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第五世代
陽編 そんなに難しいことか?
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とまあ、終始この調子で陽と和の仕事ぶりの描写なんてほんの一かけらだったわけだが、でもなあ、本当にどこまでも淡々と真面目に仕事してるだけだから、嫌々仕事してる人間にとってそういう様子はむしろ苦痛かもしれないな。しかし、そこでどうして自分は嫌々仕事することになっているのかを考えるのは大事な気がする。
『厳しくしなきゃ嘗められる』
とか考えてる人間が幅を利かせている職場で、実際に『厳しくされなきゃ相手を嘗める』ような人間が蔓延ってる職場で、穏やかな気持ちで仕事ができるか? 俺にはできないという印象しかない。
だったら俺は親として自分の子供や孫を<厳しくされなきゃ相手を嘗めるような人間>として社会に送り出したいとは思わないな。そんな<人間としての最低限の礼儀礼節もわきまえてない輩>として。
フィクションのキャラクターとして描かれる主人公の中には、
『嘗められたら殺す』
的な激しい気性の者がいたりしたが、そういう者は相手が厳しい態度で臨んでこないからといって嘗めて見下して蔑んでとするか? 確かにただの弱腰で卑屈なだけの人間相手なら侮蔑したりもするかもしれないが、道理をわきまえた上で筋を通そうとする者相手に<嘗めた態度>を取ったりするのか? そんなキャラクターが魅力的か?
俺にはそうは思えない。
地球人社会では確かに俺の周りにも『厳しくされなきゃ相手を嘗める』ような奴はいたよ。でもそんな奴は少数派でただの<礼儀知らず>だった。<道理をわきまえてない奴>だった。あたかもそんな奴が基準のように考えて、
<厳しさと称した横柄で理不尽な態度>
を正当化しようとする人間なんてまともに相手する必要があるとは思わない。高圧的に接してこられなくても真面目にきちんと与えられた役目を果たす人間の方がよっぽど<まとも>だろう?
自分の子供を<高圧的に接してこられなくても真面目にきちんと与えられた役目を果たす人間>に育てるのはそんなに難しいことか? 俺も決して品行方正な人間じゃなかったが、少なくとも相手を『厳しくしてこないから』なんて理由で嘗めるような人間じゃなかった自負はある。それは両親が、
『厳しくしてこない人間を嘗めるなんて悪い見本を示してこなかった』
からだと思う。極力相手を敬って慮ってなるべく礼儀礼節をわきまえた振る舞いを心掛けて手本を示してくれていたから俺はそれを真似るだけでよかった。両親がやってたように振る舞うだけでよかった。
それはそんなに難しいことか?
『厳しくしなきゃ嘗められる』
とか考えてる人間が幅を利かせている職場で、実際に『厳しくされなきゃ相手を嘗める』ような人間が蔓延ってる職場で、穏やかな気持ちで仕事ができるか? 俺にはできないという印象しかない。
だったら俺は親として自分の子供や孫を<厳しくされなきゃ相手を嘗めるような人間>として社会に送り出したいとは思わないな。そんな<人間としての最低限の礼儀礼節もわきまえてない輩>として。
フィクションのキャラクターとして描かれる主人公の中には、
『嘗められたら殺す』
的な激しい気性の者がいたりしたが、そういう者は相手が厳しい態度で臨んでこないからといって嘗めて見下して蔑んでとするか? 確かにただの弱腰で卑屈なだけの人間相手なら侮蔑したりもするかもしれないが、道理をわきまえた上で筋を通そうとする者相手に<嘗めた態度>を取ったりするのか? そんなキャラクターが魅力的か?
俺にはそうは思えない。
地球人社会では確かに俺の周りにも『厳しくされなきゃ相手を嘗める』ような奴はいたよ。でもそんな奴は少数派でただの<礼儀知らず>だった。<道理をわきまえてない奴>だった。あたかもそんな奴が基準のように考えて、
<厳しさと称した横柄で理不尽な態度>
を正当化しようとする人間なんてまともに相手する必要があるとは思わない。高圧的に接してこられなくても真面目にきちんと与えられた役目を果たす人間の方がよっぽど<まとも>だろう?
自分の子供を<高圧的に接してこられなくても真面目にきちんと与えられた役目を果たす人間>に育てるのはそんなに難しいことか? 俺も決して品行方正な人間じゃなかったが、少なくとも相手を『厳しくしてこないから』なんて理由で嘗めるような人間じゃなかった自負はある。それは両親が、
『厳しくしてこない人間を嘗めるなんて悪い見本を示してこなかった』
からだと思う。極力相手を敬って慮ってなるべく礼儀礼節をわきまえた振る舞いを心掛けて手本を示してくれていたから俺はそれを真似るだけでよかった。両親がやってたように振る舞うだけでよかった。
それはそんなに難しいことか?
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