないつもりですが。
「イチ姉もだいぶ楽になったって言ってたよ」
自宅へと送り届ける際に、千早が言ってくれました。
「そうですか。それは良かった」
私も自然と笑顔になります。
そして千早の自宅前で別れてから呼んでいたタクシーに乗り、私も自宅に帰ります。
すると、お風呂の用意をしていたところに、
『イチコの熱の原因、本日は判明せず。インフルかどうかも分からないって』
との、カナからのメッセージが。グループメッセージでした。なのですぐに返信が入ります。玲那さんでした。
『インフルかどうか分からないって?』
『うん。簡易検査じゃ分からない種類のインフルもあるからだって。明日また聞きに来てって言われた』
『そうなんだ。大変だね』
『明日は土曜日で午前しかやってないしね』
カナと玲那さんのやり取りに、私も参加します。
『では、明日の予定はどうしますか? カナ』
実は、明日の土曜日。いつもの旅館の予約を取っていたのです。それについての確認でした。イチコの容体については察することができましたので、敢えて触れません。私までそれに触れていてはやり取りが無駄に長くなりますから。
『イチコは行けないけど、みんなは行ってきてって言ってたよ』
カナの返信に、
『イチコはそれでいいんですか?』
私は返します。
『うん。是非そうしてって。自分の所為でみんなが行けないのは嫌だって』
なるほどイチコの言いそうなことです。
『分かりました。それではそのように』
ここで異論を唱えてもイチコが困るだけですから、彼女の意向を尊重します。
『じゃあ、みんなは旅館でゆっくりしてきてね』
私とカナのやり取りを見た玲那さんがそうおっしゃってくださいましたので、
『はい』
『ありがとうございます』
と締め括らせていただきました。
この後、遅れてフミからも、
『イチコ、大丈夫?』
メッセージが届きました。
『ごめん、お母さんの愚痴に付き合わされて見られなかった』
とも。大変ですね。
『うん。本人はだいぶ楽になったって言ってたよ。熱も三十七度五分まで下がってたし。明日、検査結果聞きに行くけど、センセもただの風邪だろうとは言ってたな』
カナの説明に、
『そっか。じゃあ心配ないってことでいいね?』
ホッとした様子を表すイラスト付きでフミが言ったのでした。
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