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第三世代
按編 性分化疾患
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晴のことも見守りつつ、いよいよ凛の子の按について触れていこうと思う。
按は、生まれた時には雌かと思ったんだが、非常に未熟ながら陰茎らしきものも備えているのが後に確認されて、『雄か?』とも考えたものの、ドーベルマンDK-a伍号機に付着した毛についていた毛根を用いて遺伝子情報を解析。その結果、
「<性分化疾患>、と言われるものかも」
と、シモーヌが診断してくれた。
とは言え、彼女は動物については必ずしも専門家じゃないので、彼女が知る限りの範囲での判断ではあるが。
<性分化疾患>
まあ、素人である俺にも何となく理解できたような気になる説明の仕方をすれば、
『性別がはっきりと確定されていない』
という状態らしい。つまり、雌とも雄ともつかないということだ。俗に<両性具有>と呼ばれるものとも違うんだとか。
『両方の性がある』
のではなく、
『どちらとも定まっていない』
ということだからな。
人間の場合は、まあ、妊娠中の段階でその診断が出ても、生まれる前に遺伝子治療が行われ、ちゃんと確定させてから生むことがほとんどらしいので、今では一般にはほとんど知られていない疾患だそうだ。
俺も知らなかった。
しかし、ここでは遺伝子治療など望むべくもなく、そもそも出生前診断を行うには治療カプセルに入ってもらう必要がある。が、光や灯、和辺りならともかく、野生に生きてる子を治療カプセルに放り込むのもいろいろ大変だからな。
なんにせよ、按は、
『雌でも雄でもない』
状態で生まれたということだ。
だから、たぶん、子を残すことはできないだろうな。もう巣立ってもおかしくない年齢なんだが、見た目からして、後から生まれた萌と朗に比べても明らかに幼い。
それでも一応、レオンとして狩りにも参加するし、外敵の襲撃があれば群れを守るために戦ってもくれるから、今はとにかく見守ってる状態だ。
そんな按は、凛達の護衛として配置したドーベルマンDK-a伍号機のことが何故か気になっているらしく、いつも一緒にいる。
母親である凛も、父親である侑も、妹である萌も、弟である朗も、ドーベルマンDK-aについては<敵>だとは認識していないものの、あまり近寄ろうとはしない。なのに、按だけが、離れたところで彼女達を警護している伍号機に近付いて行ったんだ。
さすがに最初は遠巻きに興味深そうに見ていただけなのが、徐々に距離を詰めていって。
その間にも、近付こうとする按を、凛が叱り飛ばして連れ戻すということが何度かあったのに按はまったく懲りることなく、いくら叱ってもやめない按に凛も根負けしたらしく何も言わなくなったら、伍号機に体を擦り付けて、親愛の情まで示すようになったんだ。
按は、生まれた時には雌かと思ったんだが、非常に未熟ながら陰茎らしきものも備えているのが後に確認されて、『雄か?』とも考えたものの、ドーベルマンDK-a伍号機に付着した毛についていた毛根を用いて遺伝子情報を解析。その結果、
「<性分化疾患>、と言われるものかも」
と、シモーヌが診断してくれた。
とは言え、彼女は動物については必ずしも専門家じゃないので、彼女が知る限りの範囲での判断ではあるが。
<性分化疾患>
まあ、素人である俺にも何となく理解できたような気になる説明の仕方をすれば、
『性別がはっきりと確定されていない』
という状態らしい。つまり、雌とも雄ともつかないということだ。俗に<両性具有>と呼ばれるものとも違うんだとか。
『両方の性がある』
のではなく、
『どちらとも定まっていない』
ということだからな。
人間の場合は、まあ、妊娠中の段階でその診断が出ても、生まれる前に遺伝子治療が行われ、ちゃんと確定させてから生むことがほとんどらしいので、今では一般にはほとんど知られていない疾患だそうだ。
俺も知らなかった。
しかし、ここでは遺伝子治療など望むべくもなく、そもそも出生前診断を行うには治療カプセルに入ってもらう必要がある。が、光や灯、和辺りならともかく、野生に生きてる子を治療カプセルに放り込むのもいろいろ大変だからな。
なんにせよ、按は、
『雌でも雄でもない』
状態で生まれたということだ。
だから、たぶん、子を残すことはできないだろうな。もう巣立ってもおかしくない年齢なんだが、見た目からして、後から生まれた萌と朗に比べても明らかに幼い。
それでも一応、レオンとして狩りにも参加するし、外敵の襲撃があれば群れを守るために戦ってもくれるから、今はとにかく見守ってる状態だ。
そんな按は、凛達の護衛として配置したドーベルマンDK-a伍号機のことが何故か気になっているらしく、いつも一緒にいる。
母親である凛も、父親である侑も、妹である萌も、弟である朗も、ドーベルマンDK-aについては<敵>だとは認識していないものの、あまり近寄ろうとはしない。なのに、按だけが、離れたところで彼女達を警護している伍号機に近付いて行ったんだ。
さすがに最初は遠巻きに興味深そうに見ていただけなのが、徐々に距離を詰めていって。
その間にも、近付こうとする按を、凛が叱り飛ばして連れ戻すということが何度かあったのに按はまったく懲りることなく、いくら叱ってもやめない按に凛も根負けしたらしく何も言わなくなったら、伍号機に体を擦り付けて、親愛の情まで示すようになったんだ。
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