何でリアルな中世ヨーロッパを舞台にしないかですって? そんなのトイレ事情に決まってるでしょーが!!

京衛武百十

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きっと野暮ってものなんだろうな

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話は逸れちゃったけど、逸れたついでに向こうにいた頃に気になってた。いや、実はこっちでも似たような話があったからついでに触れるけど、何が面白くて何が面白くないなんてのは、結局は個人の感性や主観の問題だと思うんだよね。

しかも、『なぜ面白いと思うのかその理由を述べよ』みたいなことを言って、それに対して『いや、面白いと感じるから面白んだけど』と応えると、『理由も説明できないのかwww』みたいなことを言う人もいるけどさ、それ、例えばアニメに全く興味のない人にアニメの魅力を説いたところで『ふ~ん、それで?』って反応されたら、最終的には『自分は面白いと思うから面白いんだ!』って言うしかなくなるんじゃないかな。

だけどそれって、『なぜ面白いと思うのかその理由は説明できてない』よね。

自分は他人に対して『理由も説明できないのかwww』ってバカにするのに、自分も根本的に感性が違う相手には結局説明できないんだよ。

そういうものなんだ。

なんて、バンクレンチ達が、『どの劇や戯曲が面白いか?』って話で、酒を飲みながら喧々諤々やり合ってたことをふと思い出してしまってた。

『みんなでワイワイ、楽しかったな……』

不意にそんなことを思ってしまって、涙が込み上げてきてしまう。

慌ててお湯を顔にかけて誤魔化したけど、お婆さんには気付かれてて、

「どうしたんだい? 故郷のことでも思い出しちゃったかい?」

とか訊かれてしまった。

ホームシックみたいなものだと思われたらしい。

……いや、似たようなものか……

バンクレンチが結婚して去っていってからまだ一年と経ってないのに、なんだかすごく昔のことみたいに思えてしまった。

一人でこの世界に放り出された時にも感じた孤独感が胸の奥深くから込み上げてくる。

「…故郷を遠く離れて一人で仕事をするってのは、時々、たまらなく寂しい気持ちになることもあるさね。私も田舎から一人で嫁いできたから、昔はそりゃあ寂しかったもんさ。

でも大丈夫だよ。あんたはまだ若いんだ。寂しさなんて感じる暇もないくらいに必死になって仕事してりゃ、いつか今の自分の周りに新しい人の繋がりができて、結婚して、子供ができて、家庭ができてってなれば、そこがあんたの新しい<故郷>になる。

ここに骨を埋めるくらいのつもりで頑張ってごらん。そしたらきっと報われるから」

正直、お婆さんは私のそれをただのホームシックだと思ってるみたいだからちょっとズレてるのは事実なんだけど、それでも、私を励まそうとしてくれてるのは分かる。

それを『ホームシックじゃないですよ』と言ってしまうのも、きっと野暮ってものなんだろうな。

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